SEO会社は、自社の事業を理解し、何をなぜ変えるかを根拠付きで説明でき、実装と報告の範囲を合意できるかで選びます。契約前に、担当者へ同じ質問を渡し、回答を提案書と契約書で確かめてください。
先に用意するのは、困っているページと増やしたい相談です。検索に出ない製品ページを直したいのか、記事を読んだ設計者から図面の相談を受けたいのかを書きます。目的が具体的なら、提案が必要な作業に答えているかを判断できます。
GoogleのSEOスターターガイドから案内されるSEO業者の利用を検討する説明には、依頼先への質問と注意点があります。以下は、その案内を中小企業の発注確認へ置き換えたものです。
最初の面談で何を聞く?
過去の仕事、得意な業種、期待する結果と測り方、連絡方法、変更内容の共有について質問します。相手から何を聞かれるかも見てください。自社の特徴や顧客に触れず、検索語と記事数だけを決める提案では、受けたい相談とのつながりを確かめられません。
製造業なら、主力の加工、対応できる材質、断っている依頼、商談までに必要な確認を伝えます。例として、試作の相談を増やしたいのに、量産だけを探す語の記事が提案されたら、狙う相手を聞き直します。検索数が多い理由だけでは、その語を選ぶ根拠は足りません。
依頼先には、最初に調べる対象と、その調査で何を決めるかを説明してもらいます。「サイトを診断します」なら、登録の問題を探すのか、本文の不足を探すのか、相談導線を見るのかを確かめます。調査結果を誰が実装するかも、この時点で聞いてください。
専門用語の多さだけで判断しないことです。社内の担当が、次に何を渡し、何を承認するか分かる説明になっているかを見ます。分からない点に質問したとき、理由と対象ページへ戻って説明してくれるかが判断材料になります。
実績紹介はどこまで読めばよい?
上昇した数字だけでなく、何を対象に、どの期間で、何を変えた記録かを確認します。社名の検索が増えた事例と、新規顧客が使う一般的な語で流入した事例では、自社へ当てはめる条件が違います。
開示できる範囲で、次の点を尋ねます。顧客名や非公開データの提出を求める必要はありません。匿名でも、作業と結果の関係をどこまで説明できるかは確認できます。
- 対象は新規サイトか、既存サイトか
- 数字の出どころと比較期間は何か
- どのページの何を変えたか
- 同時に広告や別の改修を行っていたか
- 変化が出なかった箇所では何を見直したか
結果が出た後の画面だけでは、作業による変化かは分かりません。外部ツールの推定値なら、実測と区別して説明されているかも見ます。過去の結果を自社でも再現できるという約束へ、読み替えないでください。
報告の見本も受け取ります。数値が並ぶだけか、問題のURL、根拠、次の変更、担当が分かるかを確認します。月次会議を設けても、社内が毎回報告を解釈し直さなければ実装へ進めないなら、その作業が残ります。
順位保証の提案をどう確かめる?
GoogleのSEO業者の説明には、次の一文があります。
No one can guarantee a #1 ranking on Google.
一番上への掲載は誰にも保証できない、という注意です。同じ文書は、Googleとの特別な関係や、優先的な登録をうたう説明にも注意を促しています。
「未達なら返金」という契約条件があっても、使う手法の適切さまで証明するものではありません。何の語を対象とし、何を変更するのかを尋ねてください。自然検索と広告枠の成果が、提案書で混ざっていないかも確認します。
期限内の上位表示を約束されたら、根拠と不確定な要因を説明してもらいます。自社のサイトをまだ調べていない段階で、具体的な結果だけを断言する説明は、そのまま発注の根拠にしません。
リンク購入や非公開の施策はどう扱う?
Googleのリンクスパムの方針は、検索順位の操作を主目的とするリンクの作成を対象にしています。順位のための売買や、自動でリンクを作るサービスなどが例です。
広告やスポンサーのリンクは、適切な属性で指定する扱いが別にあります。したがって、費用を払う掲載をすべて同じものとして判断せず、何のために載せ、どの媒体でどう表示されるかを確かめます。獲得方法の詳細は被リンクとスパムの注意点へ進めます。
「独自ネットワークなので掲載先は明かせない」「内容を知らなくても任せてほしい」と言われたら、作業を承認できる情報が不足しています。少なくとも自社へ影響する変更と外部への依頼内容は、確認できる契約にします。
担当者が代わったときも追えるよう、承認と変更の記録を受け取ります。外注先が作業したから、自社への影響も外へ移るわけではありません。提案の不明点を残したまま管理権限を渡さないでください。
契約前に何を書面でそろえる?
口頭では含むと言っていた仕事が、書面では調査だけになっていないかを確認します。次の表を使い、各社の回答を同じ項目で並べます。これは契約確認のための表で、会社を順位付けする採点表ではありません。
| 確認項目 |
書面で確認すること |
| 対象と目的 |
対象URLと増やしたい相談 |
| 納品物 |
調査表・原稿・修正済みページ |
| 実装担当 |
提案を誰が公開へ反映するか |
| 方法と承認 |
変更理由と公開前の確認方法 |
| 報告 |
出典・期間・次に行う作業 |
| 社内の仕事 |
技術確認・資料・回答期限 |
| 追加作業 |
別見積もりになる条件 |
| 終了時 |
データ・権限・原稿の引き継ぎ |
月額費用に含む範囲や成果報酬の条件はSEO費用の比較方法で確認できます。ここでは総額の高低より、実行される仕事が明確かを見てください。
記事制作が含まれるなら、原稿の本数だけでなく取材と事実確認も契約へ入れます。技術条件の確認を誰が行うか、返答待ちなら公開を保留できるかを決めます。工程の分け方は記事制作と社内確認の分担で整理しています。
解約時には、管理画面の権限をどう外し、作成した原稿や変更履歴を何で受け取るかも確かめます。引き継ぎ後に自社で更新できるか、別の制作担当へ渡せるかを、発注時に確認しておくと作業が途切れません。
初回調査にはどんな権限を渡す?
Googleは、SEO監査の段階ではSearch Consoleの読み取り権限だけを与え、書き込み権限を渡さないよう案内しています。まず調べてもらい、提案を評価した後で、実装に必要な権限を決める進め方です。
調査を受けるために、ドメインやサイト全体の所有権まで移す必要があるのかを分けて考えます。実際の修正を頼む場合も、対象環境、承認者、復旧方法、作業後に外す権限を合意してください。
自社の担当も、Search Consoleで見る基本の数字を読める状態にします。説明を任せることと、自社が元のデータを見られないことは違います。契約終了後も、自社の実績を確認できる状態を保ちます。
おすすめという紹介文より何を比べる?
紹介ページでSEO会社のおすすめと書かれていても、評価基準、掲載の関係、情報の時点が分からなければ、自社の発注条件を満たすか判断できません。同じ質問への回答と、実際の提案内容を比較してください。
とくに、調査だけで十分なのか、制作会社との調整が必要なのかを社内で整理します。優れた提案でも、実装する人がいなければページは変わりません。逆に、設定を一つ直す依頼に、継続的な記事制作まで必要とは限りません。
社内で確認する時間も必要です。受けたい加工や公開範囲への質問に答える人を決めてから外注します。すべて任せるという言葉で、事業の判断まで空欄にしないでください。
私たちの自社メディアでは、外部ツールの流入ページ推定がSearch Consoleの実測より大きく少なく出たことがありました。出典は自社メディアの運営記録です。推定の画面だけでは、実際の検索の状況を判断できませんでした。依頼先の報告でも、推定と実測の区別を求める理由です。
オウンドメディアの構築と運用として外注するなら、面談で聞いた内容を、対象ページ、担当、納品物、確認方法へ落とし込んでください。回答のない項目は、契約に含まれると解釈せず、埋めてから発注します。
仕様・出典の確認日:2026年10月23日。
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