
この記事の答え
- A案とB案を人に分けて見せ、問い合わせなどの数で比べる
- 件数が少ないと偶然の差と区別できない。訪問の少ないサイトでは無理をしない
- 別URLで比べるなら、B案にcanonicalを付け、302で振り分ける
目次
ABテストとは、ページの一部を変えた2つの案(A案とB案)を用意し、訪れた人に分けて見せて、どちらが問い合わせや資料請求につながったかを比べる方法です。ボタンの文言、ページの一番上の見出し、問い合わせフォームの項目の数などを比べるときに使います。
勘や好みではなく、見た人の行動で案を選べるのが良いところです。ただし、比べられるだけの件数が無いと結論が出ません。訪問の少ないBtoBのサイトでは、ここがいちばんの壁になります。
どう進める?
- 何を増やしたいかを1つ決める(問い合わせの送信、資料のダウンロードなど)
- 変える場所を1つだけ決める(見出し、ボタンの文言、フォームの項目の数)
- A案とB案を、訪れた人に半分ずつ見せる
- 同じ期間で、1で決めた数を比べる
- 差がはっきりしたら勝った案に置き換え、はっきりしなければ元に戻す
一度に何か所も変えると、どの変更が効いたのか分かりません。変えるのは1か所ずつにします。問い合わせを数える設定はGA4の使い方で説明しています。
件数が少ないと、差は偶然かもしれない
A案で問い合わせが3件、B案で5件だったとします。B案のほうが良さそうに見えますが、この件数では、たまたまB案の日に問い合わせが重なっただけかもしれません。比べる数が少ないうちは、差を「効いた」とは言い切れません。
BtoBのサイトは、問い合わせが月に数件ということも珍しくありません。その場合は、ABテストにこだわらず、次のやり方のほうが早く直せます。
- 問い合わせをくれた人に、どのページを見て決めたのかを聞く
- アクセス解析で、問い合わせページの手前で離れているページを探す
- 直した日を記録し、直す前と後で同じ長さの期間を比べる
直す前と後を比べるやり方は、季節や広告の有無でも数が変わるので、差を直しの効果と言い切らないようにします。ページの改善の進め方はLPOとはにまとめています。
検索に悪い影響を出さないテストのやり方
GoogleはウェブサイトのテストとGoogle検索のページで、テストをするときの決まりを示しています。
| やること |
理由 |
| B案のURLから元のURLへcanonicalを付ける |
元のURLを検索に出すべきページだと伝えるため |
| 振り分けには301ではなく302のリダイレクトを使う |
一時的なテストで、元のURLを残すと伝えるため |
| テストは必要な期間だけにする |
長く続けると、ずっと別の中身を見せていると受け取られかねない |
| Googlebotにだけ別の中身を見せない |
クローキングとして扱われる |
Googleは、B案にcanonicalの代わりにnoindexを付けると、思わぬ悪い影響が出ることがあると書いています。テストのページは、noindexではなくcanonicalで扱います。
Googleオプティマイズは終わっている
以前はGoogleの無料のテストツール(Googleオプティマイズ)がよく使われていましたが、2023年9月に提供が終わりました。古い解説記事の手順は使えません。
何を比べると効きやすい?
問い合わせにいちばん近い場所から比べます。フォームの項目の数、ボタンの文言、ボタンの手前に置く「何が返ってくるのか」の一文などです。ページ全体の作りは、LPの作り方で書いた順番に沿って直してから、細かい文言を比べます。広告やメールから来た人を分けて数えるには、UTMパラメータの付け方を使います。数え方の全体は計測と改善のカテゴリにまとめています。
よくある質問
ABテストは、何人くらい来ているサイトでできますか?
決まった人数はありませんが、比べる数(問い合わせの件数など)が両方の案で少ないと、差が偶然かどうか分かりません。月に問い合わせが数件のサイトでは、ABテストより、見た人の動きや問い合わせの内容を見て直すほうが早いことが多いです。
ABテストをするとSEOに悪い影響はありますか?
Googleは、検索に悪い影響を出さないためのテストのやり方を示しています。別のURLでB案を見せるなら、B案から元のURLへcanonicalを付け、振り分けには301ではなく302を使い、テストが終わったら元に戻すか勝った案に置き換えます。Googlebotにだけ別の中身を見せるのはクローキングになるのでしません。
Googleオプティマイズは使えますか?
使えません。Googleオプティマイズは2023年9月に提供が終わりました。今ABテストをするなら、ほかのテスト用のサービスを使うか、ページの作りを変えた前と後で、同じ長さの期間を比べるやり方になります。