オウンドメディアの成果は、4つの数字で判断します。表示ページ率、10位以内に入っているページの割合、月の問い合わせ数、問い合わせにつながった記事です。前の2つはGoogle Search Console、後の2つはGoogleアナリティクス(GA4)で測ります。
4つの数字は何を表している?
4つは、検索から問い合わせまでの道のりの順番に並んでいます。
| 数字 |
分かること |
測る場所 |
| 表示ページ率 |
作ったページが検索の土俵に乗っているか |
Search Console |
| 10位以内のページの割合 |
土俵の上で、見てもらえる位置にいるか |
Search Console |
| 月の問い合わせ数 |
サイトが商売に役立っているか |
GA4 |
| 問い合わせにつながった記事 |
どの記事が効いているか、次に何を書くか |
GA4 |
途中の数字が悪ければ、その手前に原因があります。問い合わせが無くても、表示ページ率が低いなら記事の中身より先に「検索に出ていない」ことを疑います。表示ページ率が高いのに10位以内が少ないなら、出てはいるが読まれる位置にいない状態です。
逆に、アクセス数(PV)だけを追っても判断できません。製造業のサイトで「PV 1万」と言われても、それが営業の役に立っているかは分からないからです。
表示ページ率はどう測る?
表示ページ率は、ある期間に検索結果へ1回以上表示されたページの数を、公開しているページの数で割ったものです。私たちが自社メディアの進み具合を見るために使っている指標で、Search Consoleの画面に直接は出ません。
- Search Consoleの「検索パフォーマンス」を開き、期間を「過去28日間」にする
- 「ページ」タブで、表示回数が1以上のURLを数える
- サイトマップなどで数えた公開ページ数で割る
表示回数は、Googleのパフォーマンス レポートの説明で「サイトが検索結果に表示された回数」と定義されています。
私たちの実測(暦のメディア・1,077ページ)
| 測った日 |
表示されたページ |
表示ページ率 |
平均順位 |
| 2026-08-21 |
306 / 1,028 |
29.8% |
24.1 |
| 2026-09-05 |
642 / 1,077 |
59.6% |
23.7 |
| 2026-09-27 |
500 / 1,077 |
46.4% |
19.3 |
いずれも測った日から見た直近28日。9月は表示ページ率が下がった一方、平均順位は上がっています。
出典:Google Search Console
9月の下がり方は、季節の検索の波と、立ち上げ直後にだけ試しに表示される期間が終わった影響と見ていますが、推測の段階です。1回の数字ではなく、同じ条件で何度か測って流れを見てください。
数える前に、URLの表記ゆれをそろえる作業が要ります。私たちはこれを忘れて、トップページの表示ページ率が400%と出たことがあります。見落としやすい点も含めた手順はSearch Consoleで最初に見る4つの数字に書きました。
10位以内のページの割合はどう測る?
同じ「ページ」タブの表を書き出し、平均掲載順位が10以内のページを数えて、公開ページ数で割ります。平均掲載順位は、Googleの説明では「検索結果におけるサイトの最上位の平均掲載順位」です。
サイト全体の平均順位だけを見ると、1ページの大きな動きに引っ張られます。私たちの暦のメディアでは、9月27日時点で表示回数が最も多いページは平均8〜9位でした。こうした個別のページが何枚あるかを数えるほうが、実態に近くなります。10位以内に出ているのにクリックが少ないページの直し方は、表示されているのにクリックされないページの直し方で扱っています。
問い合わせ数と、問い合わせにつながった記事はどう測る?
ここからはGA4を使います。問い合わせの完了を、GA4の「キーイベント」として記録するのが出発点です。
キーイベントは、Googleのアナリティクス ヘルプで「ビジネスにとって重要なアクション」を測るものとして説明されています。問い合わせフォームなら、送信後に表示されるお礼ページの表示をイベントにして、キーイベントとして印を付けます。
- 月の問い合わせ数:キーイベントの件数を月ごとに見る。電話やLINEで来た分は別に数えて足す
- 問い合わせにつながった記事:キーイベントが起きたセッションの、最初に開かれたページ(ランディングページ)を見る
「タグを貼った」と「測れている」は別
お礼ページにGA4のタグが入っていない、キーイベントに指定したイベント名と実際に送られているイベント名が1文字違う、といった理由で、問い合わせが来ているのに0件と表示されることがあります。設定したら、自分でテスト送信して1件増えることを確かめてください。
問い合わせにつながった記事が分かれば、次に書くものが決まります。同じ材質の別の加工、同じ業界の別の困りごとと、効いた記事の隣を埋めていきます。
どのくらいの間隔で測る?
直近28日の数字を、測った日付と一緒に記録していくやり方を勧めます。Search Consoleの「過去28日間」は曜日の偏りが均されるので、前回と比べやすくなります。
記録は表計算ソフトに1行ずつ足していくだけで足ります。列は、測った日、公開ページ数、表示されたページ数、表示ページ率、10位以内のページ数、表示回数、クリック、月の問い合わせ数です。1回の数字ではなく、行が並んだときの向きで判断します。
数字が悪いときに、どこを直すかの目安です。
| 悪い数字 |
まず疑うところ |
| 表示ページ率 |
インデックスに登録されているか、サイト内リンクが足りているか |
| 10位以内の割合 |
検索されている言葉がページに書かれているか |
| 問い合わせ数 |
相談の入口が記事の近くにあるか、何を送ればいいか書いてあるか |
立ち上げ直後は、どの数字を見ればいい?
最初の数か月は、問い合わせ数では判断できません。クリックそのものがほとんど付かないからです(立ち上げ間もない4サイトの実測)。
そのため、立ち上げ期は表示ページ率と10位以内の割合で進み具合を見ます。私たちの医師の転職比較サイトは直近28日(8月31日〜9月27日)で表示4,214回・平均9.7位まで来ました。数字が動き出す順番は、表示、順位、クリック、問い合わせです。
作ったページがなかなか検索に出てこない理由と、Googleの仕組みの上で何が起きているかは作ったページが検索に出ない理由で説明しています。サイト内リンクの足りないページの直し方は内部リンクとアンカーテキストの付け方に、記事そのものの作り方はオウンドメディアのカテゴリに、SEOの全体像は中小企業・製造業のSEOにまとめています。