Googleアップデートとは、Google検索が情報を見つけ、評価して表示する仕組みを更新することです。その中でも、検索アルゴリズムやシステムへの重要で大規模な変更をコアアップデートと呼びます。
順位が動いたら、記事を一斉に書き換える前に、公式の更新日程を確かめてください。更新の途中は経過を記録し、完了後に期間と条件をそろえて比較します。順位が下がった日と更新日が重なっただけでは、原因は確定しません。
日常の指標の読み方はSearch Consoleで最初に見る4つの数字にあります。このページでは、更新時の確認と、変更を急がないための判断に絞ります。
コアアップデートは、サイトへの罰なのか?
Googleのコアアップデートとウェブサイトの説明は、変更が特定のサイトや個々のページを対象とするものではないと説明しています。検索結果全体で、有用で信頼できる情報を届けるための見直しです。
順位は他のページとの関係でも動きます。自社が何も変えていなくても、検索する人の求める情報や、ほかのサイトの内容は変わります。下がったという事実だけから、規約違反や記事の誤りを逆算できるわけではありません。
2022年のGoogle公式発表にも、次の説明があります。
there might not be anything to fix at all.
そもそも直すものがないかもしれない、という意味です。これは放置を勧める言葉ではなく、順位低下から修正箇所が自動的に特定されるわけではない、という注意として読めます。
「更新で落ちたので、このタグを外せば戻る」という説明を受けても、対象URLと根拠を確かめます。検索結果の変化と、自社の設定の不具合を区別してから作業します。
更新が始まったか、どこで確認する?
Google Search Status Dashboardを開き、履歴から該当する更新を探します。名称、開始日、完了の記載、案内先の公式文書を記録してください。ダッシュボードの時刻は米国太平洋時間です。自社の作業記録が日本時間なら、日付を照合するときに注意します。
この画面にはランキングだけでなく、クロールやインデックス登録などの障害情報も載ります。掲載順位の更新と、検索サービスの障害を同じ出来事として扱わないようにします。
記録は、次の形で残せます。
| 記録すること |
書き込む内容 |
| Googleの発表 |
更新名・開始・完了・公式URL |
| 自社で気づいた変化 |
発見日・ページ・検索語 |
| 自社の変更 |
公開、移転、本文や設定を直した日 |
| 比較の予定 |
完了後に分析する日と比較期間 |
公式の記載が見つからない変動は、「未確認」と残します。外部の順位変動ツールだけを根拠に、Googleがコアアップデートを実施したと書き換えません。
実施期間中は、何をして待つ?
ページ別の数字と自社の作業履歴を保存します。流入が落ちた製品ページを開き、本文が消えていないか、別のURLへ誤って転送されていないかを確認してください。これは順位の回復策を試す作業とは別です。
たとえば、更新と同じ日にサイトを改修し、製品ページが開かなくなったなら、その不具合は修正します。「更新期間だから待つ」として、確認できた障害を残す必要はありません。検索に出なくなったページの調べ方はインデックス登録と掲載状況の確認へ進めます。
本文を増やす、タイトルを変える、記事を削る、といった施策を同時に入れると、その後に何が起きたか読み取りにくくなります。緊急の修正には理由と日付を残し、順位だけを見た変更は分析の後に回します。
比べる期間は、どう取る?
Googleは、更新完了後に1週間以上待って分析するよう案内しています。その時点の週と、更新開始前の1週間を比べる方法です。更新中の数字を含む「直近対前期」をそのまま使わず、日付を指定します。
検索パフォーマンスの公式ヘルプを確認しながら、次の順番で操作します。
- ダッシュボードで更新の開始と完了を確かめる
- 完了後1週間以上待ってから、比較する日付を決める
- Search Consoleの検索パフォーマンスで、日付の比較を設定する
- 更新前後とも同じ検索タイプ、国、端末などにそろえる
- ページ別に差を見て、変化したページのクエリを開く
クリックが少ないページでは、1週間だけだと判断材料が乏しいこともあります。そのときは、更新期間を混ぜずに前後の同じ長さの期間へ広げる方法もあります。これは私たちの比較方法の提案で、Google指定の日数ではありません。
季節性のある語は、前年同時期も確認します。ただし製品構成や公開ページが違えば、前年も完全に同条件ではありません。「比較期間」「絞り込み」「比較の限界」を一緒に残してください。
平均順位だけで、影響を判断してよい?
サイト全体の平均が変わっても、主力製品が下がったとは限りません。新しい語で表示が増えた影響も混ざるため、同じページと同じ検索語で前後を比べます。
私たちの暦メディアでは、検索に表示されたページの割合が下がった時期にも、平均順位は23.7位から19.3位へ良くなっていました。出典はGoogle Search Console、2026年9月5日と9月27日の各直近28日です。コアアップデートによる変化と確認した記録ではありません。
ここでの反省は、下がった指標だけを見てサイト全体の悪化と決められないことです。記録の詳しい内訳は暦メディアの表示ページ率を追った事例にあります。
製造業なら、技術解説の表示が減ったのか、型番で探される製品ページの順位が下がったのかを分けます。設計者の情報収集と、購入前の仕様確認では、次に調べる内容が違います。
大きく下がったページは、何から見直す?
検索した人が必要な判断をできるか、営業や技術担当にも読んでもらいます。検索結果に残っているページと比べる際も、文字数や見出し数を写すのではなく、答えている条件の違いを見ます。
たとえば「樹脂部品のそり」で来る技術記事なら、原因の名称だけで終わっていないかを調べます。使用材料や形状など、相談時に必要な情報へ進めるかも読みます。これは点検の例で、特定の記述を足せば回復するという意味ではありません。
Googleは、その場しのぎの修正を避け、読者にとって意味のある改善を求めています。内容の削除は最終手段としています。順位が下がったページをまとめて消す前に、不足を補えるか、説明を整理できるかを検討します。
順位は保たれ、表示があるのにクリックだけ減ったなら、分析の続きをクリックされないページの切り分けで進めます。違う症状へ同じ修正を当てないようにしてください。
改善した後は、何を報告する?
対象URL、見つかった不足、直した内容、公開日、次に見る期間を残します。「アップデート対応済み」という一言では、何を変えたか後から追えません。
比較では、改善したページ以外の動きも見ます。同じ時期にサイト全体が変動しているなら、そのページの変化を修正だけの成果とは扱いません。回復が見られなくても、直後に別の施策を重ねず、読者の疑問に答えられたかを再点検します。
Googleは、変更の反映に時間がかかることも、順位が戻る保証はないことも説明しています。次の更新日を予測するより、手元の記録から説明できる改善を進めます。計測と改善では、順位変動の日付と、実際に直す理由を分けて管理してください。
仕様・出典の確認日:2026年10月22日。