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COLUMN 248 / 比較サイト・データベース型

訂正と掲載停止の受け付け方:データベース型サイトの窓口

公開 2026.11.03文・ナギサコーポレーション

この記事の答え

  • 他人の情報を載せるサイトは、全ページから届く訂正と掲載停止の窓口を置く
  • 受けたら、依頼した人と掲載先の関係、誤りの出どころを確かめてから直す
  • 直したかどうかと理由を記録し、依頼した人に結果を返す
目次

会社や人の情報を載せるサイトには、訂正と掲載停止の依頼を受ける窓口を全ページに置きます。受けたら、依頼した人と掲載先の関係、誤りの出どころを確かめてから直し、直したかどうかと理由を記録して、結果を返します。

窓口は、公開する前に用意します。載せた後で問い合わせが来てから作ると、最初の数件をどう扱ったかがばらばらになります。

企業データベースの作り方の中で、訂正の依頼の分け方には企業データベースの作り方でも触れました。ここでは、窓口の作りと受けた後の手順を詳しく扱います。

なぜ、窓口が要る?

データベース型のサイトに載っているのは、他人の会社や人の情報です。公開データから作っていても、誤りは出ます。誤りが生まれる場所は、主に3つです。

  • 元のデータ:国の公開データそのものが古い、または誤っている
  • 取り込み:こちらが列を取り違えた、名寄せを誤った
  • 表示:ページの型の不具合で、別の会社の数字が出た

どこで生まれた誤りかで、直し方が変わります。こちらの誤りなら、こちらで直せます。元のデータの誤りなら、元の機関に届けてもらう必要があります。

私たちのカイシャのホントは、国の公開データ(しょくばらぼ)⁠の数字で会社ごとのページを作るサイトで、口コミは載せていません。それでも、載せた数字が今の会社の実態と違う、という連絡はありえます。数字の時点と出典をページに書いておくのは、その切り分けを早くするためです。

個人情報保護委員会は、何と説明している?

法律の解釈は、ここでは断定しません。個人情報保護委員会のガイドライン(通則編)⁠で確かめた範囲を書きます。

まず、会社の情報が個人情報に当たるかです。ガイドラインは次のように書いています。

法人その他の団体は「個人」⁠に該当しないため、法人等の団体そのものに関する情報は「個人情報」⁠に該当しない(ただし、役員、従業員等に関する情報は個人情報に該当する。⁠)⁠。

会社名、所在地、従業員数は会社の情報です。代表者の名前や、担当者の名前と写真は、個人の情報になります。人の名前を載せるかどうかは、この線で分けて考えます。

ガイドラインは、事業者が持つ個人データについて、本人から求められたときの対応も定めています。

求められること ガイドラインの説明(要約)
訂正・追加・削除 内容が事実でないとき。調べた結果に基づいて直す
利用停止・消去 不正な扱いや、本人の利益を害するおそれがあるときなど
手続の決め方 受付の窓口、書式、本人確認の方法を定められる

訂正については、遅滞なく必要な調査を行い、その結果に基づいて直す、とされています。直さない場合も、直さないことを本人に知らせる、としています。

自分たちのサイトが、こうした義務を負う立場に当たるかは、載せている情報の中身と持ち方によります。判断に迷うなら、委員会の相談ダイヤルが、ガイドラインやQ&Aに基づいて質問に答えています。個別の事情は弁護士にも相談します。

窓口は、どこに置く?

全ページの下に、訂正と掲載停止の依頼の入口を置きます。会社のページだけでなく、一覧やランキングのページにも置きます。名前が出ているのは、会社のページだけとは限らないからです。

数字の表の近くにも、短く1行⁠で案内を置きます。数字が違うと思った人は、その数字を見たその場で伝えたいからです。ページの下まで探させると、伝えるのをやめてしまう人もいます。

運営者の情報のページには、窓口のほかに、受けた依頼をどう扱うかを書きます。返事までのおよその日数、直したときに履歴に残すこと、元のデータの誤りなら元の機関を案内すること、の3つです。

返事の期限を、先に決める

ガイドラインは、訂正の求めに遅滞なく調べるよう書いています。何日以内と決めておかないと、忙しい時期に依頼が後回しになります。受けたらまず受け付けたことだけを返し、調べ終わったら結果を返す、という2回⁠の返事にすると、依頼した人を待たせすぎません。

窓口のフォームで、何を聞く?

聞くのは、確かめて直すために要ることだけです。

  1. 対象のページのURL
  2. 直してほしい項目と、正しい内容
  3. 正しい内容の根拠(公式サイトのURLなど)
  4. 依頼した人と、掲載先の会社との関係
  5. 返事を送る連絡先
  6. 訂正か、掲載停止か

ページごとにURLを手で入れてもらうと、打ち間違いが出ます。各ページの窓口のリンクに、そのページのURLを付けて渡すと、1つ目は自動で埋まります。

本人確認のために、身分証の写しなどを最初から求める必要はありません。ガイドラインも、本人確認のために、こちらが持っている以上の情報を求めないよう書いています。迷惑な送信を減らす作りは問い合わせフォーム⁠にまとめました。

受けた後は、どう進める?

受けてから返事をするまでの流れを、先に決めておきます。

  1. 受付の記録を作る:日時、URL、依頼の中身
  2. 関係を確かめる:会社の代表の連絡先に、こちらから連絡し直す
  3. 出典を確かめる:元のデータと、こちらの取り込みを見比べる
  4. 判断する:直す、元の機関を案内する、そのままにする
  5. 直す:ページと、元にしているデータの両方を直す
  6. 結果を返す:何をしたかと理由を伝える

2つ目で、メールの差出人だけを見て判断しないでください。会社の代表の電話番号やメールアドレスに、こちらから連絡し直します。ガイドラインも、電話で受けた請求の本人確認の例に、折り返しの電話を挙げています。

5つ目では、ページだけを直すと、次に取り直したときに元に戻ります。直した値は、取り込みの後でも上書きされない場所に持ちます。取り直しの仕組みはデータの取り直し⁠に書きました。

誤りの出どころで、返事を変える

出どころ こちらでやること 返事で伝えること
こちらの取り込み 直して訂正の履歴に残す 直した所と日付
元のデータが古い 時点の表示を確かめる 次の更新で変わる時期
元のデータの誤り 項目を空欄にするか決める 元の機関の届け先
誤りではない そのままにする 根拠にした資料と時点

元のデータの誤りは、こちらだけでは直せません。返事には、どこに届ければよいかを書きます。直した記録の残し方は更新履歴の見せ方⁠で扱いました。

掲載停止を頼まれたら?

まず、依頼した人が掲載先の関係者かを確かめます。そのうえで、次のどれにするかを決めます。

  • ページを消す
  • ページは残し、検索に出さない(noindex)
  • 人の名前や写真など、一部の項目だけ外す

ページを消すなら、一覧やランキングからも、その会社を外します。会社のページだけ消して、ランキングの1行⁠に名前が残っていると、依頼に応えたことになりません。外した会社を一覧に並べない仕組みにしておきます。

消した後も、Googleの検索結果に古い説明がしばらく残ることがあります。急いで消したいときの方法は検索から消す方法⁠に書きました。他社サイトに出た情報への対応は風評被害への対策⁠で扱っています。

受けた依頼は、記録に残す

受けた依頼は、結果まで1行ずつ記録します。

列 入れる値の例
受けた日 2026-〇-〇
対象のURL /companies/〇〇/
依頼の種類 訂正・掲載停止
判断と理由 直した・元の機関を案内した
返事をした日 2026-〇-〇

同じ会社から何度も依頼が来たとき、前に何をしたかがすぐ分かります。取り込みの誤りが続くなら、その項目の取り込み方を直す合図です。データ型のサイトの全体の作りはデータベース型からたどれます。

仕様・出典の確認日:2026年10月26日⁠。

よくある質問

なぜ、訂正と掲載停止の窓口が要るのですか?

載せているのが他人の会社や人の情報だからです。公開データから作っていても、元のデータが古い、取り込みを誤った、といった理由で誤りは出ます。直せる入口が無いと、誤りが残り続けます。

会社の情報は、個人情報になりますか?

個人情報保護委員会のガイドラインは、法人そのものに関する情報は個人情報に当たらないとしています。ただし、役員や従業員に関する情報は個人情報に当たるとしています。自社のサイトの載せ方が法律のどの義務に当たるかは、委員会の相談窓口や専門家に確かめます。

依頼してきた人が本当に関係者か、どう確かめますか?

会社の代表のメールアドレスや電話番号に、こちらから連絡し直す方法があります。個人情報保護委員会のガイドラインも、電話で受けた請求の例として、折り返しの電話で確かめる方法を挙げています。本人確認のために、こちらが持っている以上の情報を出してもらう必要はありません。

公開データの数字そのものが違うと言われたら?

自社だけでは直せません。元のデータを出している機関に届けてもらうよう、届け先と一緒に返事をします。そのうえで、ページに載せ続けるか、その項目を空欄にするかを決めます。

掲載停止を頼まれたら、すぐ消しますか?

依頼した人が関係者だと確かめたら、ページを消すか、検索に出さないかを決めて対応します。ページを消しても、検索結果に古い説明が残ることがあります。その場合はSearch Consoleの削除ツールなどで対応します。

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