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COLUMN 20 / 比較サイト・データベース型

一覧・絞り込みページを増やしても検索に出ない理由と、検索に出る一覧の条件

公開 2026.10.02文・ナギサコーポレーション

この記事の答え

  • 一覧ページは中身が詳細ページの寄せ集めになりやすく、1枚⁠で答えを持ちにくい
  • 私たちの4サイトでは一覧の表示ページ率は3.6%。記事の9.2%より低かった(小さな母数)
  • 出す一覧を絞り、個別ページでは分からない比較や集計を足す。出たかは公開後に確かめる
目次

一覧・絞り込みページを増やしても検索に出にくいのは、一覧の中身が個別ページの寄せ集めになりやすく、1枚⁠で読者の問いに答えていないことが多いからです。私たちの立ち上げ間もない4サイトでも、一覧ページは記事より検索に出ていませんでした。出す一覧を絞り、個別ページを読むだけでは分からない比較や集計を加えます。検索に出たかは、公開後に確かめます。

私たちの4サイトで、一覧は3.6%しか検索に出なかった

2026年6〜8月にドメインを取得した4サイト(資金調達の解説サイト1つ、医師・薬剤師・看護師の転職比較サイト3つ)を、2026年8月22日にSearch Consoleで計測しました。ページを種類別に分けて、検索結果に1回以上表示されたページの割合(表示ページ率⁠)⁠を出しています。

私たちの実測(立ち上げ間もない4サイト)

ページの種類 表示されたページ / 公開ページ 表示ページ率
記事 7 / 76 9.2%
会社ごとのページ 9 / 135 6.7%
切り口ごとの一覧 1 / 28 3.6%

4サイト・416ページ⁠のうち、種類を分けられた239ページの集計。2回測って同じ傾向でした。

出典:Google Search Console(⁠2026年8月22日時点)

切り口ごとの一覧とは、「地域別」「条件別」のように、会社ページを1つの条件で束ねたページです。データベース型のサイトでは、一番作りやすく、数を増やしやすいページです。それが28枚中1枚しか表示されませんでした。

この数字を、どこまで信じてよいか

この数字は、法則ではなく仮説の材料です。読むときの注意を先に書いておきます。

  • 母数が小さい。一覧は28枚しか無く、1枚出るかどうかで率が大きく動く
  • 表示された17ページは、すべて資金調達の解説サイトのものです。医療人材の3サイトは0ページでした。サイトごとの差が混ざっている
  • 立ち上げ間もない1時点。ドメインが若い時期の数字で、時間がたてば変わりうる
  • クリックは4サイト合計0。比べているのは「表示されたか」だけで、順位や問い合わせではない

それでも、2回測って同じ順番だったこと、記事と一覧で2倍以上の差があったことから、「立ち上げ期は一覧より記事のほうが検索に出やすい」という仮説は立てられます。その後の28日間(8月31日〜9月27日)では、医師の転職比較が表示4,214回・平均9.7位、看護師の転職比較が表示2,308回・平均13.9位になりました。時間の経過によるものか、何かの直しによるものかは切り分けていません。サイトごとの数字は立ち上げ間もない4サイトの事例⁠に載せています。

一覧ページが検索に出にくい理由

ここからは、Googleの公開情報と私たちの観察からの推測です。Googleが「一覧ページは出にくい⁠」⁠と公式に言っているわけではありません。

1枚⁠の中に、答えが無い

一覧ページは、個別ページへのリンクと、各ページから抜き出した数項目でできています。「この条件なら、どこを選べばいいか」という答えは書かれていないことが多くあります。

Googleは有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成⁠の自己評価の質問で、コンテンツが独自の情報や分析を示しているか、ほかの情報源を参考にしているなら単なる書き換えでなく付加価値があるかを問うています。個別ページの抜粋を並べただけの一覧は、この問いに答えにくいページです。

中身が似たページが増える

切り口を増やすと、載っている会社がほとんど同じ一覧が何枚もできます。「東京都⁠」⁠と「東京都 常勤⁠」⁠の一覧が、その典型です。Googleは似たページの中から代表を選ぶので、代表に選ばれなかったページは検索に出ません。重複の扱いは重複した URL の統合⁠に書かれています。

載っている件数が1件や2件の一覧は、さらに危うくなります。中身が、その1件の詳細ページとほとんど変わらないからです。

絞り込みのURLが、クロールを食う

絞り込みの組み合わせをすべてURLにすると、URLは掛け算で増えます。地域47×条件10×並び順3なら、それだけで1,410通りです。Googleはファセット ナビゲーション URL のクロール管理で、絞り込みで作られたURLは新しいURLに見えるため、有用かどうかを判断する前にまずクロールする必要があり、その分だけ新しく有用なURLにかける時間が減ると説明しています。

Googleが勧めている、絞り込みURLの扱い

同じページで、Googleは絞り込みURLの扱い方をいくつか示しています。私たちの言葉でまとめます。

やり方 向いている場面
robots.txt でクロールさせない 検索に出す必要のない絞り込みの組み合わせ
URLフラグメント(#以降⁠)⁠で絞り込む 画面上の並べ替えや絞り込みだけで、検索に出さないもの
rel="canonical" で代表URLを示す 並び順違いなど、中身が同じURL
結果0件なら HTTP 404 を返す 該当する項目が無い組み合わせ

URLパラメータは標準の「&」区切りにし、絞り込みの順番を一定にすることも勧められています。同じ条件なのに順番違いで別URLになるのを防ぐためです。

結果0件のページを通常のページで返さない

「該当する会社は見つかりませんでした」というページが、通常のページ(ステータス200)として何百枚も返っていることがあります。Googleは、結果が返らない組み合わせではHTTP 404を返すよう書いています。0件⁠のページは、読者にとっても行き止まりです。

検索に出る一覧の条件

出す一覧と出さない一覧を分けたうえで、出す一覧には次のことをします。条件を満たしても検索に出るとは限らないので、公開後に Search Console で確かめます。

その切り口で、実際に検索されている

まず、一覧の切り口が検索されている言葉かを確かめます。社内の分類や、データベースの列の都合で作った切り口は、誰も検索していないことがあります。Search Consoleで、その一覧に関係する語がすでに来ているかを見ます。来ていなければ、その切り口は一覧にせず、記事の中の表で十分です。数字の見方はSearch Consoleで最初に見る4つの数字⁠で説明しています。

一覧にしか無い中身を、画面に書く

一覧の上に、その条件で選ぶときの答えを書きます。製造業の材料データベースで言えば、「耐熱性で選ぶ樹脂⁠」⁠の一覧の上に、何度くらいの使用環境でどの材料群から検討するか、価格と加工性の兼ね合いをどう考えるかを、自社の成形の経験から数段落で書きます。載っている材料を同じ項目で集計した表があれば、それはこの一覧にしか無い中身になります。

FAQは、構造化データだけでなく画面に出す

私たちの暦のメディアでは、一覧ページのFAQを構造化データにだけ入れて、画面には出していませんでした。これを画面にも出すように直し、一覧すべてに効かせました(データの出し方を変えた事例)⁠。Googleも構造化データに関する一般的なガイドラインで、ページの読者に表示されないコンテンツをマークアップしないよう求めています。

一覧と記事を、互いにつなぐ

一覧ページは、記事から中身の分かる言葉でリンクされると見つかりやすくなります。「耐熱性の高い樹脂の選び方⁠」⁠の記事から「耐熱性で選ぶ樹脂の一覧」へ、一覧からは各材料のページと、関係する記事へ戻します。リンクの張り方は内部リンクとアンカーテキストの付け方⁠にまとめています。

一覧を増やす前に確かめること

  • その切り口は、実際に検索されている言葉か
  • 載る件数が少なすぎて、詳細ページと同じ中身になっていないか
  • 一覧の上に、その条件で選ぶときの答えを書けるか
  • 書けないなら、一覧にせず記事の中の表にする

作る順番は、記事を先に

4サイト⁠の数字からは、立ち上げの時期は一覧を増やす前に記事を先に作る順番を提案します。一覧は、記事で答えた問いの「続き」として必要になったものだけを作ります。

データベースは、持っていればいくらでも一覧にできます。だからこそ、作れる一覧と出すべき一覧は分けて考えます。検索に出ないページの切り分け方は作ったページが検索に出ない理由に、データベース型サイトの全体の考え方は比較サイト・データベース型サイトのSEO⁠にまとめています。

よくある質問

一覧ページや絞り込みページは、検索に出にくいのですか?

私たちの立ち上げ間もない4サイトでは、切り口ごとの一覧は28枚中1枚しか検索結果に表示されず、記事(⁠76枚中7枚)より低い結果でした。母数が小さいので法則とは言えませんが、この集計では記事の表示ページ率のほうが高い結果でした。

絞り込みの組み合わせを全部URLにしてもいいですか?

勧めません。Googleは、絞り込み(ファセット ナビゲーション⁠)⁠で生まれるURLがクロールを無駄に使い、新しい有用なページの発見を遅らせると説明しています。検索に出したい一覧だけを決め、残りはrobots.txtなどでクロールさせない設計にします。

該当0件の絞り込みページはどうすればいいですか?

Googleは、フィルタの組み合わせで結果が返らない場合はHTTP 404を返すよう勧めています。「⁠0件でした⁠」⁠のページを通常のページとして返し続けるのは避けます。

検索に出る一覧ページの条件は何ですか?

その切り口で実際に検索されていること、載っている件数が十分にあること、そして一覧にしか無い中身(同じ基準での集計、選び方の答え、画面に出したFAQ⁠)⁠があることです。

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