ページが100本のサイトと10万本のサイトでは、同じ作り方は通りません。100本なら人が全ページを開いて確かめられますが、1万本を超えると、見るのも直すのも機械が中心になります。どの規模で何が変わるかを、作り始める前に決めておきます。
私たちは自社で23のメディア、合計8,155ページを運営しています(2026年9月20日に全URLを確認)。最大は資格の比較サイトの1,316ページです。データベース型のメーカー図鑑とカイシャのホントは、どちらも検索に出すページや公開ページが1万を超えています。以下は、その記録と公式の説明をもとにしています。
規模ごとに、何が変わる?
| 変わること |
100ページ |
1万ページ |
10万ページ |
| 品質の確かめ方 |
全ページを目で見る |
種類ごとに数枚と機械 |
機械が中心 |
| サイトマップ |
1つで足りる |
種類で分ける |
上限で分ける |
| ファイル数 |
気にしない |
上限を数える |
配信先を選ぶ |
| クロールの量 |
気にしない |
毎日変わるなら見る |
見る |
下で、1つずつ説明します。
クロールの量は、いつから気にする?
Googleのクロールバジェットの説明は、主な対象を次のサイトとしています。
- 100万ページ以上で、内容が週に1回ほど変わる大きなサイト
- 1万ページ以上で、内容が毎日のように変わる中くらい以上のサイト
- Search Consoleで「検出 - インデックス未登録」のURLが多いサイト
同じ説明は、これらの数字はおおよその目安だとしています。ページがそれほど多くない、または公開した日のうちにクロールされるサイトなら、この説明を読む必要はない、とも書いています。
100ページのサイトでは、クロールの量はまず問題になりません。検索に出ないなら、理由は別のところにあります。中小企業のサイトで先に調べることはクロールバジェットとはにまとめました。
1万ページを超え、データを毎日のように取り直すサイトから、この説明が当てはまり始めます。毎日は変わらないデータのサイトでも、検索に出さないページを減らす、同じ中身のURLを作らない、といった直しは規模が大きいほど効きます。
サイトマップは、どこで分ける?
Googleのサイトマップの作り方では、1つのサイトマップは5万URLまで、圧縮していない状態で50MBまでです。
100ページなら1つで足ります。10万ページなら、上限のために必ず分けます。1万ページでは上限には届きませんが、ページの種類で分けておくと、あとで種類ごとに登録の状況を見られます。
私たちの運営記録(メーカー図鑑)
BtoB製品のデータベース型サイトで、2026年10月24日時点で検索に出しているURL(サイトマップ)は16,265でした。28日(2026年9月24日〜10月21日)で、検索結果に1回以上表示されたページは2,704です。期間中にページが増えているので、割り算した率は出していません。
出典:Search Console・サイトマップのURL数(2026年10月24日に数えた)
この規模でも、1つのサイトマップの上限には届いていません。分け方と、サイトマップ インデックスの書き方は大きなサイトの分け方で扱っています。
Search Consoleで、見えなくなるもの
Googleの登録レポートの説明では、レポートの一覧に出るURLの例は1,000件に限られます。グラフの上の登録済み・未登録の合計は、正確な値だと書かれています。
100ページなら、未登録のURLを一覧で全部見られます。1万ページを超えると、一覧は一部の例でしかありません。同じ説明は、大事なページだけを入れたサイトマップを送り、そのサイトマップでレポートを絞る方法を挙げています。種類ごとにサイトマップを分けておくと、この絞り込みがそのまま使えます。
検索の数字も、ページ単位で見るのをやめ、ページの種類ごとに見ます。URLのパターンで分ける方法は種類別の見方にあります。
組み立ての時間と、ファイルの数
ページをデータから組み立てるサイトでは、規模が大きくなると、組み立てにかかる時間と、配信するファイルの数が問題になります。
組み立ての時間は、配信の仕組みによっては上限があります。Cloudflare Pagesの配信先の上限では、Pagesでのビルドは20分で時間切れになります。データを取り直すたびに全ページを組み立て直す作りなら、ページが増えるほどこの時間に近づきます。変わったページだけを作り直す方法はデータの取り直しに書きました。
ファイルの数は、同じ説明で、無料プランは1サイト2万ファイル、有料プランは10万ファイルまでです。
私たちの運営記録(カイシャのホント)
採用の数字のデータベースで、2026年10月24日に京都府を足して試しに組み立てたところ、公開するファイルは17,361になり、無料プランの上限に近づきました。検索に出さない会社を1社1ページにするのをやめ、市町村の一覧の1行にまとめたところ、17,361から11,876に減り、13都府県まで足せました。
出典:自社サイトの組み立ての記録(2026年10月24日)
ページの数は、作りを変えるだけで大きく変わります。検索に出さないページを1ページずつ作る必要があるかは、規模が大きくなる前に決めます。検索に出すかの基準は薄いページとはで扱っています。
1ページの重さも、規模で変わる
ページが増えると、一覧のページも長くなります。私たちの同じサイトでは、分ける前でいちばん重かった一覧のページが645KBあり、1ページ100社に分けて88KBにしました。分け方は一覧ページの分け方に書いています。
品質は、どう確かめる?
100ページなら、公開の前に全ページを開いて目で見られます。1万ページでは、目で見るのは種類ごとに数枚になり、残りは機械で調べます。10万ページでは、機械で調べた結果の一覧を人が読む形になります。
機械で調べるのは、リンク切れ、空欄の数、重複した題、画像の抜け、構造化データの文法、横のはみ出しです。どれも、1か所の型の間違いが全ページに広がるものです。検査の中身は公開前の機械検査にまとめました。
目で見る数枚は、データの端にあるページから選びます。会社の数がいちばん多い県、名前がいちばん長い会社、値が空の多いページです。平均的なページだけを見ても、壊れ方は見つかりません。
規模が大きいほど、1つの間違いが大きく出る
型の間違いは、100ページなら100か所、10万ページなら10万か所に出ます。規模が大きいサイトほど、公開の前に機械で止める仕組みを先に作ります。
どの規模で作り替える?
最初から10万ページ向けの作りにする必要はありません。100ページのうちは、手で見て、手で直すほうが速いこともあります。
作り替えるのは、次のどれかに当たったときです。
- 目で見て確かめるのが追いつかなくなった
- サイトマップやファイル数の上限に近づいた
- 組み立ての時間が、取り直しの間隔に収まらなくなった
データから組み立てる仕組みを選ぶときの考え方はSSGとはにあります。データ型のサイトの全体の作りはデータベース型からたどれます。
仕様・出典の確認日:2026年10月26日。