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COLUMN 240 / 比較サイト・データベース型

検索の順位を毎週残す:Search Consoleのデータを保存して比べる

公開 2026.11.02文・ナギサコーポレーション

この記事の答え

  • 画面で見られるのは16か月まで。それより前と比べるなら、自分で保存する
  • 毎週、同じ曜日の区切り・同じ検索の種類・確定したデータだけで取る
  • 保存したら、ページの種類別と検索語別に集計して、前の週と並べる
目次

Search Consoleの検索パフォーマンスは、画面で見られるのが過去16か月までです。それより前と比べたいなら、自分で保存しておくしかありません。毎週同じ条件で取り出し、ファイルにして残します。

最初に見る数字の選び方は最初に見る4つの数字に、ページの種類別に分ける方法はページの種類別に見る⁠に書きました。ここでは、その数字を毎週残して比べる手順を扱います。

なぜ、自分で残す?

Googleのトラフィック減少の説明は、日付のフィルタで「過去16か月」⁠を選ぶよう勧め、次のように続けています。

期間を 16 か月以上に延長したいのであれば、Search Analytics API や一括データ エクスポートを使用してデータを取得し、システムに保存できます。

16か月⁠を過ぎた日の数字は、画面から選べなくなります。2年前の同じ月と比べたい、サイトを作り直す前と後を比べたい、というときに、保存していなければ比べられません。

もう1つ⁠の理由は、取り方をそろえるためです。画面で毎回期間を選び直すと、週の区切りやフィルタが少しずつずれます。決めた条件で機械に取らせれば、毎週同じものが残ります。

残し方は、3つある

方法 向いているとき 注意
レポートのエクスポート 月に数回、手で残す 表は1,000行まで
APIのsearchanalytics.query 毎週、決まった条件で残す 上位の行だけが返る
BigQueryへの一括エクスポート ページと語が多いサイト 設定した日から

検索パフォーマンスのレポートのヘルプでは、多くのレポートにエクスポートのボタンがあり、グラフと表の両方を書き出せるとしています。レポートで「~」⁠や「-」⁠と出ている値は、書き出すと0になるとも書かれています。0の行を「本当に0だった」⁠と読まないようにします。

BigQueryへの一括エクスポートは、Google Cloudのプロジェクトを用意して設定します。設定の説明には、設定より前のデータを見るにはSearch Console APIかレポートを使う、と書かれています。始めた日から先しか入らないので、過去の分はAPIで取っておきます。概要の説明によると、匿名化された検索語は含まれません。

APIで、何を指定する?

APIのsearchanalytics.queryは、リファレンスによると、期間と、まとめる軸を指定して、クリック数・表示回数・クリック率・平均掲載順位を返します。毎週残すなら、次の指定を固定します。

指定 決める値 理由
startDate・endDate 決めた曜日から7日 週の長さをそろえる
dimensions page と query ページと語の組で残す
type web 画像や動画と混ぜない
dataState 指定しない 確定したデータだけにする
rowLimit 25,000 1回⁠の上限まで取る

日付はPT時間、つまり太平洋時間の日付で指定すると説明されています。日本時間の区切りとはずれますが、毎週同じ区切りで取れば、週どうしの比較には困りません。

dataStateは、初期設定では確定したデータだけが入ります。allにすると、まだ集計中のデータも入ります。毎週の記録には、確定したデータだけを使います。

全部の行が返るとは限らない

同じ説明に、APIはすべての行を返すことを保証せず、上位の行を返すと書かれています。1回⁠に返るのは初期設定で1,000行⁠、最大で25,000行です。それを超える分は、startRowを進めて続きを取ります。

検索語とページの組は、ページが多いサイトほど多くなります。合計の表示回数を残したいなら、軸を指定しない取り方を別に1回して、全体の数字として保存します。組の行を足し上げた数字と、全体の数字は一致しないことがあるからです。

短いコードの例

Pythonで、1週間分をCSVに書き出す例です。サイトのURLと鍵のファイル名は架空のものです。認証の準備は、Googleの公式のクイックスタートに従ってください。

from google.oauth2 import service_account
from googleapiclient.discovery import build
import csv

creds = service_account.Credentials.from_service_account_file(
    "example-key.json",
    scopes=["https://www.googleapis.com/auth/webmasters.readonly"])
sc = build("searchconsole", "v1", credentials=creds)

body = {"startDate": "2026-10-15", "endDate": "2026-10-21",
        "dimensions": ["page", "query"], "type": "web",
        "rowLimit": 25000, "startRow": 0}
res = sc.searchanalytics().query(
    siteUrl="sc-domain:example.com", body=body).execute()

with open("gsc_2026-10-15.csv", "w", newline="", encoding="utf-8") as f:
    w = csv.writer(f)
    w.writerow(["page", "query", "clicks", "impressions", "position"])
    for r in res.get("rows", []):
        w.writerow(r["keys"] + [r["clicks"], r["impressions"], r["position"]])

ファイル名に週の始まりの日付を入れておくと、あとで並べやすくなります。取った日も別の列か、記録のファイルに残します。鍵のファイルは、公開する場所や共有のフォルダに置かないでください。

週ごとの数字を、どう比べる?

保存したファイルは、そのまま眺めても比べられません。URLのパターンでページの種類を付け、種類ごとに表示回数とクリック数を足します。分け方はページの種類別に見る⁠と同じ正規表現が使えます。

私たちの実測(メーカー図鑑・週ごと)

週 表示 クリック
2026-10-08〜10-14 4,395 132
2026-10-15〜10-21 13,612 289

1週間で表示は約3.1倍⁠、クリックは約2.2倍⁠になりました。同じ週に比較ページも増えているので、原因は1つ⁠に決めていません。Search Consoleは反映が2〜3日遅れるので、2026-10-24に数えた時点では10月21日までを使いました。 出どころ:Search Console(数えた日 2026-10-24⁠)

この表のように、ページが増えている時期は、割合ではなく実数で並べます。表示されたページの割合は、分母のページ数が週の途中で変わると計算できません。

比べるときに見落としやすい点が2つあります。

  • 直した日を残す:テンプレートやタイトルを直した日を、同じ記録に書く。数字だけでは、何が効いたか分からない
  • URLの書き方をそろえる:同じページが http と https、www あり・なしで別の行に出ることがある。私たちのサイトでも起き、そろえないと表示ページ率が100%⁠を超えた

データを取り直すときの差分の数え方はデータの取り直し⁠に書きました。計測の全体は計測と改善から、データで作るサイトはデータベース型サイトから読めます。

仕様・出典の確認日:2026年10月26日⁠。

よくある質問

Search Consoleのデータは、どれくらい前まで見られますか?

検索パフォーマンスのレポートでは、過去16か月まで選べます。Googleのトラフィック減少の説明は、16か月より長い期間で見たいなら、Search Analytics APIや一括データエクスポートでデータを取り出し、自分のシステムに保存するよう書いています。

毎週データを残すには、何を使えばいいですか?

手で残すならレポートのエクスポート、決まった手順で残すならSearch Console APIのsearchanalytics.queryを使います。データが大きいサイトなら、BigQueryへの一括データエクスポートもあります。一括エクスポートは設定した日からで、それより前の分は入りません。

APIで取るとき、日付はどの時間帯ですか?

太平洋時間です。APIの説明では、startDateとendDateをPT時間の日付で指定するとしています。日本時間の月曜から日曜で区切っても、ずれが出ます。毎週同じ区切りで取れば、週どうしの比較には使えます。

APIで全部の検索語が取れますか?

全部とは限りません。APIの説明は、すべての行を返すことは保証せず、上位の行を返すと書いています。1回⁠に取れるのは初期設定で1,000行⁠、最大で25,000行です。startRowで続きを取ります。

毎週の数字は、どう比べればいいですか?

同じ長さの週どうしで、ページの種類ごとに並べます。サイト全体の合計だけでは、どの種類が動いたかが分かりません。ページが増えている時期は、割合ではなく表示回数とクリック数の実数で比べます。

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