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COLUMN 262 / 比較サイト・データベース型

年と年度の書き方:統計の「令和7年」「令和7年度」「2025年平均」⁠を取り違えない

公開 2026.11.06文・ナギサコーポレーション

この記事の答え

  • 同じ2025でも年平均と年度平均は別の数字。労働力調査の完全失業率は2.5%⁠と2.6%
  • 調査の名前に付いた年と、数字が指す期間がずれる統計がある。調査の概要で確かめる
  • ページには「2024年1年間」「2025年6月分」のように、数字が指す期間を書く
目次

統計の数字に付いた年は、その数字が指す期間とは限りません。同じ「2025」⁠で⁠も⁠、1月から12月までの平均、年度の平均、調査をした年、公表した年のどれかで、数字が変わります。ページには、数字が指す期間をそのまま書きます。

平均と中央値、母数、調べた日と数字の期間の分け方は統計の数字の読み方⁠にまとめました。ここでは、年と年度、和暦と西暦の書き分けに絞ります。

年平均と年度平均で、数字はどれだけ違う?

総務省統計局の労働力調査は、同じ「2025」⁠の付いた平均を2つ公表しています。主な結果のページで2026年10月26日⁠に確かめた値です。

公表されている平均 完全失業率 公表日
2025年平均 2.5% 2026年1月30日
2025年度平均 2.6% 2026年4月28日

どちらも正しい公表値で、平均をとる期間が違うだけです。ページに「2025年⁠の完全失業率は2.6%⁠」⁠と書けば、年度の数字を年の数字として書いたことになります。数字を写すときは、「平均」「年度平均」⁠の言葉まで一緒に写します。

国の会計年度は、財政法第11条で、毎年4月1日⁠に始まり翌年3月31日⁠に終わると決められています。会社の会計年度は会社ごとに違うので、会社の数字では「年度」⁠の中身も会社ごとに違います。

比べるときは、同じ種類どうしで

前の年と比べるときも、年平均は年平均と、年度平均は年度平均と比べます。2025年平均と2024年度平均を並べて差を書くと、期間のずれた2つ⁠を比べたことになります。前の年との差の書き方は前の年との比べ方⁠に書きました。

調査の年と、数字の年がずれる

調査の名前に付いた年と、数字が指す期間がずれている統計があります。厚生労働省の2つ⁠の調査で確かめます。

就労条件総合調査は、前の年の1年⁠間

令和7年就労条件総合調査⁠の調査の概要には、次のように書かれています。

令和7(2025)年1月1日現在の状況について調査を行った。ただし、年間については、令和6(2024)年(又は令和5(2023)会計年度)1年間の状況について調査を行った。

この調査の年次有給休暇の取得率は66.9%でした。これは令和6年(2024年)1年間に取った日数の割合です。「令和7年の取得率は66.9%」⁠と書くと、1年ずれます。結果の概況のグラフの注にも、平成13年以降は調査年の前年1年間の状況を表すと書かれています。

賃金構造基本統計調査は、6月分と前の年の賞与

令和7年賃金構造基本統計調査は、調査の概要によると、令和7年6月分の賃金を調べています。賞与などの特別給与は、原則として令和6年1月から12月までの1年間の額です。

同じ調査の中で、月の給与は2025年6月⁠、賞与は2024年1年間と、期間が2つあります。月給と賞与を足して年収のような数字を作るなら、2つ⁠の期間を足したことをページに書きます。

統計 名前に付いた年 数字が指す期間の例
労働力調査 2025年平均 2025年の平均
就労条件総合調査 令和7年 2024年1年⁠間(年間の数字)
賃金構造基本統計調査 令和7年 2025年6月⁠分(賞与は2024年)

和暦と西暦は、どう併記する?

府省の資料でも、併記の順番はそろっていません。上の資料では、厚生労働省は「令和7(2025)年」のように和暦を先に、総務省統計局は「2025年(令和7年)⁠平⁠均⁠」のように西暦を先に書いていました。

サイトの中では、どちらを先にするかを1つ⁠に決めます。データのページなら、西暦を先にすると、表で年が並んだときに順番と差がすぐ読めます。令和の年に2018を足すと西暦になりますが、ページで読者に計算させないように、両方を書きます。

統計の名前に付いた和暦は、名前の一部です。「令和7年就労条件総合調査」⁠を「2025年就労条件総合調査」⁠と書き換えると、出典として探せなくなります。名前はそのまま、数字の期間は西暦で、と分けます。

2024年⁠の年次有給休暇の取得率は66.9%(厚生労働省 令和7年就労条件総合調査⁠)⁠。

数字の期間は西暦、出典は資料の名前どおり、という形です。数字と単位の書き方のそろえ方は数字と単位の表記⁠にまとめました。

ページの題と表の見出しには、期間を書く

ページの題に「2025年版」「最新」⁠とだけ書くと、2025年⁠に公表した数字なのか、2025年⁠の数字なのかが分かりません。題には数字が指す期間を入れます。

書き方 読者に伝わること
有給休暇取得率 2025年⁠版 公表の年か数字の年か分からない
最新の有給休暇取得率 いつの数字か分からない
2024年⁠の有給休暇取得率 数字が指す期間が分かる

表では、期間の列を作るか、列の見出しに期間を入れます。期間の種類が混ざる表なら、「2025年平均」「2025年度平均」「2025年6月分」のように、言葉まで書きます。年だけの列に「2025」⁠と並べると、種類の違いが消えます。

私たちの記録も、期間と数えた日を分けている

私たちが運営する比較のデータベースのサイトでは、週ごとの Search Console の数字を、2026年10月24日⁠に数えました。Search Console は反映が2〜3日遅れるので、表に入れたのは10月21日までの週です。

私たちの実測(メーカー図鑑・Search Console)

週 表示 クリック
2026-10-08〜10-14 4,395 132
2026-10-15〜10-21 13,612 289

出典:自社サイトの Search Console(数えた日:2026年10月24日⁠)

数えた日と、数字が指す期間は3日ずれています。「10月24日時点の表示回数」⁠と書けば、読者は10月24日までの数字だと受け取ります。期間を表の行に、数えた日を出典の行に書けば、どちらも取り違えません。統計のページでも同じ形で書けます。データのページ全体の作りはデータベース型サイトからたどれます。

仕様・出典の確認日:2026年10月26日⁠。

よくある質問

「2025年平均」⁠と「2025年度平均」⁠は⁠、何が違いますか?

平均をとる期間が違います。総務省統計局の労働力調査では、2025年平均の完全失業率は2.5%⁠、2025年度平均は2.6%でした。同じ2025でも別の数字なので、どちらの平均かを省かずに書きます。

年度は、いつからいつまでですか?

国の会計年度は、財政法第11条⁠で4月1日⁠に始まり翌年3月31日⁠に終わると決められています。会社の会計年度は会社ごとに違います。厚生労働省の就労条件総合調査が「令和6年(又は令和5会計年度)⁠」⁠と書くのは、会社によって1年⁠の区切りが違うためです。

令和7年⁠の調査の数字は、令和7年⁠の数字ですか?

そうとは限りません。厚生労働省の令和7年就労条件総合調査は令和7年1月1日現在の調査で、年次有給休暇の取得率などの年間の数字は令和6年(又は令和5会計年度)1年間の状況です。数字が指す期間は、調査の概要で確かめます。

和暦と西暦は、どちらで書けばいいですか?

サイトの中でどちらを先に書くかを1つ⁠に決めます。表で年を並べたり差を計算したりするなら、西暦を先にすると読み違えが減ります。統計の名前に付いた和暦は名前の一部なので、そのまま書きます。

ページの題に「2025年版」⁠と書いてもいいですか?

避けたほうが安全です。2025年⁠に公表した数字なのか、2025年⁠の数字なのかが読者に分かりません。「2024年の有給休暇取得率」のように、数字が指す期間を題に入れます。

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