薄いページとは、読む人が判断に使える中身が少なく、他のページや元のデータを見れば足りてしまうページのことです。データベース型のサイトでは、会社名と所在地しか分からない会社ページや、製品名と型番だけの製品ページがこれに当たります。
やることは、検索に出す基準を項目の数で決め、ページを機械で振り分けることです。振り分け先は、項目を足して直す、noindexで検索から外す、一覧の1行にまとめる、の3つです。
Googleは、薄いページをどう説明している?
Googleは「薄いページ」という語で基準を示してはいません。代わりに、有用なコンテンツの作成の自己評価の質問に、次のものがあります。
コンテンツには、特定のトピックに対して実質的な内容を伴う詳細または包括的な説明が記載されていますか。
ほかのソースを元にしたなら、単なるコピーや書き換えではなく、付加価値と独自性を示しているかも問うています。国の公開データを1社分そのまま並べただけのページは、元のデータを見れば分かることしか書かれていません。この質問に答えにくいページです。
テンプレートで大量に作る場合は、スパムに関するポリシーの大量生成の不正使用にも関わります。ポリシーの中身と境目は量産ページとスパムで書いたので、ここでは、どのページを検索に出すかの決め方に絞ります。
消す前に、直せないかを考える
Googleのコア アップデートの説明は、変更を加えるときの注意として、次のように書いています。
コンテンツの削除は最終手段であり、そのコンテンツが修正不可能だと判断した場合にのみ検討すべきことです。
同じ段落は、修正できないケースでは、有益性の低いコンテンツを削除すると、サイト上の有益なコンテンツのパフォーマンスが向上する可能性がある、とも書いています。一方、有用なコンテンツの説明は、サイトを新しく見せようとして大量の古いコンテンツを消しても順位は上がらない、としています。
2つを合わせると、順番は決まります。まず足して直せるかを見ます。直せないものは、検索から外すかまとめます。消すのは、そのページを読む人がいない場合です。
| 振り分け |
どんなページ |
すること |
| 足す |
公式サイトや別のデータで項目が埋まる |
出どころを確かめて項目を足す |
| 外す |
項目は少ないが、ページとして使い道がある |
noindexを付け、サイトマップから外す |
| まとめる |
1ページにする理由が無い |
一覧の中の1行にする |
基準は、項目の数で決める
データ型のサイトなら、薄いかどうかを人が1枚ずつ読んで決めることはできません。数千、数万のページがあるからです。そこで、1ページにある項目の数を基準にします。
数える項目は、出どころのある値だけにします。「非公表」「—」「確認中」は数えません。同じデータから計算しただけの値(従業員数と、そこから出した区分など)も、別の項目として数えないほうが実態に合います。
何項目で線を引くか
線の位置は、ページを読んで決めます。手順は次のとおりです。
- 全ページを項目の数ごとに分け、それぞれの件数を出す
- 項目が2つ、3つ、4つ、5つ……のページを、それぞれ5〜10枚抜き出して読む
- 一覧の1行を見ても分からない判断材料が、そのページに出てくる数を探す
- その数以上を検索に出し、未満を外す
たとえば会社ページなら、名前と所在地と業種だけなら、県の一覧の1行で足ります。残業時間や有給の取得率まで並ぶと、他の会社と比べる材料になります。その境目が、線を引く場所です。
私たちが運営するカイシャのホントでは、2026年10月23日に会社ページ12,261枚を公開し、数字が5項目以上ある1,273枚だけを検索に出しました。残りはnoindexです。線の引き方の経緯はポータルサイトのSEOに書いています。
線を引いても、検索に出るとは限らない
基準を満たしたページを検索に出しても、表示されるかは別の話です。カイシャのホントは、2026年10月15日〜21日の1週間で表示84・クリック1でした。28日で表示が出た語は29で、10位以内は0です。公開直後の数字で、まだ成果とは言えません。
判定は1か所にまとめる
基準を決めたら、ページごとに「検索に出すか」を1つの処理で判定し、その結果を次の全部に使います。
- ページのmetaタグ(noindexを付けるか)
- サイトマップに載せるか
- ページの数を数える記録
判定を3か所で別々に書くと、いつかずれます。noindexのページがサイトマップに載っていたり、検索に出すはずのページにnoindexが残っていたりします。サイトマップに載せるのは、検索結果に表示したいURLだけだからです。大きなサイトでのサイトマップの分け方はサイトマップインデックスで書きました。
Googleのnoindexの説明のとおり、noindexを読ませるには、robots.txtでそのページを止めてはいけません。外すページも、クロールは許したままにします。書き方と、Search Consoleでの除外の見え方はnoindexとはにまとめています。
データが増えたら、判定し直す
判定を機械にしておくと、データを取り直したときに、基準を超えた会社は自動で検索に出ます。手で外したページは、項目が増えても外れたままになりがちです。判定の結果は日付ごとに残し、検索に出すページ数の増減を追えるようにしておきます。
外した数を、Search Consoleで照らし合わせる
振り分けた後は、Search Consoleのページのインデックス登録レポートを開き、「noindex タグによって除外されました」の件数を見ます。自分たちの判定で外したページの数と、大きくずれていないかを確かめます。
この件数が判定より多ければ、検索に出すはずのページにnoindexが残っています。少なければ、Googleがまだ読みに来ていないページがあるか、外したはずのページにタグが付いていません。数が合わないときは、両方の一覧からURLを数件ずつ抜き出し、ページのHTMLを開いて確かめます。
1ページにしない、という選び方
外したページを数千枚持ち続けると、別の問題が出ます。配信の仕組みのファイル数の上限です。
カイシャのホントでは、2026年10月24日に京都府を足して試しに組み立てたところ、公開するファイルが17,361になりました。配信に使うCloudflare Pagesの上限は、無料プランで1サイト2万ファイル、有料プランで10万ファイルです(2026年10月24日に上限の説明で確認)。
そこで、検索に出さない会社は1社1ページをやめ、市町村の一覧の中の1行にまとめました。公開するファイルは11,876に減り、載せる都府県は13に増やせました。検索に出す会社ページは6,695です(2026年10月25日0時に本番)。外すことと、ページを作らないことは別の選び方で、件数が多いならまとめるほうが効きました。会社の母集団の取り方からの手順は企業データベースの作り方に、データ型サイトの全体はデータベース型サイトにまとめています。
仕様・出典の確認日:2026年10月25日。