SEOチェックは、検索に登録されているか、どんな検索で表示されるか、ページを使えるかを、無料の道具で分けて確かめます。自動診断の総合点だけでサイトの良し悪しを決めず、問題があるURLと検査項目を残してください。
最初はトップ、主力製品、問い合わせにつながる解説など、仕事に必要なページを選びます。検索へ出したくない資料まで、一律にインデックス登録させる点検にはしません。
この記事はGoogle検索の状態と技術的な問題を確認するための作業表です。AIの回答でどう紹介されるかは、別の確認として記録します。
無料の道具で、何を調べられる?
同じページを調べても、道具が見ている範囲は違います。次の表から、知りたいことに合うものを開きます。すべての結果を一つの点数へ合算する必要はありません。
| 道具 |
見る項目 |
結果の使い方 |
| Search Console |
登録・検索語・表示 |
検索に出る状態と実績を分ける |
| PageSpeed Insights |
実利用と模擬測定 |
読み込みや操作の問題を探す |
| リッチリザルトテスト |
対応する構造化データ |
検出内容とエラーを確認する |
| site:検索 |
指定範囲の検索結果 |
表示の探し漏れを補助する |
| ブラウザでの操作 |
本文・リンク・相談先 |
読者が用を済ませられるか見る |
Search ConsoleのURL検査の公式ヘルプは、登録されたページの情報と、現在のURLを取得するテストを分けています。現在取得できたことだけで、登録済みという欄に丸を付けないようにします。
道具で異常がなくても、対応できない仕事を受けられるように書いていたら本文の問題です。製造業の例なら、試作の受付条件が設備一覧に埋もれていないかを、営業・技術担当が読みます。
Search Consoleでは、どの順番で見る?
対象サイトのプロパティを開き、確認するURLが管理範囲に入っているかを見ます。旧ドメインや別のサブドメインを調べた結果を、現在のサイトの診断として扱わないでください。
- URL検査へ、検索に出したいページの完全なURLを入れる
- 登録状況とGoogleが選んだ正規URLを確認する
- 未登録なら、表示された理由と最終クロール日時を残す
- 検索パフォーマンスで同じページを絞り、検索語と表示・クリックを確認する
登録状況と検索実績は別の欄にします。登録されているのにクリックがないページと、未登録のページでは、次に調べる場所が違うためです。数字の読み方はSearch Consoleで最初に見る項目へ進めます。
私たちは自社サイトを数える際、同じページのhttp・httpsとwwwの有無を別々に集計し、表示ページ率が100%を超える失敗をしました。出典は自社メディアのSearch Console集計記録です。URLの表記をそろえる前に、ページ数の増減を報告しないようにしています。
これは集計上の反省で、すべての未登録URLをまとめて登録リクエストする理由ではありません。転送元や重複ページもあるため、検索の入口にしたいURLを先に選びます。
PageSpeed Insightsでは、点数以外のどこを見る?
スマホとPCを分けて測り、結果の日時と対象URLを保存します。トップだけでなく、画像が多い製品詳細や、相談へ進む記事も確認してください。
GoogleのPageSpeed Insightsの説明は、実際の利用者のデータと、Lighthouseによる模擬環境のデータを区別しています。模擬測定は原因調査に使えますが、実利用のすべてを再現するものではありません。
実利用のデータが出ないこともあります。データ不足を、遅いという判定や問題なしという判定に置き換えません。ページ単位とサイト全体のどちらの情報が表示されているかも見ます。
点数が低ければ、具体的な診断項目を制作担当へ渡します。画像を軽くするために図面の文字が読めなくなったら、読者の用は済みません。変更後は測定と実操作の両方で確かめます。
測定条件や表示欄の詳しい読み方はPageSpeed InsightsとLighthouseの使い方で扱っています。点数だけを毎回書き写すのではなく、困っている操作と対応する問題を探してください。
構造化データは、何をもって合格にする?
リッチリザルトテストの公式ヘルプでは、公開URLかコードを入力して検査できます。公開ページではURLを使い、検出された種類と、どの項目でエラーが出たかを保存します。
エラーを直した後は、その情報が本文にも正しく出ているかを照合します。会社名、記事の日付、パンくずなどを、コードだけで完了扱いにしないようにします。
私たちも暦の自社メディアで、一覧のFAQを構造化データだけに入れ、画面に表示していませんでした。2026年8〜9月の自社作業記録にある失敗です。検査で文字列を見つけられることと、読者が答えを読めることは違いました。
テストが対応する機能の範囲、エラーと警告の扱いはリッチリザルトテストの読み方へ進めます。検査で問題がないことを、検索結果の特別表示が約束されたという報告にはしません。
site:検索は、点検のどこで使う?
自社ドメインに絞り、古い案内や、意図しないページが検索に見えていないかを探す補助に使います。たとえば製品名を足して、以前の仕様を載せたページが残っていないか確認します。これは検索の使い方の例です。
Googleのsite:演算子の仕様には、登録されたURLがすべて返るとは限らないという制限があります。結果件数を正確な登録ページ数として月次報告に入れないでください。
出てこない重要ページはURL検査へ戻します。入力例と演算子の組み合わせはsite:検索のやり方と注意点にまとめています。
外部のSEO診断の点数は、どう読む?
点数の前に、検査対象と条件を見ます。トップだけか複数ページか、公開ページを今取得したのか、古い保存データかを確認してください。計算方法が書かれていなければ、分かる範囲だけを利用します。
点数を順位へ読み替えない
診断サービスの総合点は、そのサービスの検査項目と配点による結果です。Google検索の順位や、問い合わせが来る確率を直接表す数字としては使いません。
結果を読むときは、問題の指摘に戻ります。タイトルの未設定なら実際のHTML、リンク切れなら該当リンク、表示速度なら測定条件まで確認します。自社に不要なページへの指摘を、主力製品の不具合より先に処理する必要はありません。
私たちは外部ツールの流入推定がSearch Consoleの実測より大きく少なく出た経験もあります。出典は自社メディアの運営記録です。これはそのツールの採点精度を測った実験ではありませんが、推定と実測を分けて扱う理由になっています。
点検結果を、どう修正へつなぐ?
問題のURL、実際の症状、使った道具、確認日、担当、次の確認日を同じ表に残します。「SEOが弱い」という依頼では、制作担当も何を変えるか判断できません。
受付ページに到達できない、公開したいページが誤って除外されている、といった問題を先に処理します。その後で、検索語に答えていない本文や、読み込みの問題を分担して直します。これは作業の優先順で、順位上昇を保証する順番ではありません。
修正後は、同じURLを同じ道具で再確認します。設定の保存、公開画面への反映、検索側の更新待ちを分ければ、完了した作業と残る作業が分かります。
検索の計測と改善の記録には、総合点より、直した問題とまだ確認できていない内容を残してください。翌月に同じ診断を受けても、作業を最初からやり直さずに済みます。
仕様・出典の確認日:2026年10月22日。