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COLUMN 253 / 比較サイト・データベース型

公開データの探し方:省庁の統計とオープンデータの入口

公開 2026.11.04文・ナギサコーポレーション

この記事の答え

  • 統計の表はe-Stat、統計以外のデータはe-Gov データポータルから探す
  • 府省ごとの統計は統計局のリンク集と基幹統計一覧、背景の説明は白書から
  • 見つけたら、作成の頻度・最終更新日・単位・利用規約を、使う前に控える
目次

国や自治体の公開データは、e-Stat のほかに4つ⁠の入口から探せます。統計以外のデータはデジタル庁のe-Gov データポータル、府省ごとの統計は統計局のリンク集と基幹統計一覧、背景の説明は各府省の白書、地域の細かいデータは自治体のオープンデータです。

e-Stat で統計の表を探して取り出す手順はe-Statの使い方⁠にまとめました。ここでは、e-Stat 以外の入口と、見つけたデータの確かめ方に絞ります。

どの入口から探す?

探したいもの 入口
統計調査の結果の表 e-Stat
施設の一覧など統計以外 e-Gov データポータル
どの府省が何を作っているか 基幹統計一覧・統計局のリンク集
数字の背景と解釈 各府省の白書
市町村ごとの細かいデータ 都道府県の統計・自治体のオープンデータ

製造業の会社なら、たとえば県内の工場の数や出荷額を知りたいときは統計の入口、県が出している工業団地の一覧を知りたいときは自治体の入口から探します。同じ地域の話でも、統計とそれ以外で入口が分かれます。

e-Gov データポータル

デジタル庁のオープンデータのページ⁠によると、もとのオープンデータカタログサイトは、e-Gov の機能の1つとして、データポータルサービスに名前を変えています。

e-Gov のデータポータルは、自らを中央行政のオープンデータポータルと説明しています。サイトの説明では、デジタル庁が整備・運営し、行政機関などが持つ公共データのうち、オープンデータとして出しているものを目録にしています。探すときは、カテゴリ(人口・世帯、運輸・観光など)⁠か⁠、提供している組織から絞ります。

データセットのページには、公表した組織、作成の頻度、元の公開ページ、リリース日、最終更新日などの欄があります。たとえば総務省の情報通信白書のデータセットでは、作成頻度が1年⁠、元の公開ページとして総務省のサイトのURLが入っていました。

自治体のデータベースも探せる

同じポータルのデータベースサイト一覧は、国、地方公共団体、独立行政法人などの区分と、都道府県で絞り込めます。ライセンスがCC BYか政府標準利用規約かでも絞れます。

統計局のリンク集と、基幹統計一覧

どの府省がどんな統計を作っているかは、総務省の基幹統計一覧で分かります。基幹統計は、統計法が定める国勢統計と国民経済計算、それに総務大臣が指定した統計です。2025年1月21日現在で54の統計が、作る府省ごとに並んでいます。

府省 基幹統計の例
厚生労働省 毎月勤労統計、賃金構造基本統計
経済産業省 経済産業省生産動態統計、商業動態統計
国土交通省 建築着工統計、建設工事統計
総務省 国勢統計、経済構造統計

一覧の府省の名前を押すと、各府省の統計のページが開きます。基幹統計でない統計も、各府省のページにあります。

総務省統計局のリンク集には、府省と外局ごとの統計のページが並んでいます。中小企業庁の白書・統計情報、特許庁の統計資料、気象庁の各種データ・資料のように、府省のサイトの中にある入口もここからたどれます。

都道府県の統計

同じリンク集の都道府県のページには、47都道府県の統計のページが並んでいます。県が独自に行う調査の結果は、県の統計のページで探します。

白書は、数字の背景を知る入口

e-Gov の白書等のページは、各行政機関が出している白書を一覧にしています。製造業なら経済産業省のものづくり白書、中小企業庁の中小企業白書、厚生労働省の労働経済白書などが載っています。

白書は、統計の数字に解釈と背景を付けた読み物です。ページに数字を載せるときは、白書の図表をそのまま写さず、図表の出典として示された元の統計をたどります。白書の中で計算し直した数字かどうかは、元の表と並べると分かります。出典の書き方は出典の書き方にあります。

自治体のオープンデータ

デジタル庁は、オープンデータに取り組んでいる自治体の一覧を、ExcelとCSVで出しています。2026年10月26日⁠の確認では、2026年6月30日時点の一覧でした。

自治体のデータは、自治体ごとに項目や形式が違いがちです。デジタル庁の自治体標準オープンデータセット(標準データセット)⁠は⁠、公開を勧めるデータと、作るときに従う形式をまとめたものです。AED設置箇所一覧、公共施設一覧、地域・年齢別人口など31のデータセットが載っています。

この形式に沿って出している自治体どうしなら、同じ列のまま並べられます。沿っていない自治体のデータは、列の名前と単位をそろえてから使います。表記ゆれのそろえ方は名寄せとはで扱っています。

見つけたら、何を確かめる?

データを見つけたら、ページに使う前に次の4つ⁠を控えます。

  1. 作成の頻度:年に1回か、月に1回⁠か
  2. 最終更新日と、データの時点
  3. 単位:千人か人か、百万円か円か
  4. 利用規約:出典の書き方と、加工してよいか

1つ目と2つ目で、ページのデータをいつ取り直すかが決まります。最終更新日はデータを載せ直した日で、データの時点とは違うことがあります。取り直しの間隔の決め方はデータの取り直し⁠に書きました。

単位は、表の上か注に書かれています。千人単位の表を人として読むと、数字が千倍ずれます。

利用規約は、入口のサイトではなく、データを出しているサイトで確かめます。同じ省庁でも、サイトごとに規約が違うことがあります。規約の原文の読み方はオープンデータの利用規約⁠にまとめました。

私たちの運営記録(カイシャのホント)

採用の数字のデータベースでは、厚生労働省のしょくばらぼの数字で、会社ごとのページと、地域・業種のランキングを作っています。口コミは載せていません。

出典:自社サイトの公開ページ

1つ⁠の入口のデータだけでページを作ると、そのデータが止まったときにページも止まります。会社の一覧を公開データで作る考え方は企業データベースの作り方⁠にあります。データ型のサイトの全体の作りはデータベース型からたどれます。

仕様・出典の確認日:2026年10月26日⁠。

よくある質問

e-Statに無いデータは、どこで探しますか?

デジタル庁が運営するe-Gov データポータルで探します。行政機関がオープンデータとして出しているデータの目録で、提供している組織やカテゴリから探せます。統計調査の結果でない、施設の一覧などはこちらにあることがあります。

どの省庁がどんな統計を作っているかは、どこで分かりますか?

総務省の基幹統計一覧が、府省ごとに基幹統計を並べています。2025年1月21日現在で54の統計が載っています。各府省の統計のページへは、統計局のリンク集からも移れます。

市町村のデータは、どこにありますか?

都道府県の統計は、統計局のリンク集に各県の統計のページが並んでいます。自治体のオープンデータは、デジタル庁がオープンデータに取り組んでいる自治体の一覧をExcelとCSVで出しています。

白書の数字を、そのままページに使えますか?

白書は統計の数字に解釈と背景を付けた読み物です。数字を使うなら、図表の出典として示された元の統計をたどり、元の表で確かめてから使います。利用の条件も、白書を出している府省のサイトの規約で確かめます。

見つけたデータで、最初に何を確かめますか?

作成の頻度、最終更新日、単位、利用規約の4つです。e-Gov データポータルのデータセットのページには、作成頻度と最終更新日の欄があります。単位は元の表の注で、規約は公開しているサイトで確かめます。

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