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COLUMN 254 / 比較サイト・データベース型

ランキングのページの構造化データ:ItemListで順番を伝える

公開 2026.11.05文・ナギサコーポレーション

この記事の答え

  • ItemListのListItemにpositionを付け、画面の表と同じ順番・同じ件数で書く
  • 並び方はitemListOrder、全体の件数はnumberOfItemsで書き、ページを分けても通し番号にする
  • Googleのカルーセルの対象はコース・映画・レシピ・レストランだけ。会社の順位は対象外
目次

ランキングのページの構造化データは、schema.orgのItemListに、画面の表と同じ順番でListItemを並べ、それぞれにpositionで何番目かを書きます。並び方はitemListOrder、一覧全体の件数はnumberOfItemsで添えます。

ただし、Google検索の見た目は変わりません。Googleがカルーセルとして出すのはコース・映画・レシピ・レストランの一覧で、会社や製品のランキングは対象に入っていません。それでも書くなら、画面と食い違わないことが一番の決まりです。

並べる基準・同順位・母数の決め方はランキングページの作り方⁠にまとめました。ここでは、その順位を構造化データにどう書くかに絞ります。

ItemListとListItemとは

schema.orgのItemListは、順番のある一覧にも、順番のない一覧にも使う型です。中身はitemListElementに並べます。1件ずつの中身には、文字だけ、会社などの実体、ListItem⁠の3通りが使えます。

順位のあるページでは、ListItemを使います。ItemListの定義には、次の注意があります。

Note: The order of elements in your mark-up is not sufficient for indicating the order or elements. Use ListItem with a 'position' property in such cases.

マークアップの中で上から順に書いただけでは、順番を伝えたことにならない、という意味です。順番はpositionに数字で書きます。ListItemの定義では、positionは並びの中の位置を表す値です。

書く場所 中身
ItemList 一覧そのもの(題・並び方・件数)
itemListElement 1件ずつのListItemを並べる
ListItem.position 何番目か(1から)
ListItem.url / item その会社のページ、または会社の情報

並び方と件数も書く

高い順か低い順かは、itemListOrderで書けます。schema.orgの並び方の型(ItemListOrderType)⁠に⁠は⁠、昇順のItemListOrderAscending、降順のItemListOrderDescending、順番の無いItemListUnorderedの3つ⁠があります。

離職率の低い順に並べたランキングなら昇順、有給休暇の取得率の高い順なら降順です。画面の題にも「低い順」「高い順」⁠と書いておけば、構造化データと画面が同じことを言います。

numberOfItemsには、一覧に載っている件数を書きます。ItemListの定義は、複数のページに分かれた一覧では、説明が一部しか含まなくても、numberOfItemsは一覧全体の数にするとしています。

ページを分けたときの番号

長いランキングを何ページかに分けるなら、2ページ目のpositionは、その続きの番号から始めます。100件ずつなら、2ページ目は101からです。画面には101位⁠と出ているのに、構造化データでは1番目と書くと、2つ⁠の情報が食い違います。

私たちの運営記録(カイシャのホント)

採用の数字のデータベースでは、2026年10月24日に、ランキングを全県・全項目で1ページ100社⁠に分けました。101位からは2ページ目以降に載ります。分ける前にいちばん重かったページ(大阪府の男女の賃金差)⁠は645KB⁠、分けたあとは88KBです。

出典:自社サイトの組み立ての記録

各ページのItemListには、そのページに載っている会社だけを入れます。Googleのベータ版のカルーセルの説明にも、ページ分けした一覧では、2ページ目以降にもItemListを置き、そのページに載っている分を入れる、と書かれています。こちらは後で述べるとおり、日本では出ない機能です。一覧の分け方そのものはページネーションのSEO⁠で扱っています。

同じ順位の会社は、どう書く?

positionは、一覧の中で何番目かを表す番号です。私たちは、同じ順位の会社があっても、positionは1から順に重ならないように振ります。「3位が2社」⁠と⁠い⁠う情報は、画面の表の順位の列に書きます。

schema.orgにもGoogleの説明にも、同順位の書き方の決まりは見つかりませんでした。だからこそ、画面と構造化データで順番の並びが同じになることだけは崩さないようにします。

カルーセルの対象は?

Googleのカルーセルの説明は、ItemListを、対応する4つ⁠の種類と組み合わせたときに、同じサイトのカードを横に並べる結果が出ることがあるとしています。2026年10月26日⁠に確かめた対象は、コースリスト、映画、レシピ、レストランでした。

同じページには、次の決まりもあります。

  • リストの中は、すべて同じタイプにする
  • ページに載っているすべてのアイテムを入れる
  • 画面の文字と、構造化データの情報をほぼ同じにする
  • リストのアイテムは、positionの順で表示される

一覧のページから各ページへ送る書き方(概要ページ)⁠で⁠は⁠、ListItemに書くのは型・position・urlの3つだけです。urlは重ならず、同じドメインのページにします。

ベータ版のカルーセルは、日本では出ない

別に、構造化データのベータ版カルーセル⁠があります。ItemListを、店舗などのLocalBusiness、Product、Eventと組み合わせるものです。説明には、欧州経済領域の国、トルコ、南アフリカだけで出る機能だと書かれています。日本の検索結果を狙って付けるものではありません。

会社のランキングにItemListを付けても、検索結果の見た目は変わらない

会社の採用の数字や、製品のメーカーの順位は、どちらのカルーセルの対象にも入っていません。Googleが生成AI検索向けに出しているガイドは、構造化データは要らず、特別なマークアップも無いとしています。順位が上がる、AIに引用されやすくなる、という理由では付けません。

それでも付けるなら、画面と同じにする

付ける意味は、順位と件数を、ページの文章とは別の決まった形でも示しておくことです。Googleの構造化データの一般ガイドラインは、ページの読者に表示されないコンテンツをマークアップしないよう求めています。

ずれやすいのは次の3つです。

  • 画面は1ページ100社なのに、構造化データには全社を入れている
  • 取り直しで順位が変わったのに、構造化データだけ古い順番のまま
  • 画面に出していない「総合点」⁠を⁠、構造化データの名前や説明に書いている

どれも、画面の表と構造化データを別々に作ると起きます。同じデータの並びから両方を組み立てれば、片方だけが古くなることはありません。書き方は次のようになります(会社名とURLは例)⁠。

{
  "@context": "https://schema.org",
  "@type": "ItemList",
  "name": "A県の会社の離職率ランキング(低い順)",
  "itemListOrder": "https://schema.org/ItemListOrderAscending",
  "numberOfItems": 230,
  "itemListElement": [
    {"@type": "ListItem", "position": 101, "url": "https://example.com/kaisha/101/"},
    {"@type": "ListItem", "position": 102, "url": "https://example.com/kaisha/102/"}
  ]
}

これは230社⁠のうち、2ページ目の始まりの2件⁠を書いた例です。JSON-LDをページのどこに置くかはJSON-LDの書き方⁠にあります。

付けたあとは、どこで確かめる?

schema.orgの書き方として正しいかは、Schema Markup Validator(検証ツール)⁠で確かめます。Googleのリッチリザルト テストは、Googleのリッチリザルトの種類として見つかったものを表示する道具です。対象外の会社のランキングでは、何も見つからないと出ることがあります。

それより大事なのは、画面との照合です。公開前の検査で、表の行数とListItemの数、表の1行目とposition 1のurlが合っているかを機械で比べます。大量のページでの検査の組み方は公開前の機械検査⁠にまとめました。

データを表として配るなら、ItemListではなくDatasetの話になります。Googleは2025年11月5日の更新履歴で、Datasetの構造化データはデータセット検索だけで使い、Google検索では使わないと明確にしました。違いはDatasetの記事で、構造化データ全体の役割は構造化データとは⁠で扱っています。データベース型サイトの作り方の全体はデータベース型からたどれます。

仕様・出典の確認日:2026年10月26日⁠。

よくある質問

ランキングのページには、どの構造化データを使いますか?

schema.orgのItemListを使います。1件ずつをListItemにして、positionに何番目かを書きます。schema.orgは、マークアップの中の並び順だけでは順番を示すのに足りず、positionを付けたListItemを使うよう説明しています。

ItemListを付けると、検索結果にランキングが並んで出ますか?

会社のランキングでは出ません。Googleのカルーセルの対象は、コースリスト・映画・レシピ・レストランの4つです。別のベータ版のカルーセルは、欧州経済領域・トルコ・南アフリカだけで出るものです。

同じ順位が2社あるときのpositionは、どう書きますか?

positionは一覧の中で何番目かを表す番号なので、私たちは1から順に重ならないように振ります。同じ順位であることは、画面の表の順位の列に書きます。schema.orgとGoogleの説明には、同順位の書き方の決まりはありません。

100社ずつページを分けたら、2ページ目のpositionは1から始めますか?

101から始めます。画面の順位と同じ番号にするためです。numberOfItemsには、そのページの件数ではなく一覧全体の件数を書きます。schema.orgは、複数のページに分かれた一覧ではnumberOfItemsを全体の数にすると説明しています。

書いたItemListは、どこで確かめますか?

schema.orgの書き方として正しいかは、Schema Markup Validatorで確かめます。リッチリザルト テストはGoogleのリッチリザルトの種類を調べる道具なので、対象外の会社のランキングでは何も見つからないことがあります。

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