全国地方公共団体コードとは、総務省が都道府県と市区町村などに付けている6桁の番号のことです。先頭2桁が都道府県、次の3桁が市区町村、最後の1桁は打ち間違いを見つけるための検査数字です。
地域ごとのページを作るなら、市区町村は名前ではなくこのコードで持ちます。同じ名前の市が別の県にあるからです。その理由と地域ページの作り方は地域ページの作り方に書きました。ここでは、コードの読み方と、ほかのデータとつなぐときの注意に絞ります。
6桁は、どう読む?
総務省のコードのページによると、このコードは昭和43年に当時の自治省が設定し、変更が生じるたびに更新しています。2026年10月26日に見た一覧は、令和6年1月1日更新の版でした。
桁の決まりは、総務省のコードの仕様に書かれています。
| 桁 |
意味 |
番号の決まり |
| 1〜2桁目 |
都道府県 |
01〜47 |
| 3〜5桁目 |
市区町村 |
000なら都道府県そのもの |
| 6桁目 |
検査数字 |
1〜5桁目から計算する |
3〜5桁目には、市区町村の種類ごとに番号の範囲があります。
- 100:政令指定都市(1つの都道府県に2つ以上あるときは100〜199)
- 101〜199:特別区と、政令指定都市の区
- 201〜299:市
- 301〜799:町村。郡ごとに19ずつの番号の組を割り当てる
- 北海道の町村は、支庁ごとに29ずつの組を割り当てる
番号を見るだけで、市か町村か、政令市の区かが分かります。東京都千代田区は131016、静岡県浜松市は221309です。
検査数字は、どう計算する?
仕様には計算の方法と例が載っています。富山市の先頭5桁16201で確かめます。
- 1〜5桁目に、6・5・4・3・2を順に掛ける(6、30、8、0、2)
- 積を足す(46)
- 11で割った余りを出す(46÷11=4余り2)
- 11から余りを引いた数の下1桁が検査数字(11−2=9)
富山市のコードは162019です。余りが0なら検査数字は1、余りが1なら0になります。コードを手で入力するデータでは、取り込むときにこの計算で確かめれば、1桁の打ち間違いを拾えます。
def check_digit(code5: str) -> int:
s = sum(int(d) * w for d, w in zip(code5, [6, 5, 4, 3, 2]))
return (11 - s % 11) % 10
assert check_digit("16201") == 9 # 富山市 162019
総務省の一覧(令和6年1月1日更新)にある1,794の団体のコードは、この計算で6桁目と一致しました(2026年10月26日に確認)。
政令市と区は、どう扱う?
政令市には、市そのもののコードと、区ごとのコードの両方があります。札幌市は011002、中央区は011011です。
総務省の一覧のExcelには、シートが2枚あります。1枚目は都道府県と市区町村の一覧で、政令市は市だけが載り、区は載っていません。2枚目が政令指定都市のシートで、市と区の両方が並んでいます。東京23区は、1枚目に区ごとに載っています。
2枚目をそのまま足し算に使うと、市の行と区の行を両方数えてしまいます。会社の数や人口を集計する前に、市で数えるのか、区で数えるのかを決めます。区で数えるなら、市の行は合計の確かめにだけ使います。
統計で使う標準地域コード(あとで説明します)は、東京23区全体に13100というコードを付け、「特別区部」として一覧に載せています。仕様にも、利用の便宜のため全特別区の区域に100を付けるとあります。区の行と特別区部の行も、足すと二重になります。
どちらの単位でページを作るかは、載せる会社や数字が区ごとに足りるかで決めます。区ごとに数社しかないなら、市のページにまとめたほうが中身が残ります。
合併や名前の変更で、コードは変わる?
変わる場合と、変わらない場合があります。仕様の決まりと、総務省の改正一覧表(平成17年4月1日以降)で確かめた例です。
| 変化 |
コード |
例 |
| 名前だけ変わる |
同じ |
篠山市→丹波篠山市(2019年5月1日)、282219のまま |
| 町が市になる |
新しい番号、古い番号は欠番 |
那珂川町403059→那珂川市402311(2018年10月1日) |
| 合併して一方の名前を使う |
その市町村の番号 |
静岡市が由比町を編入(2008年11月1日)、221007のまま |
| 政令市になる |
新しい番号 |
浜松市222020→221309(2007年4月1日) |
区の再編でも変わります。浜松市は2024年1月1日に7つの区を3つの区に再編しました。中央区(221384)と浜名区(221392)は新しい区です。天竜区は名前も区域も前と同じですが、コードは221376から221406に変わっています。
名前が同じでもコードが変わることがある、ということです。名前で前のデータとつなぐと、天竜区は同じ区に見えますが、コードでつなぐと別の区になります。古いコードと新しいコードの対応は、改正一覧表で追えます。
URLにコードを使っていたら
ページのURLにコードを入れていると、市制施行や区の再編のたびに新しいURLが要ります。古いURLは消さずに、新しいURLへ転送します。転送と削除の使い分けは消したURLの扱いにまとめました。URLを名前で作るかコードで作るかはURL設計で扱っています。
統計や会社のデータとは、どうつなぐ?
国のデータの多くは、検査数字を外した5桁で地域を持っています。
| データ |
持ち方 |
確かめた資料 |
| 総務省の団体コード |
6桁(検査数字つき) |
コードの一覧 |
| 統計の標準地域コード |
5桁 |
標準地域コードのCSV |
| e-Statの市区町村コード |
5桁 |
e-Statのヘルプ |
| 法人番号の全件データ |
都道府県2桁と市区町村3桁の2列 |
リソース定義書 |
| 日本郵便の郵便番号データ |
5桁 |
データの説明 |
統計に用いる標準地域コードは、統計審議会の答申を踏まえて昭和45年4月に定められたもので、総務省の標準地域コードのページからCSVで取れます。2つの一覧を並べると、府中市(東京都)は13206と132063、浜松市は22130と221309で、先頭5桁が同じ番号です。
e-Statの市区町村名・コードでは、1970年4月1日以降の好きな日を指定して、その時点の市区町村コードを検索できます。合併や編入などの廃置分合の情報も、期間を指定して引けます。統計の数字が古い年のものなら、その年の時点のコードで引きます。
国税庁の法人番号のデータは、リソース定義書で、都道府県コードをJIS X 0401、市区町村コードをJIS X 0402に準ずるとしています。2つの列をつなげば5桁になります。会社の所在地を名前で比べずに、市区町村ごとに集められます。名前の書き方の違いをそろえる作業は名寄せとはに書きました。
先頭の0を落とさない
北海道から栃木県までのコードは0で始まります。表計算ソフトで数として読むと、011002が11002になり、ほかのデータとつながらなくなります。コードは最初から文字列として読み込みます。
時点をそろえてからつなぐ
統計は、調べた時点の市区町村で集計されています。合併の前の年の統計には、もう無いコードの行があります。今のページに出すなら、改正一覧表で古いコードを今のコードに読み替え、読み替えたことをページに書きます。
標準地域コードのページには、更新は合併などの官報告示のあと速やかに行うと書かれています。告示の日と合併の日は必ずしも一致しないので、平成19年4月2日以降の変更の一覧もあわせて見るよう注記があります。一覧の日付だけで、いつの時点のコードかを決めないでください。
市区町村で一覧を作るときに
私たちが運営するカイシャのホントは、国の公開データの数字で会社のページと地域ごとのランキングを作るサイトです。2026年10月24日に、検索に出さない会社は1社1ページをやめ、市町村の一覧の中の1行にまとめました。市町村が一覧の単位になると、市町村を取り違えたときに、そのページにいる会社がまるごと別の町に載ります。
だからこそ、会社を市町村に振り分ける段階で、名前ではなくコードを使います。コードは5桁にそろえ、どの時点のコードかを列で持ちます。名前は、画面に出すためにコードから引きます。比較サイト全体の作りはデータベース型サイトからたどれます。
仕様・出典の確認日:2026年10月26日。