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COLUMN 238 / 比較サイト・データベース型

ページ数の多いサイトを軽くする:一覧ページの分け方と画像

公開 2026.11.01文・ナギサコーポレーション

この記事の答え

  • 重さの元は、全件を並べた一覧、行ごとの画像、全ページに入る部品の3つ
  • 一覧は件数で分ける。私たちは1ページ100社⁠にして645KB⁠を88KBにした
  • 画面の外の画像にだけloading="lazy"を付ける。最初に見える画像には付けない
目次

ページ数の多いサイトを軽くするとは、全件を並べた一覧を件数で分け、画面の外の画像を後から読み込ませ、全ページに入る部品を見直して、1ページあたりの大きさを減らすことです。同じ型のページが数千あるサイトでは、型を1か所直すと全ページが同時に軽くなります。

表示の速さの指標はCWVの3指標に、写真の圧縮は画像の圧縮にまとめました。ここでは、データで作るサイトに特有の重さの元と、その直し方を扱います。

どこから重くなる?

データのサイトの重さは、たいてい次の3か所から来ます。

  • 全件を並べた一覧:行が増えるたびに、HTMLが大きくなる
  • 行ごとの画像:会社のロゴや製品写真を、一覧の全行に出している
  • 全ページに入る部品:大きなメニュー、図、構造化データを、型に埋め込んでいる

1つ目と2つ目は一覧のページで、3つ目は全ページで起きます。ページ数が多いサイトでは、3つ目の数KBが、ページの数だけ積み上がります。

一覧は、件数で分ける

全件を1ページ⁠に並べると、データが増えるほどページが大きくなります。私たちの採用の数字のデータベース(カイシャのホント)⁠で⁠は⁠、ランキングのページがそうなっていました。

私たちの実測(2026年10月)

カイシャのホントのランキングを、全県・全項目で1ページ100社⁠に分けた(101位からは2ページ目以降)⁠。分ける前でいちばん重かったページ(大阪府の男女の賃金差)⁠は645KB⁠、分けたあとは88KB⁠。 出典:自社サイトの組み立ての記録(2026年10月24日)

いちばん重いページを見たのは、平均より上限のほうが問題になるからです。県ごとに会社の数が違うので、件数の多い県ほど一覧のページは大きくなります。件数で分けると、どの県でも1ページ⁠の大きさの上限が決まります。

2ページ目以降のURL、canonical、ページどうしのリンクの付け方はページネーション⁠に書きました。分けた後も、各ページが正しく検索に見えるようにします。

HTMLの大きさは、どこまで読まれる?

GoogleのGooglebotの説明では、Google検索のクロールで、GooglebotはHTMLなど対応するファイルの最初の2MB⁠を読みます。PDFは最初の64MBです。上限に達すると取得を止め、それまでに取れた部分だけをインデックス登録の対象として送る、と書かれています。

この上限は、圧縮する前の大きさに当てはまります。配信のときに圧縮されて小さく見えても、Googlebotが数えるのは元のHTMLの大きさです。HTMLから読み込むCSSやJavaScriptは、それぞれ別に取得され、同じ上限が当てはまるとも書かれています。

私たちの645KB⁠のページは、この上限より小さいものでした。分けたのは、検索に読まれないからではありません。スマホで開く人に、100社⁠を超える表を一度に送らないためです。全件の一覧が2MB⁠に近づくなら、表の後ろのほうがGooglebotに読まれないおそれがあります。

組み立てた後に、大きいページを並べる

データから組み立てるサイトでは、出力したHTMLの大きさを、公開する前に並べて見られます。大きい順に上から10ページ⁠を出し、どの種類のページかを確かめます。いちばん大きいページが一覧なら件数を、記事なら埋め込んだ図や表を疑います。

この確認は、データを足すたびに回します。新しい県を足すと、その県の一覧だけが大きくなることがあるからです。

画像は、画面の外のものだけ後から読む

img要素のloading属性は、画像をいつ読み込むかをブラウザに伝えます。MDNのimg要素の説明では、次の2つ⁠の値があります。

  • eager:画面に入っているかどうかにかかわらず、すぐに読み込む。何も書かないときはこの動きになる
  • lazy:ブラウザが決めた、画面からの距離に近づくまで読み込みを遅らせる

100社⁠の一覧に会社のロゴを出すなら、画面の外にある行のロゴにloading="lazy"を付けます。開いた時点で全部のロゴを取りに行かずに済みます。

最初に見える画像には付けない

web.devの遅延読み込みの説明は、ページを開いたときに画面に入りそうな画像、とくにLCPの画像は遅延読み込みしないよう書いています。ブラウザは、画像がページのどこに置かれるかが分かるまで遅延読み込みの判断ができず、そのぶん読み込みが遅れるからです。

一覧の型に一律でlazyを付けると、1行目のロゴや、ページの頭の大きな画像まで後回しになります。型の中で、最初の画面に入る場所の画像と、それより下の画像を分けて書きます。

このサイトの記事一覧でも、並んだ記事の画像にはloading="lazy"を付け、記事ページの頭の画像には付けずにfetchpriority="high"を付けています。fetchpriorityは、MDNの説明では、ほかの画像と比べた取得の優先度をブラウザに伝える属性です。

寸法を必ず入れる

同じweb.devの説明は、すべてのimg要素にwidthとheightを付けるよう勧めています。寸法が無いと、遅延読み込みした画像が間に合わなかったとき、画像が入った瞬間に表の行やボタンの位置がずれやすくなります。ロゴのように縦横比がそろわない画像も、表示する枠の寸法を決めておきます。

全ページに入る部品を見直す

ページ数の多いサイトでは、型に入れたものが全ページに複製されます。次のものは、1ページでは小さくても、数千ページでは無視できません。

  • HTMLの中に直接書いた大きな図(SVG)⁠や⁠、全ページ同じ長いメニュー
  • 画面に出していない内容まで入れた構造化データ
  • 使っていないCSSやJavaScriptの読み込み

全ページ同じCSSやJavaScriptは、別のファイルに分け、キャッシュの設定をしておけば、ブラウザは2ページ目から手元の写しを使えます。HTMLに直接書くと、ページを開くたびに送り直しになります。構造化データは、画面に見えている内容と合わせるのが決まりなので、見えていない行まで入れると、重くなるうえに食い違いの元にもなります。

直した後は、何を見る?

直した型で数ページを選び、PageSpeed Insightsで確かめます。指摘の読み方はPSIの見方にまとめました。実際に使う人の数字は、Search Consoleのウェブに関する主な指標のレポートで、同じ型のページがまとめて良くなったかを見ます。

データのサイトでは、ページの種類ごとに型が違うので、直した型のページだけを選んで比べます。種類の分け方はページの種類別に見る⁠に書きました。データで作るサイトの全体はデータベース型サイトから読めます。

仕様・出典の確認日:2026年10月26日⁠。

よくある質問

一覧ページが重いときは、何から直しますか?

1ページ⁠に並べる件数です。全件を1ページ⁠に出していると、HTMLが行数に比例して大きくなります。私たちのランキングでは、1ページ100社⁠に分けて、いちばん重いページを645KBから88KB⁠にしました。

GooglebotはHTMLをどこまで読みますか?

Googleの説明では、Google検索のクロールで、GooglebotはHTMLなど対応するファイルの最初の2MB⁠を読みます。上限に達すると取得を止め、それまでに取れた部分だけをインデックス登録の対象にします。上限は圧縮する前の大きさに当てはまります。

loading="lazy"は、全部の画像に付けていいですか?

付けません。web.devの説明は、ページを開いたときに画面に入る画像、とくにLCPの画像は遅延読み込みしないよう書いています。一覧の下のほうの画像や、スクロールしないと見えない画像にだけ付けます。

画像にwidthとheightは要りますか?

入れます。web.devは、すべてのimg要素にwidthとheightを付けるよう勧めています。寸法が無いと、遅延読み込みした画像が後から入ったときに、本文やボタンの位置がずれやすくなります。

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