LLMO対策の会社は、対象のAIと問い、直すページ、測定の条件、受け取る記録を契約前に確認して選びます。AIに載せるという約束だけでなく、自社が承認できる作業と検証できる結果が示されているかを見てください。
依頼前には、気になったAIの回答と出典、自社の正しい対応条件を用意します。紹介されないことが問題なのか、別会社と混同されることが問題なのかで、調査も修正も変わります。会社名が出た回数だけでは、どの問題を解く契約か決まりません。
ここでは他社を並べたランキングではなく、提案書へ質問する項目を整理します。呼び名の整理はAIO・LLMO・AEO・GEOの違いで確認できます。
AIO対策という提案では何を対象にする?
GoogleのAI Overviews、AIモード、Geminiアプリ、ほかのAI検索を、提案書でひとまとめにしないようにします。AIO対策会社やGEO対策会社という名称が同じでも、対象の画面と業務範囲まで同じとは限りません。
GoogleのAI機能だけを確認する契約なら、その機能名を明記します。複数サービスを調べるなら、各サービスで何を測るかを分けます。測定ツールの導入だけなのか、サイトの修正まで含むのかも聞いてください。
製造業で、量産だけの会社と誤って説明される問題を考えます。必要なのは、試作の受付条件と出典ページを調べることです。幅広い問いで名前の登場回数を測っても、その誤りが直ったかを確かめなければ依頼の目的は満たしません。
初回の調査では、質問と対象URLの組を作ってもらいます。「試作を相談できるか」という質問に対し、現在どのページが答え、何が不足しているかを説明できる形です。記事を増やす提案を受けたら、既存ページを直す方法で足りない理由も聞きます。
AIに載ることをなぜ保証できない?
GoogleのAI機能の公式説明には、次の記述があります。
Indexing and serving isn't guaranteed.
登録と掲載は保証されないという意味です。検索に登録され、抜粋付きで表示できることなどの要件を満たしても、必ず関連リンクへ選ばれるわけではありません。
同じ説明は、AI OverviewsとAIモードでモデルや手法が異なることがあり、回答とリンクも変わるとしています。設定を直すことと、特定の問いで継続的に紹介されることを、同じ完了条件にはできません。
依頼先が管理できるのは、契約範囲のサイト修正や測定です。第三者のページを根拠にする回答や、将来の回答全体まで自由に変更できるわけではありません。保証をうたう説明には、対象、期間、条件、未達時の扱いに加え、実際にできる作業を尋ねます。
「掲載保証はできない」と説明するだけでも足りません。代わりに、どの不具合を確認し、何を納品し、いつ次の判断をするかを決めます。結果が不確実でも、設定変更や原稿修正が完了したかは、変更箇所と検査記録で確認できます。
測り方では何を確かめる?
引用率という言葉には、その会社がどう数えたかの説明が必要です。会社名が文章に出たことと、自社ページに出典リンクが付いたことを分けてください。説明が誤っている回も、名前が出たから成功と数えないようにします。
次の項目を、測定開始前に確認します。後から都合のよい問いだけを選ぶのを防ぐため、対象の問いは一覧で受け取ります。
| 確認するもの |
求める説明 |
| 対象 |
サービス・機能・問いの全文 |
| 条件 |
日時・設定・会話の前提 |
| 数え方 |
名前・正確さ・出典を区別 |
| 母数 |
実行数と集計対象の数 |
| 保存 |
回答全文と出典URL |
| 比較 |
問いや設定を変えた履歴 |
検索できなかった回を、自社が表示されなかった回として混ぜないようにします。前月と問いの数や対象機能が違うなら、その割合をそのまま比較できるかも確認してください。増減の理由を読む前に、同じものを測っているかをそろえます。
記録の型は毎月の星取り表の作り方にあります。各サービスの画面と検索条件を確かめる手順はAI検索で自社の出方を調べる方法へ進めます。委託先には、その記録を自社でも受け取れるかを聞いてください。
ツールの点数を成果として使うなら、定義と算出に使った記録も必要です。Googleの生成AI機能向けのガイドは、第三者のツールはGoogle内部の順位付けやAIの仕組みにアクセスできないと説明しています。内部指標を見ているという提案には、公式の裏付けを求めます。
直す対象はどこまで含む?
調査表、修正案、実際の反映を分けて確認します。「LLMO診断」の納品があっても、サイトが直る契約とは限りません。制作担当が別なら、修正指示の形式と、反映後の再確認も決めます。
設定の問題なら、対象ボットと拒否されている場所、変更案を示してもらいます。本文の問題なら、対象URL、足りない答え、社内に確認する条件、修正箇所を受け取ります。作業一覧の全体は自社サイトのLLMO点検を使えます。
たとえば試作を受ける条件が会社案内の画像にしか無いなら、読者が読める本文へ出す仕事です。原稿を作るだけなのか、製品ページへ反映して確認するところまでなのかで、納品は違います。社内が対応条件を承認する工程も残してください。
専用ファイルや構造化データの追加だけが提案されているなら、その作業でどの問題を解くかを聞きます。Google向けに特別な最適化が必要という説明は、公式資料と照合します。対象サービスごとの根拠がなく、すべてのAIに効くと広げている提案をそのまま承認しないようにします。
第三者サイトへの働きかけは何を聞く?
事実の誤記を直す依頼、広告掲載、紹介記事の制作、口コミへの依頼を分けてもらいます。外部に名前を増やすという説明だけでは、何を誰に頼むのか分かりません。
確認するのは、掲載先、運営元との関係、依頼文、対価、内容を決める人、広告表示です。掲載後に誤りが見つかった際の連絡先と、契約終了後に訂正できるかも聞きます。媒体を明かせないまま、好意的な紹介だけを増やす契約は避けます。
消費者庁のステマに関するQ&Aは、表示内容の決定に関与した広告主を規制の対象としています。委託したというだけで、自社が確認しなくてよい話にはなりません。
規制と比較表示の詳しい整理は第三者の表示に見せないための注意にあります。個別の適用判断をこの記事だけで済ませず、委託内容に不明点があれば、公開前に確認できる担当へ戻します。
Googleの最適化ガイドも、不自然な言及を集める方法に注意を促しています。掲載本数だけを成果にした提案では、そのページが読者へ何を伝えるか、事実を確認する工程があるかも確かめてください。
月次報告はどんな形で受け取る?
作業、回答の変化、訪問や相談を分けて受け取ります。サイトを直したことを、AIで引用された証拠として扱わず、名前が出たことを問い合わせ増加へ読み替えないようにします。
報告で受け取る内容
- 今月直したURLと、変更前後の内容
- 決めた問いへの回答全文と出典
- 説明の誤り、測定できなかった回、条件変更
- 次に直す対象と、社内へ確認する質問
良い画面だけを選んだ報告では、継続的な変化を読めません。名前が出なかった回答や誤りのある回答も、決めた条件の記録として残してもらいます。社内担当が変わっても、翌月に同じ確認をできる形式を選びます。
効果の原因は慎重に読みます。ページを直した後に回答が変わっても、同時に外部情報やサービス側が変わった可能性は残ります。変更日と回答記録を並べ、次の修正を決める材料として使います。
契約を決める前に何を残す?
見積もりには、調査、測定、原稿、設定、公開、外部への依頼の範囲を明記してもらいます。実装できない変更が見つかった場合の扱いや、社内確認が止まった月の作業も決めてください。月額という支払い方だけでは範囲は分かりません。
終了時には、回答データ、問いの一覧、出典、変更履歴を受け取れるかを確認します。ツールの画面だけで記録を見ているなら、利用をやめた後も自社で参照できるかを尋ねます。外部へ掲載した内容の訂正窓口も引き継ぎます。
私たちは自社メディアで、FAQを構造化データにだけ入れ、読者の画面に出していない失敗がありました。出典は暦メディアの2026年8〜9月の作業記録です。設定を入れたという報告だけでなく、実際の本文を確かめる必要があった経験です。AIの引用効果を測った記録ではありません。
自社サイトのLLMO対策を依頼するときも、調査表の指摘と、公開ページでの修正結果を対応させて受け取ります。最初の契約では、対象とする問いを一つ示し、測定から修正と報告までどう進むかを説明してもらってください。
仕様・出典の確認日:2026年10月23日。
ナギサコーポレーションは、オウンドメディアの構築と運用、AIによる業務効率化を扱っています。構築と運用では、聞き取りから記事、相談の入口、計測までを扱います。打ち合わせから納品まではメール・チャットで完結し、全国に対応しています。