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自社サイトのLLMO対策:AIが判断の材料にできる事実を、自社の言葉で置く

公開 2026.10.02文・ナギサコーポレーション

この記事の答え

  • 自社サイトは、AIが根拠にする情報を自分の手で用意できる唯一の場所
  • 書くのは「会社を選ぶ判断材料」ごとの事実と、課題別のよくある質問。誰向けかは実態どおりに
  • 構造化データやllms.txtは補助。その前にクローラーを止めていないかを確かめる

「自社サイトの対策⁠」⁠の解説記事(⁠4本⁠)

LLMO / COLUMN 08自社サイトの対策AIOとLLMOとは?AEO・GEOとの違いと、AI検索対策がSEOと違うところ

AIO・LLMO・AEO・GEOは、AIが答えを作るときに自社の情報を根拠として選んでもらう取り組みを指す業界の呼び名で、指す範囲が少しずつ違うだけです。Googleは「SEOのまま⁠」⁠と説明しています。呼び名ごとの違いと、SEOと本当に違うGoogle以外のクローラーの話を一次情報で整理します。

解説を読む
LLMO / COLUMN 09自社サイトの対策llms.txtとは?書き方と、置いても検索順位は変わらないという事実

llms.txtとは、サイトの概要と主なページをAI向けにまとめて、サイトの一番上に置くMarkdown形式のテキストファイルです。Googleは「Google検索は使っておらず、置いても順位に害も効果もない⁠」⁠と公式に書いています。書き方と、それでも置く理由・置かなくていい理由を整理します。

解説を読む
LLMO / COLUMN 10自社サイトの対策構造化データとは?AI検索での役割と、FAQ表示が終わった後の扱い方

構造化データとは、会社名や記事の公開日などページの中身を、検索エンジンが読み取れる決まった書式で書き添える注釈です。AI検索には必須ではなく、FAQのリッチリザルトは2026年5月に表示が終わりました。中小企業が入れる4種類と、画面に見えないことを書かない決まりを解説します。

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LLMO / COLUMN 11自社サイトの対策AIに引用される文章の書き方:AI Overviewsに拾われるページの条件

AIに引用されるための特別な書き方はありません。Googleは「生成AI検索のためだけに書き方を変える必要はない」としています。差がつくのは、検索の候補に入ること、問いに冒頭で答えること、自社にしかない情報を見える場所に書くことです。製造業の例文つきで解説します。

解説を読む
目次

自社サイトのLLMO対策とは、取引先が会社を選ぶときに確かめる事実を、AIが答えの根拠にできる形でページに書くことです。比較サイトやSNSの情報は自社で直せないことがありますが、自社サイトは自分の手で正確にできます。LLMOの4つの進め方のうち、ここを最初にやる理由はそれです。

何から手を付けるか

順番は、読まれる状態にする、判断材料を書く、補助の設定を入れる、です。

  1. AIの検索用クローラーを robots.txt で止めていないか確かめる
  2. 主なページが検索に登録され、抜粋を表示できる状態か確かめる
  3. 会社を選ぶ判断材料ごとに、事実をページに書く
  4. 課題別のよくある質問を、画面に見える形で置く
  5. 誰向けの会社かを、実態どおりの言葉で書く
  6. 構造化データとllms.txtを、画面の内容に合わせて入れる

1と2が欠けていると、3以降をどれだけ丁寧にやってもAIに読まれません。制作会社の初期設定やセキュリティ機能が、AI関連のクローラーをまとめて止めていることがあります。各社のクローラーの名前と止めたときの影響はAIOとLLMOの意味と、SEOとの違い⁠に表でまとめています。

判断材料ごとに、事実を書く

取引先が発注先を選ぶとき、確かめることはおおむね決まっています。対応できる範囲、規模や実績、費用の目安、納期、対応地域、相談の進め方です。AIに「〇〇に強い会社は?⁠」⁠と聞いたときも、答えの中で比べられるのは同じような項目です。

製造業なら、「樹脂成形に対応」だけでは判断できません。対応材料(PP、ABS、POMなど⁠)⁠、成形できる寸法の範囲、試作は何個から受けるか、図面が無い相談に乗れるか。営業担当が電話で毎回答えていることが、そのまま書くべき事実です。

私たち自身の例を挙げると、このサイトには次の事実を書いています。自社で23のメディア・8,155ページ⁠を運営していること(⁠2026年9月20日に全URLを確認⁠)⁠、初期費用は3万円からで見積もりは無料であること、打ち合わせから納品までメールとチャットで完結し全国に対応していること。どれも、相談する前に確かめたいことへの答えです。

書かないもの

  • 確かめられない実績や、出どころの無い数字
  • 「業界トップクラス」のような、比べた根拠の無い言葉

課題別のよくある質問を、画面に置く

よくある質問は、会社の都合で並べるより、取引先の困りごとごとに分けたほうが使えます。「料金は?」「納期は?」だけでなく、「試作1個でも頼める?」「他社で断られた形状でも見てもらえる?」のように、相談の手前で迷うことを1問1答にします。

ここで外せないのは、画面に見える形で書くことです。私たちは暦のメディアで、一覧ページのよくある質問を構造化データにだけ入れ、画面には出していませんでした。機械には渡しているつもりで、読む人には何も見えていない状態です。画面にも出すよう直し、一覧ページすべてに反映しました。

誰向けの会社かを、実態どおりに書く

AIも人も、書かれた言葉から「誰向けの会社か⁠」⁠を受け取ります。主なお客様が中小企業なのに「中小企業でも安心⁠」⁠と書くと、本来は大企業向けで中小企業も受ける会社のように読めます。逆に「大手の実績多数⁠」⁠と書けば、小さな会社からの相談は来にくくなります。

私たちは「中小企業・製造業のためのオウンドメディア構築会社⁠」⁠と書いています。誰に、何を、どこまでやるかを1文で言える形にしておくと、AIが答えの中で説明するときの材料にもなります。この1文は、SNSや登録しているサービスの紹介文とも揃えます。

社名で聞かれたときの答えを、会社概要に用意する

社名を知った人は、AIに「〇〇社はどんな会社?」「〇〇社の費用は?⁠」⁠と確かめます。このときAIが根拠にしやすいのは、社名で検索したときに上に出るページ、たいていは自社のトップページと会社概要です。

ところが中小企業の会社概要は、所在地・設立・資本金・取引銀行で終わっていることが多く、何を頼める会社なのかが書かれていません。会社概要の冒頭に、次の4つを短く足すだけでも、確認段階の答えの材料になります。

  • 何の会社か(1文で)
  • 主なお客様は誰か
  • 対応できる範囲と、対応していないこと
  • 相談の始め方と、費用の目安

対応していないことを書くのは勇気が要りますが、AIが取り違えやすいのはまさにここです。「金属加工は受けていません」「量産は月〇個から⁠」⁠と書いてあれば、AIもそのとおりに説明できます。書いていなければ、AIはほかのページの情報や推測で埋めるかもしれません。

構造化データとllms.txtは補助として入れる

構造化データは、社名や記事の公開日などを機械が取り違えないように書き添える注釈です。Googleは生成AI機能向けの最適化ガイドで、AI検索に構造化データは必須ではないとしています。入れるなら、画面に出している内容と同じことだけを書きます。詳しくは構造化データの役割とFAQ表示の終了⁠で扱っています。

llms.txtは、Google検索は使っていないとGoogleが明記しています。私たちは手間がほぼ無いので置いていますが、効果は測れていません。本文の書き方そのものは、AIに引用される文章の書き方⁠で製造業の例文を使って説明しています。

LLMO全体の中での位置づけはLLMO(AIO・AEO・GEO⁠)⁠の全体像⁠にまとめています。

よくある質問

自社サイトのLLMO対策で、最初に何をすればいいですか?

robots.txtでAIの検索用クローラーを止めていないかと、主なページが検索に登録されているかを確かめます。そのうえで、取引先が会社を選ぶときに確かめる事実(対応範囲、費用、納期、地域⁠)⁠がページに書いてあるかを点検します。

「中小企業でも対応できます⁠」⁠と書くのはよくないですか?

実態が「中小企業が主なお客様」なら、そう書いたほうが正確です。「でも」は、本来の対象が別にあるような読まれ方をします。AIも人も、書かれた言葉から誰向けの会社かを判断するので、対象は実態どおりの言葉で書きます。

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