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COLUMN 219 / 比較サイト・データベース型

e-Statの使い方:政府統計をCSVとAPIで取り出す手順

公開 2026.10.29文・ナギサコーポレーション

この記事の答え

  • 年に数回しか変わらない表はCSVで足りる。毎回取り直すならAPIを使う
  • APIはユーザ登録のあと、アプリごとにアプリケーションIDを取って使う
  • 出典に加え、API利用ならクレジット表示が要る。統計の時点と取得日は分けて持つ
目次

e-Statとは、各府省が公表する国の統計を1か所で探して、表やAPIで取り出せる政府統計の総合窓口です。表を数枚使うだけならCSVのダウンロードで足ります。ページを量産して数字を毎回取り直すなら、APIを使います。

どちらで取る場合も、先に決めることがあります。出典の書き方と、数字の時点の持ち方です。国の公開データ全体の規約の話はオープンデータの使い方⁠にまとめたので、ここではe-Statに絞って、表を探すところから順に書きます。

欲しい統計は、どこから探す?

検索のヘルプには、探し方として、政府統計の一覧、データの種類、キーワード、分野、組織が並んでいます。調査の名前を知っていればキーワードで、知らなければ分野から入るのが早道です。

キーワード検索の結果は、政府統計名、データセットの一覧、データセットの3つ⁠の見え方で出ます。ヘルプには、統計の名前や概要に語が入っていない統計は、政府統計名の表示には出てこないと書かれています。語を変えて2〜3回探す前提で進めます。

たとえば、樹脂部品のメーカーが「自社の県の製造業の事業所数」⁠をページに載せたいとします。分野から入ると、どの調査に載っているかを先に絞れます。調査の名前が分かったら、その調査の中で県別の表を探します。

ファイルの表と、データベースの表がある

統計表には、各府省がExcel、CSV、XML、PDFで登録したファイルと、一部の調査にあるデータベースの2種類があります。データベースの表は、項目を選んで抜き出したり、表の組み方を変えたり、グラフにしたりできます。

ページの材料にするなら、データベースの表があるかを先に見ます。必要な県や年だけを選べるので、あとで手で消す手間が減ります。

CSVとExcelは、どう落とす?

ダウンロードのヘルプ⁠によると、統計表を表示してダウンロードのボタンを押すと、設定の画面が出ます。選べる主なものは次のとおりです。

設定 選べるもの
範囲 表示中のページ/全データ
形式 CSV(クロス集計表・列指向)/XLSX
文字コード Shift-JIS/UTF-8(BOM有り・無し)
出力する項目 ヘッダ・コード・階層コード・凡例

列指向のCSVは、Shift-JISだけです。プログラムで読み込むなら、1行⁠に1つ⁠の値が並ぶ列指向のほうが扱いやすくなります。Excelで目で確かめるなら、クロス集計表の形が見やすいです。

大きなデータベースは、分割してダウンロードになることがあります。ヘルプには、ヘッダありで落としたときは、2つ目以降のファイルのヘッダを消してから結合するよう書かれています。結合し忘れて1ファイル目だけで集計すると、件数が足りないまま数字を出すことになります。

APIは、何を登録すれば使える?

APIの利用ガイド⁠の手順は4つです。

  1. e-Statのユーザ登録をする
  2. マイページにログインし、アプリケーションIDを取る(開発するアプリケーションごと)
  3. API仕様を確かめて、アプリケーションを作る
  4. 公開するなら、クレジット表示を載せる

アプリケーションIDを取るときにはURLを入れます。公開するサイトで使わない場合は、http://test.localhost/ のようなローカルのアドレスを入れるよう案内されています。名前、URL、説明は後から変えられます。

API仕様(3.0版)では、どのAPIでもアプリケーションIDの指定が必須です。取り出し方は、次の順になります。

  • 統計表情報取得で、欲しい表の統計表IDを調べる
  • メタ情報取得で、その表の項目(地域・年・分類など)⁠のコードを確かめる
  • 統計データ取得で、統計表IDと項目を指定して数字を取る

形式はXML、JSON、JSONP、CSVから選べます。統計データ取得は、件数を指定しなければ1回⁠で最大10万件です。続きがあるときは応答にNEXT_KEYが入るので、その値を次の取得の開始位置に指定します。

IDの扱いと、アクセスの量

APIの利用規約は、発行されたアプリケーションIDを第三者に譲ったり貸したりすることを禁じています。外注の制作会社に作業を頼むときも、誰の名前で取ったIDを、どのサイトで使うかを決めておきます。

同じ規約は、短時間に大量のアクセスをする行為も禁止事項に挙げています。数千ページ分の数字を毎晩取り直す作りにはせず、取ったデータを手元に保存して、変わったときだけ取り直します。

出典とクレジット表示は、何を書く?

e-Statのコンテンツの利用規約は、政府標準利用規約(第2.0版)⁠に準拠しています。出典の記載例は次のとおりです。

  • e-Stat自体を出典にするとき:出典:政府統計の総合窓口(e-Stat)(https://www.e-stat.go.jp/)
  • 統計表を出典にするとき:出典:「○○調査結果」(A省)
  • 加工したとき:「○○調査結果」(A省)⁠を加工して作成

同じ規約は、編集・加工した情報を、国や府省が作ったかのように公表することを禁じています。県ごとの順位を自分たちで付けたなら、順位を付けたのは自分たちだと分かるように書きます。

APIを使ったサービスを公開するなら、これとは別にクレジット表示⁠が要ります。決められた文は次のとおりで、利用者が見られる場所ならどこに置いてもよいとされています。

このサービスは、政府統計総合窓口(e-Stat)⁠のAPI機能を使用していますが、サービスの内容は国によって保証されたものではありません。

CSVを手で落として使っただけなら、APIのクレジット表示の対象ではありません。どちらの取り方をしたかを社内の記録に残しておくと、後で表示の要否を迷いません。出典を本文のどこに書くかは出典の書き方で扱っています。

統計の時点と、取った日を分けて持つ

統計の数字には、2つ⁠の日付があります。調査の時点(何年の何月の数字か)⁠と⁠、自分たちが表やAPIから取り出した日です。ページに書くのは両方です。

調査の時点だけだと、その後に新しい年の表が出ていても、読む人は気づけません。取得日だけだと、取ったのは最近でも中身は数年前の調査、ということが読み取れません。データの側には、統計表ID、調査の時点、取得日の3つ⁠を列として持たせておきます。

取り込むデータに持たせる列

  • 統計表ID(どの表から取ったか)
  • 調査の時点(統計表に書かれた年・月)
  • 取得日(表やAPIから取り出した日)
  • 加工の有無(並べ替え・平均・順位付けなど)

私たちが運営するカイシャのホントも、国の公開データ(厚生労働省のしょくばらぼ)⁠の数字で会社ページとランキングを作っています。e-Statとは別のデータですが、国の数字を地域ごとに並べると、1ページ⁠が重くなる問題は同じでした。ランキングは2026年10月24日⁠に全県・全項目で1ページ100社⁠に分け、いちばん重かったページは645KBから88KB⁠になりました(自社の組み立ての記録)⁠。

統計を県や市町村の数だけページにするときは、法人番号で会社とつなぐかどうかでも作りが変わります。会社の情報とつなぐ方法は法人番号とはと企業データベースの作り方に、データ型のサイト全体はデータベース型サイト⁠にまとめています。ページを更新したときの日付の見せ方は更新日の見せ方⁠で書きました。

仕様・出典の確認日:2026年10月25日⁠。

よくある質問

e-Statの統計表はどこからダウンロードできますか?

統計表を表示して、ダウンロードのボタンを押します。CSVは文字コードをShift-JISかUTF-8から選べ、Excel形式も選べます。範囲は表示中のページか全データかを選びます。大きなデータベースは分割してダウンロードになることがあります。

e-StatのAPIを使うには何が要りますか?

e-Statのユーザ登録をして、マイページからアプリケーションIDを取ります。IDは開発するアプリケーションごとに取ります。公開サイトで使わない場合は、URLの欄にローカルのアドレスを入れられます。

e-Statのデータを商用のサイトに載せてもいいですか?

e-Statのコンテンツの利用規約は政府標準利用規約(第2.0版)⁠に準拠していて、出典を書けば使えるのが基本です。加工したら加工したことも書きます。加工した情報を国が作ったように見せることは禁止されています。

APIを使ったサイトには何を書く必要がありますか?

e-Statが定めるクレジット表示の文を、利用者が見られる場所に載せます。「このサービスは、政府統計総合窓口(e-Stat)⁠のAPI機能を使用していますが、サービスの内容は国によって保証されたものではありません。」という文です。

統計の数字はいつのものとして書けばいいですか?

調査の時点と、自分たちが取得した日を分けて書きます。調査の時点は統計表に書かれた年や月で、取得日は表やAPIから取り出した日です。どちらか一方だけでは、読む人が古さを判断できません。

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