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COLUMN 247 / 比較サイト・データベース型

更新履歴の見せ方:データを直したことをページに残す

公開 2026.11.03文・ナギサコーポレーション

この記事の答え

  • 履歴には変わったことだけを、直した日・直した所・理由で書く
  • 元のデータが新しくなった更新と、誤りを直した訂正は分けて書く
  • 訂正では、表は正しい数字だけにし、前の数字は履歴に残す
目次

データのページの更新履歴には、変わったことだけを、直した日・直した所・理由の3つ⁠で書きます。元のデータが新しくなった更新と、誤りを直した訂正は、言葉を分けて書きます。

訂正では、表は正しい数字だけにし、前の数字は履歴に残します。読む人が以前に見た数字と今の数字が違うとき、その理由を履歴でたどれるようにするためです。

元のデータを取り直して差分を出す仕組みはデータの取り直しに、画面の日付と構造化データのそろえ方は更新日の見せ方⁠に書きました。ここでは、直したことをページに残す書き方に絞ります。

更新履歴に、何を書く?

書くのは、中身が変わったことだけです。見直して何も変わらなかった日や、デザインだけを変えた日は書きません。

書くこと 例
直した日 2026年〇月〇日
直した所 〇〇市の有給取得率
何から何に 〇%から〇%に
理由 元のデータが〇年度に変わった

「データを更新しました」だけの履歴は、何も伝えていません。どの項目の数字が変わったかが書かれていないと、読む人は全部の数字を見直すことになります。

直した所が多いときは、件数でまとめます。次のように、変わった範囲を数で示します。

〇〇年度のデータに入れ替えました。〇〇社の数字が変わりました。

訂正と更新を、分けて書く

2つは、読む人にとって意味が違います。

  • 更新:元のデータが新しい時点になった。前の数字も、その時点では正しかった
  • 訂正:載せていた数字が誤っていた。前の数字は、どの時点でも正しくなかった

前の数字をどこかで使った人にとって、更新なら問題はありません。訂正なら、使った数字を直す必要があります。だから、履歴には「更新」「訂正」⁠とはっきり書き分けます。

訂正は、誤りがどこで生まれたかでさらに分かれます。こちらの取り込みや書き写しの誤りか、元の資料そのものの訂正か、です。書き写しの誤りを防ぐ照合は出典と機械で照合する⁠で扱いました。

国の統計は、訂正をどう出している?

総務省統計局は、統計ごとに正誤情報のページを置いています。サービス産業動向調査の正誤情報のページには、訂正の知らせが新しい順に並んでいます。その1つ⁠は次のとおりです。

一部の調査対象から売上高の修正報告があったため、再集計を行い、統計表の数値を訂正しました。

知らせには、対象の期間と、すでに公表していた結果であることが書かれ、その下に正誤表のPDFが付いています。

正誤表は、表頭・表側・誤・正の4つ⁠の列で、直した数字だけを並べています。たとえば平成29年1〜3月期平均(確報)⁠の売上高の合計は、誤が33,158,556⁠、正が33,024,262(単位は百万円)⁠で⁠す⁠。統計表そのものは正しい数字に直し、前の数字は正誤表に残す、という分け方です。

この出し方から、データのページで使える点は4つです。

  1. 何を直したかを、対象の期間と表の名前で示す
  2. 直した理由を1文で書く
  3. 前の数字と正しい数字を並べて残す
  4. 本体の表は、正しい数字だけにする

同じページには、表記の誤りで統計表を差し替えた知らせもあります。数字の訂正と、表記の差し替えも分けて書かれています。

履歴の書き方の例

更新と訂正を、1行ずつ書いた例です。会社名と数字は例です。

2026年〇月〇日 更新:元のデータが〇〇年度の数字になったため、全項目を入れ替えました。数字が変わった会社は〇〇社です。

2026年〇月〇日 訂正:A社の有給取得率を〇%と載せていましたが、正しくは〇%でした。取り込みのときに、別の年度の列を読んでいました。

訂正の行には、前の数字と正しい数字の両方と、誤りが生まれた所を書きます。誤りの理由が分かると、同じ取り込み方をしたほかの会社の数字も疑えます。理由をまだ調べている間は、調査中と書き、分かった時点で書き足します。

訂正の行を、後から消すことはしません。前の数字をどこかで使った人が、後で履歴を見に来ることがあるからです。

古い数字は、消すか残すか

どちらも、表の中には前の数字を残しません。表に新旧の数字が並ぶと、どれが今の数字か迷います。

訂正なら、前の数字は履歴に「誤」⁠と⁠し⁠て残します。更新なら、前の数字は「〇〇年度の数字」として、前の時点のデータとして扱います。前の時点の数字を見せる価値があるなら、時系列の表やグラフにして出します。

前の時点のページを、別のURLで残す方法もあります。ただし、中身のほとんどが同じページが年度の数だけ増えます。年度ごとに分けたページに見る人がいるかを確かめてから決めます。題の付け方は地域と項目のページの題⁠に書きました。

ランキングの訂正は、順位まで書く

ランキングのページで1社⁠の数字を訂正すると、その会社だけでなく、前後の会社の順位も動きます。履歴には、訂正した会社の数字と一緒に、順位が変わった範囲も書きます。

2026年〇月〇日 訂正:B社の離職率を訂正しました。これに伴い、〇位から〇位までの順位が変わりました。

順位が動いた会社の側から見ると、自分の数字は変わっていないのに順位だけが変わっています。理由がページに無いと、その会社から問い合わせが来ます。並べる基準と同順位の扱いはランキングの作り方⁠にまとめました。

更新履歴は、どこに置く?

ページの更新履歴は、数字の表と出典の説明の近くか、ページの下にまとめます。読む人が知りたいのは、まず今の数字だからです。

大きな訂正は、ページの上にも1行⁠で知らせます。たとえば、ランキングの順位が入れ替わるほどの誤りです。小さな更新までページの上に並べると、本文より先に履歴を読ませることになります。

履歴の日付は、画面の最終更新日と、構造化データのdateModifiedと同じ日にします。履歴に書いた日に数字が変わっていて、更新日だけ古い、という食い違いを作らないためです。

サイト全体の変更は、別に残す

ページの数字ではなく、サイトの作りを変えたときも、記録を残します。

私たちのカイシャのホントでは、2026年10月24日に、検索に出さない会社(数字が少ない会社)⁠を1社1ページ⁠にするのをやめ、市町村の一覧の中の1行⁠にまとめました。公開するファイルは17,361から11,876⁠に減っています。

こうした変更は、1ページ⁠の更新履歴には収まりません。サイトの運営情報のページなどに、日付と変えた中身をまとめておくと、以前のURLを探して来た人にも理由が伝わります。

履歴は、差分から自動で作る

取り直しで差分を取っていれば、更新の履歴はそこから作れます。変わった項目、前の値、新しい値、元のデータの時点は、差分にすべて入っています。

訂正の履歴は、自動にしません。何が誤りで、どこで生まれたかは、人が確かめて理由を書きます。訂正の依頼を受けて直した場合は、受け付けた記録と結びつけておきます。依頼の受け方は訂正と掲載停止の窓口⁠で扱います。

データ型のサイトの全体の作りはデータベース型からたどれます。

仕様・出典の確認日:2026年10月26日⁠。

よくある質問

更新履歴には何を書きますか?

直した日、直した所、理由の3つです。「データを更新しました」だけでは、どの数字が変わったのか分かりません。どの項目の数字を、何から何に変えたのかまで書きます。見直して何も変わらなかった日は、履歴に書きません。

訂正と更新は、何が違いますか?

更新は、元のデータが新しい時点のものになったので、数字を入れ替えることです。訂正は、載せていた数字が誤っていたので直すことです。読む人にとって意味が違うので、履歴では言葉を分けます。

誤っていた古い数字は消しますか?

表からは消し、正しい数字だけにします。前の数字は、訂正の履歴に誤りと正しい数字を並べて残します。総務省統計局も、統計表を直したうえで、誤と正を並べた正誤表を出しています。

更新履歴はページのどこに置きますか?

数字の表と出典の説明の近くか、ページの下にまとめます。大きな訂正なら、ページの上にも短く知らせます。小さな更新を上に並べると、本文より先に履歴を読むことになるので避けます。

更新履歴を書いたら、更新日も変えますか?

数字や本文を変えたなら、更新日も変えます。履歴の日付と、画面の最終更新日と、構造化データのdateModifiedは同じ日にします。

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