SEO対策を自分で進めるなら、Search Consoleの登録、インデックスの確認、検索語の確認、既存ページの修正、記事の追加の順で進めます。新しい記事を書く前に、今ある製品や技術の説明が検索から届く状態かを確かめます。
最初の3か月で決めたいのは、毎月の執筆本数より、対象ページと担当です。会社の管理画面を見られる人、仕様を確認できる人、公開する人を決めてください。兼任でも、何を誰が判断するかは分けます。
以下は中小企業向けの作業計画の提案です。Googleが定めた日程や、3か月で上位に出る方法ではありません。各操作の詳しい説明へ進めるよう、月ごとの確認事項と完了条件に絞ります。
始める前に、誰が何を引き受ける?
Web担当がすべての答えを作る体制にはしません。検索画面は確認できても、加工の可否や公差、見積もり条件を一人で決めることはできないためです。
| 役割 |
引き受けること |
完了時に残すもの |
| 進行担当 |
対象と日程、記録の管理 |
URLと次の作業 |
| 営業・技術担当 |
質問への答えと公開範囲の確認 |
根拠と確認済みの原稿 |
| 制作担当 |
権限確認、設定修正、公開 |
変更内容と確認日 |
| 経営・事業の責任者 |
受けたい相談と優先順位の判断 |
今回扱う仕事の範囲 |
少人数なら同じ人が複数を担当できます。ただし、「原稿はできたが仕様の確認待ち」「公開したが計測担当がいない」という状態を、完了として扱わないようにします。
対象は、受けたい仕事の製品ページから選びます。どの相談を増やしたいか決まらないまま、検索数の大きな語だけを集めないでください。既存の公開URLと、営業が実際に案内しているURLを並べるところから始めます。
1か月目の前半:Search Consoleへ登録する
すでに登録済みなら、新しく作り直す前に、会社で管理できる権限があるかを確認します。前の制作会社だけが見られる状態なら、現在の所有者と管理方法を整理します。
未登録なら、Search Consoleへのプロパティ追加の公式ヘルプに沿って対象サイトを追加し、所有権を確認します。ドメイン全体を扱う方法と、URLの接頭辞で範囲を指定する方法があります。使う範囲と確認方法を、制作担当と決めてください。
登録したこと自体が順位を上げる施策ではありません。Googleがどう扱っているかを自社で確認する準備です。会社の業務として継続できるよう、管理権限と担当部署を引き継げる形で残します。パスワードを作業表へ書き込む必要はありません。
この段階の完了条件は、対象サイトのレポートへ入れ、見るべき範囲を担当者が説明できることです。表示回数、クリック、検索語などの見方はSearch Consoleで最初に見る4つの数字へ進めます。
まだ数字が少なくても、記事追加を急ぐ前に次の登録確認へ進みます。数字が無いことと、設定を誤っていることは同じではありません。
1か月目の後半:重要ページのインデックスを確認する
対象は、トップ、主力製品、相談につながる技術記事などです。すべての未登録URLをなくすのではなく、検索の入口にしたいページが登録されているかを調べます。
URL検査ツールの公式ヘルプでは、Googleが登録した状態の確認と、現在の公開URLのテストを分けています。公開テストで取得できることを、登録済みという意味にはしません。
未登録なら、表示された理由、最後の取得日時、対象URLを記録します。制作担当は設定や応答を、営業・技術担当は本文の有無と役割を確認します。個別の理由と直し方は作ったページが検索に出ない原因の切り分けへ進めてください。
私たちも暦の自社メディアで、1,024ページを作ったのに、公開2週間の時点では流入が0でした。出典は自社メディアの運営記録です。公開作業を終えたことと、検索から読まれたことを同じ完了欄にはできませんでした。
この経験は「2週間なら必ず待てばよい」という基準ではありません。止まっている理由を確認してから、修正するか、再取得を待つかを決めます。
1か月目に残す記録
- 会社が管理するSearch Consoleの対象範囲と担当
- 検索へ出したいページのURL
- 登録状況と、問題があるURLの次の作業
- 修正を引き受ける部署と、確認する日
2か月目の前半:検索語と答えるページを対応させる
進行担当が、Search Consoleで検索語とページを並べます。期間、国、端末、検索タイプなどの条件を記録し、翌月も同じ条件で見られるようにします。
検索語に対して、ページでどんな答えを読めるかを一行で添えます。「語が本文に何回あるか」だけで判断せず、実際の疑問に答えているかを営業・技術担当と確認します。
次は記入の例です。実測した検索語や自社の対応条件ではありません。
| 調べる質問の例 |
今のページ |
次の作業 |
| 図面が未完成でも相談できるか |
受付条件が書かれていない |
営業が条件を確認する |
| どの材質を加工できるか |
設備紹介しかない |
技術担当が公開範囲を決める |
| 相談時に何を送るか |
フォームの直前にだけある |
製品本文からも案内する |
同じ質問に答えるページがすでにあるなら、そのURLを使います。語の言い換えごとに新しい記事を作る計画へ進めないようにします。調査とページへの割り当てはキーワード選定の手順で確認できます。
新しいサイトで検索語がほとんど無いなら、営業が受ける質問から調査します。「データが無いので何もできない」と止めず、自社が根拠を持つ質問と既存ページを対応させます。ただし想像した質問を、実際に検索された語として報告しません。
2か月目の後半:既存ページを直す
進行担当が修正箇所を選び、技術担当が答えを確認し、制作担当が公開します。対象URLと、どの質問への答えを直したかを記録します。
表示はあるがクリックが少ないページは、タイトルだけを書き換える前に、検索語との関係と順位を確認します。切り分け方はクリックされないページの直し方へ進めます。詳しい説明をこの作業表へ転記する必要はありません。
たとえば製品ページに相談条件が無いなら、条件の確認が先です。「どんな依頼にも対応」と題だけ広げても、答えは増えません。公開可能な条件を本文へ反映し、その説明へ進めるリンクも確かめます。
完了条件は、入力欄を保存したことではなく、公開ページで修正した答えを読めることです。製品一覧から詳細へ入り、仕様や資料を確認し、相談の入口まで進みます。スマホでも同じ流れを操作してください。
設定から本文まで点検が必要なら、自社サイトのLLMO対策の点検順を使います。この段階で別の点検表を増やすより、見つかった問題を同じURLの作業欄へ戻すと、依頼の重複を防げます。
3か月目:足りない質問だけ記事にする
既存ページで答えきれず、別の主題として扱う必要がある質問を選びます。技術担当が確認できる資料と、公開範囲がそろってから執筆日を決めます。
製造業なら、製品ページは受付条件、技術記事は不良の調べ方、と役割を分けられます。これは構成の例です。同じ受付条件を「図面なし」「仕様未確定」の二本に言い換えるだけなら、既存ページへまとめられないかを再確認します。
原稿の作り方と公開前後の点検はコンテンツSEOで最初の記事を選ぶ手順にあります。3か月目の管理表には、記事の題だけでなく、誰が事実を確認し、どの製品へ案内するかも書きます。
新記事を出す際は、既存ページから新記事へ進む経路も確認します。私たちは逆向きのリンクを張り忘れる事故を3回やっています。出典は自社メディアの運営記録です。公開した新記事から既存記事へリンクしただけで、案内が完成したと扱わないようにします。
記事を確認できる担当者が不在なら、本数の予定を埋めるために公開しません。既存ページの点検や、次に聞く質問の整理を進めます。
3か月の終わりに、何を報告する?
作業と結果を別の欄にします。修正したページ、直した答え、公開日を先に整理し、その後で検索表示・クリック・実際の相談の変化を見ます。順位だけを受注の成果に換算しません。
GoogleのSEOスターターガイドは、変更の反映に数時間から数か月かかることがあると説明しています。3か月は社内の作業を区切る期間で、検索結果が完成する期限ではありません。
報告では「記事を何本出したか」だけで終えず、未確認の仕様、制作待ちの設定、公開後に再確認するページを示します。次の月は、その残りと検索語の変化から作業を決めます。
オウンドメディアの構築と運用を続けるために、月末には次に見るURLと担当部署を残してください。担当が替わっても、なぜそのページを直すのかが引き継げる作業表にします。
仕様・出典の確認日:2026年10月22日。