要約
メーカー図鑑は、私たちが自社で運営している、BtoB製品をメーカーの公式情報で比べるデータベース型サイトです。2026年10月7日に1つ目の比較ページを出しました。
10月8日〜14日の1週間と、次の1週間を比べると、検索結果での表示は4,395回から13,612回へ、約3.1倍になりました。クリックは132回から289回です。ただ、10位以内に入った検索語604語のうち、3位以内は15語だけでした。クリックが先に来たのは「〇〇 比較」のような比べる語ではなく、型番や社名そのものの検索でした。
メーカー図鑑はどんな作りか
1つの製品分野につき1枚の比較ページを作り、同じ列の表で製品を並べています。列は「製品・メーカー」「コスト」「製品の強み」「仕様」「公式ページ」の5つで、どの分野でも変えません。載せるのは、各メーカーの公式サイトやカタログで確かめた情報だけです。並び順は、掲載料で変えないと決めています。
比較ページの下には、製品ごとのページと、会社ごとのページがつながっています。会社のページからは、その会社の製品を逆に引けます。1つの型に多数のデータを流し込んでページを作るので、データベース型サイトの典型的な形です。
比較ページは2026年10月24日の時点で352本です(公開済みの一覧の行数で数えました)。サイトマップに載せて検索に出しているURLは、製品・会社のページを含めて16,265です。
1週間で何が変わったか
私たちの実測(メーカー図鑑・2026年10月)
| 週 |
表示 |
クリック |
検索からの訪問 |
| 10月8日〜14日 |
4,395 |
132 |
170 |
| 10月15日〜21日 |
13,612 |
289 |
433 |
出どころ:Google Search Console(表示・クリック)、Google アナリティクス 4(検索からの訪問。本番のドメインだけ)。2026年10月24日に取得
表示は約3.1倍、クリックは約2.2倍です。同じ週に比較ページも増えているので、何が効いたかは断定できません。言えるのは、データの名前で検索する人の入口が、ページの数に合わせて増えていったことです。
検索に出たのは、比較の語より型番と社名だった
比較サイトなので、「〇〇 比較」のような比べる語で人が来ると考えがちです。実際にクリックが来たのは、製品の型番をそのまま打った検索と、メーカーの社名の検索でした。
型番で検索する人は、すでに製品を知っていて、仕様や価格を確かめたい人です。比べる語は競う相手が多く、立ち上げたばかりのサイトが上位に入るのは後になります。データベース型サイトの最初の入口は、データの名前そのものになりやすい。これは1サイトでの観察で、どの業界にも当てはまるとは言えません。
そこで次は、型番のページと比較ページのあいだに、両方向のリンクを張っていきます。型番で入ってきた人が、同じ用途のほかの製品と比べられるようにするためです。
10位以内に604語、3位以内は15語
2026年9月24日〜10月21日の28日間で、表示が出た検索語は2,252語でした。語ごとに一番よい順位で数えると、10位以内が604語、3位以内が15語です。検索結果に1回以上表示されたページは2,704でした。
10位以内の語が多いのに、3位以内が少ない。つまり1ページ目には出ても、選ばれる位置にはまだ届いていません。次に手を入れるのは、11〜30位にいる型番ページです。仕様の表を厚くし、後継機と、同じ用途の比較ページへのリンクを足していきます。
比較サイトの成果を、何で数えるか
表示とクリックだけでは、サイトが役に立ったかは分かりません。メーカー図鑑では、製品のページから各メーカーの公式サイトへ移ったクリックを数えています。28日間で27回でした(本番のドメインだけ)。
この数は、メーカーに「御社のサイトへ何人送ったか」として見せられる数字です。中小企業が自社のデータベースを作るなら、同じように「問い合わせのページへ移った数」や「カタログを開いた数」を、最初から数える設定にしておくと、あとで判断に使えます。
うまくいかなかったこと
10月22日までの Google アナリティクス 4 は、私たちが手元で表示を確かめた閲覧まで記録していました。手元の閲覧が11,346回、本番が959回で、手元のほうが多かったのです。サイトの数字として読めない状態でした。
計測タグを、本番のドメインで開いたときだけ読み込むように直しました。それより前の数字は、ホスト名で本番に絞らないと使えません。データベース型サイトはページが多く、手元で表示を確かめる回数も多くなるので、気づかないうちに数字が膨らみます。
同じ時期に立ち上げた、採用の数字で会社を比べるデータベース型サイトは、12,261枚の会社ページを出しても、10月15日〜21日の表示は84回でした。作ったページの数と、検索に出る数は別物です。この点は立ち上げ間もない4サイトの記録と同じ結果でした。
自社のデータで同じことをするなら
製造業なら、材料の一覧、加工方法と条件、標準部品の仕様など、自社が正しさを保てる表が出発点になります。他社製品を並べるより、自社のデータのほうが、仕様の変更にも気づけます。
始める順番は、次のとおりです。
- 同じ項目で並べられる表があるかを確かめる(数十件以上が目安)
- 列をそろえた型を1つ決め、1分野だけ作って公開する
- 型番や品名で検索されているかを Search Console で見る
- 11〜30位にいるページから厚くする
記事型と組み合わせる考え方は比較サイト(データベース型サイト)のSEOとは、どの一覧を検索に出すかは一覧・絞り込みページを増やしても検索に出ない理由、比べる基準の決め方は公式情報を同じ基準で比べる比較ページの作り方にまとめています。