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COLUMN 202 / 比較サイト・データベース型

テンプレートの量産ページとスパムポリシー

公開 2026.10.28文・ナギサコーポレーション

この記事の答え

  • 2024年3月⁠の新しいポリシーで、人が書いたか自動かを問わず、大量生成の不正使用が対象になった
  • 地名や製品名だけを差し替えたページは、大量生成より先に誘導ページのポリシーに当たりやすい
  • 手動による対策はSearch Consoleで確かめられる。直すときは影響を受けたページ全部を直す
目次

テンプレートで量産したページがGoogleのスパムポリシーに触れるかどうかは、テンプレートを使ったかでは決まりません。検索の順位を操作するために、読む人にとって価値の無いページを大量に作っているかで決まります。

量産するサイトが特に気をつけるポリシーは2つです。1つ⁠は2024年3月⁠に加わった、大量生成されたコンテンツの不正使用です。もう1つは、地名や製品名だけを差し替えたページが当たりやすい、誘導ページの不正使用です。

データでページを作る作り方の全体はプログラマティックSEOで、比較ページの基準と出典の付け方は比較ページとスパムの境目⁠で書きました。この記事では、ポリシーの原文と、自分のページが当たっていないかを確かめる手順を扱います。原文は2026年10月25日⁠に確認しました。

2024年3月に、何が変わった?

Googleは2024年3月5日の公式ブログで、コア アップデートと同時に、スパムに関する新しいポリシーを3つ公開しました。期限切れのドメインの不正使用、大量生成されたコンテンツの不正使用、サイトの評判の不正使用です。

大量生成のポリシーについて、ブログは、これまでの自動生成コンテンツのポリシーを土台にしたものだと説明しています。違いは、自動で作ったか人間が作ったか、その組み合わせかを問わなくなったことです。生成AIで作ったページだけが対象ではありません。人が手で同じような文章を大量に書いても対象になります。

ポリシー 量産サイトとの関係
大量生成されたコンテンツの不正使用 テンプレートやAIで作るページ全般
誘導ページの不正使用 地名・製品名だけを替えたページ
サイトの評判の不正使用 自社の監視が無い他社のページを載せるとき
期限切れのドメインの不正使用 古いドメインを買って量産するとき

大量生成のポリシーは、何を挙げている?

スパムに関するポリシーは、大量生成の不正使用の例として、次のものを挙げています。

  • 生成AIなどを使って、ユーザーにとっての価値を加えずに大量のページを作る
  • フィードや検索結果などをスクレイピングして、ほとんど価値の無いページを大量に作る
  • 複数のページの内容を、価値を加えずにつなぎ合わせる
  • 大量生成を隠すために複数のサイトを作る
  • 検索キーワードは入っているが、読む人にほとんど意味の無いページを大量に作る

データベース型のサイトで当たりやすいのは、3つ目と5つ目です。国の公開データをそのまま並べただけのページは、元のデータを見れば分かることしか書かれていません。同じポリシーの中で、こうしたページを自分のサイトに置いているなら検索から除外できる、とも書かれています。

地名だけ替えたページは、誘導ページに当たる

量産で見落とされやすいのが、誘導ページのポリシーです。同じページは、誘導ページを、特定の似た検索語で上位に出ることを目的に作るページとし、例を挙げています。

  • 特定の地域や都市を対象としたドメインやページを複数持ち、1つ⁠のページにユーザーを誘導する
  • サイトの階層がはっきりせず、構造が検索結果の一覧に近い、内容の似たページを複数作る

「〇〇県の工場の外壁塗装」「〇〇市の金型修理」のように、地名を替えただけで中身が同じページを県の数だけ作ると、1つ目の例に近づきます。問い合わせのページに送ることだけが目的なら、なおさらです。

見分けるには、同じテンプレートで作った2つ⁠のページを並べ、地名と社名を伏せて読んでみます。伏せた後でも、どちらがどの県のページか分かるなら、そのページにしか無い中身があります。分からないなら、地名だけのページです。

私たちのメーカー図鑑にも、県ごとに加工の会社を並べたページがあります(例:岡山県の熱処理の会社のページ⁠)⁠。県ごとに載っている会社が違い、そのページを開かなければ分からない一覧です。県の数だけ同じ文章を並べたページとは、ここが違います。

他社のページを載せるときの決まり

データベース型のサイトでは、掲載している会社に、自社の製品紹介のページを書いてもらうことがあります。ここに関わるのが、サイトの評判の不正使用のポリシーです。

2024年3月⁠のブログは、これを、自社の監視や関与がほとんど無いところに第三者のページを置き、自社サイトのランキングの力を借りて順位を操作することと説明しています。スポンサー付きのページや広告ページ、パートナーのページが例です。この部分は2024年5月5日から適用されました。

同じブログは、第三者のコンテンツがすべて違反になるわけではないとも書いています。違反になるのは、順位の操作を目的として、十分な監視を受けずに置かれている場合です。読者に向けた記事広告は、通常は検索から外す必要が無いとされています。掲載企業のページを置くなら、運営者が中身を確かめ、広告であることが分かる形にします。サイトの主旨と関係の無いページを、料金をもらって載せることはしません。

アフィリエイトのページは、何を足すか

内容の薄いアフィリエイトのポリシーは、販売者の説明やレビューをそのまま写し、独自の中身を加えずにリンクを並べるページを対象にしています。ポリシーは、アフィリエイトに参加しているサイトがすべて薄いわけではないとし、価格、独自の商品レビュー、厳しいテストと評価、商品やカテゴリのナビゲーション、商品の比較を、価値を加える例に挙げています。

古いドメインを買って量産する話は、ドメインの取得⁠の最後の節で扱いました。

量産しても通るページの条件

ポリシーの裏返しで、テンプレートで作っても読む人の役に立つページの条件を、私たちの運営から書きます。

  1. 値ごとに出どころがある。メーカー図鑑の比較ページは、各メーカーの公式サイト・カタログで確かめた情報だけを、同じ列の表に載せています
  2. 並び順に、掲載料のような読む人に関係の無い理由を入れない。メーカー図鑑は並び順を掲載料で変えていません
  3. 中身の少ないページは検索に出さない。カイシャのホントは、数字が5項目以上ある会社のページだけを検索に出し、残りは noindex にしました
  4. そのページにしか無い集計がある。県や業種でまとめた順位や件数は、元のデータを1件ずつ見ても分かりません

公開する前に、同じテンプレートで作ったページから10枚ほど⁠を抜き出して読みます。前の節の、地名と社名を伏せる読み方をします。そのページにしか無い値が何項目あるかも数えます。項目の少ないページが多ければ、ページを作る単位が細かすぎます。県ごとではなく地方ごとにまとめる、といった作り直しは、公開する前のほうがずっと楽です。

条件をそろえても、検索に出るとは限りません。私たちは暦のメディアで1,024ページ⁠を作りましたが、公開2週間の時点で流入は0でした。ポリシーに当たらないことと、検索で選ばれることは別の話です。

手動による対策を受けていないか確かめる

Googleは、自動のシステムと、必要に応じて人による審査でポリシー違反を見つけています。人による審査で違反と判断されると、手動による対策が取られます。

手動による対策は、Search Consoleの手動による対策レポート⁠とメッセージで知らされます。対策が無ければ、緑のチェックマークが出ます。対策があれば、影響を受けるページのパターンが表示されます。たとえば https://example.com/real-estate/* のような形です。量産したページがディレクトリでまとまっていれば、どの種類のページが対象か、すぐに分かります。

直すときの手順は、ヘルプに書かれています。

  1. 説明を開き、影響を受けるページと問題の種類を確かめる
  2. 影響を受けているすべてのページで問題を直す(一部だけでは検索結果は変わらない)
  3. ページがログイン不要で、robots.txt や noindex で止めていないかを、URL検査で確かめる
  4. レポートから審査をリクエストし、問題、直した手順、その結果を書く

再審査は、多くの場合で数日から数週間かかります。決定が届くまで、リクエストを送り直さないよう求められています。

このレポートに出るのは、手動による対策だけです。自動のシステムによる順位の変化は、ここでは分かりません。量産したページの表示が一斉に落ちたときは、Search Consoleで、どのディレクトリのページが落ちたかを先に見ます。数字の見方は一覧が検索に出ない理由と、全体はデータベース型のカテゴリから読めます。

ポリシーの確認日:2026年10月25日⁠。

よくある質問

テンプレートでページを作ると、それだけでスパムになりますか?

なりません。Googleのスパムに関するポリシーは、大量生成の不正使用を、ユーザーをサポートすることではなく、検索ランキングの操作を主な目的として大量のページを生成することと説明しています。作成方法は問わないとも書いています。テンプレートかどうかではなく、目的と中身で判断されます。

地域名だけを替えたページを県の数だけ作ってもいいですか?

避けます。Googleは誘導ページの不正使用の例として、特定の地域や都市を対象としたページを複数持ち、1つ⁠のページにユーザーを誘導することを挙げています。県ごとに載せる会社や数字が違い、そのページだけで答えが分かるなら、地名を替えただけのページとは違います。

スパムと判断されたかどうかは、どこで分かりますか?

手動による対策なら、Search Consoleの手動による対策レポートとメッセージで知らされます。影響を受けるページのパターンも表示されます。このレポートに出るのは手動による対策だけで、自動のシステムによる順位の変化は分かりません。

手動による対策を受けたら、どう直しますか?

影響を受けているすべてのページで問題を直し、Googleがページを読めることを確かめてから、レポートから審査をリクエストします。一部のページだけ直しても検索結果は変わらないとGoogleは説明しています。再審査は多くの場合、数日から数週間かかります。

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