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COLUMN 191 / オウンドメディア

kintoneとは:できること・料金・向いている会社と、Excel管理からの移り方

公開 2026.10.27文・ナギサコーポレーション

この記事の答え

  • kintoneは、ExcelのようなデータをWeb上の業務アプリにして、複数人で使える
  • 料金は1ユーザー月1,000円から(税抜)⁠。最低10ユーザーなので月1万円から
  • Excelの表は読み込んでアプリにできる。結合セルを外すなど整形が先
目次

kintone(キントーン)⁠と⁠は⁠、サイボウズが提供する、プログラミングの知識がなくても業務アプリを作れるクラウドサービスです。ここでいう業務アプリは、データをためて、一覧にし、検索できる仕組みのことです。Excelで管理している顧客や案件の台帳を、Webの上で複数人が同時に使える形にできます。

サイボウズはkintoneの公式サイトで、kintoneを業務アプリが作れるノーコード・ローコードツール、業務改善のプラットフォームと説明しています。ノーコードという考え方そのものはノーコードとは⁠で扱います。

kintoneでできること

公式サイトでは、使い道として顧客・案件管理、申請の流れ(ワークフロー)⁠、問い合わせ管理、日報・報告書、売上管理などが並んでいます。製造業の小さな会社なら、次のような台帳が置き換えの対象になります。

今のやり方 kintoneにすると
見積もり依頼をExcelの一覧に手で追記 依頼ごとに1件⁠のデータになり、担当や日付で絞り込める
不具合の報告を紙で回覧 スマートフォンから写真を添えて登録し、宛先を付けて知らせる
日報をメールで送り合う 1つ⁠のアプリにたまり、日付や設備で検索できる
設備の点検記録をファイルごとに保存 設備ごとに履歴が残り、前回の点検日が分かる

表の2行目のような使い方を支えるのが、コメント、スマートフォン、添付ファイルの3つ⁠の機能です。kintoneのヘルプで確かめた内容を書きます。

データの横で話せるコメント

1件ずつのデータ(kintoneではレコードと呼びます)⁠に⁠、コメントを書き込めます。ヘルプのコメントの無効化⁠の説明によると、この機能は初期設定で有効です。「この見積もり、単価の根拠は?」といった会話が、メールではなくデータの横に残ります。

宛先の指定のページによると、コメント欄で「@」⁠に続けて名前を入れるか、宛先指定を押すと、ユーザー・組織・グループを宛先にできます。指定された相手には、自分宛の通知が届きます。そのデータを見る権限が無い人は、宛先に指定できません。

スマートフォンから使う

ヘルプのモバイルの説明では、使い方が2通り案内されています。iOSのSafariかAndroidのChromeで開く方法と、モバイル用のアプリ(kintone モバイル)⁠を入れる方法です。アプリを使う利点は、プッシュ通知を受け取れることとされています。社外の人を招くゲストはアプリを使えず、ブラウザで開きます。

モバイル版でできないことも同じページに並んでいます。アプリの作成や設定の変更、レコードのCSVファイルへの書き出しと読み込み、集計の条件の指定などは、パソコンの画面で行います。現場の人はスマートフォンで登録と確認、台帳の形を作るのは事務所のパソコン、と分けて考えます。

写真を添える

レコードには、添付ファイルの項目(フィールド)⁠を置けます。ヘルプのサムネイルの設定⁠によると、BMP・GIF・JPG・PNGの画像を添付すると、初期設定で縮小画像が表示されます。画像のファイルが10MB⁠を超えると縮小画像は出ず、ファイル名だけが表示されます。

不具合の報告に、現物の写真を添える使い方に向きます。ディスクの容量は契約のユーザー数で決まるので、写真を大量にためる使い方なら、容量の見込みも先に立てます。

kintoneの料金とコース

サイボウズの料金表を2026年10月25日⁠に確かめた内容です。金額は税抜です。

項目 ライト スタンダード ワイド
月額(1ユーザー) 1,000円 1,800円 3,000円
最小ユーザー数 10 10 1,000
アプリ数 200個 1,000個 3,000個
連携・プラグイン 使えない 使える 使える

初期費用は無く、1か月から契約できます。年額で契約する場合の1ユーザーあたりの料金は、ライト12,000円⁠、スタンダード21,600円⁠、ワイド36,000円⁠と書かれています。ディスクの容量は、5GB⁠にユーザー数を掛けた量です。

契約は10ユーザーから

ライトとスタンダードは最小10ユーザーです。使う人が5人でも、10ユーザー分の料金になります。ライトで月1万円⁠、スタンダードで月1万8,000円(税抜)⁠が⁠、いちばん小さい契約です。スタンダードを10ユーザーで年額契約すると、料金表の1ユーザー21,600円から、年216,000円(税抜)⁠になります。料金は変わることがあるので、契約の前に料金表を開いて確かめます。

小さな会社がワイドを選ぶことはまずありません。迷うのはライトとスタンダードです。違いは、作れるアプリの数と、外部サービスとの連携やプラグインなどの拡張機能を使えるかどうかです。会計や受発注のシステムとデータをやりとりする予定があるなら、スタンダードで考えます。

お試しのデータの扱い

30日間の無料お試しがあり、試せるのはスタンダードコースです。お試し中はユーザー数に制限がありません。料金表のよくある質問には、お試しの期間は延長できないこと、期間が終わった翌日から30日後にデータが自動で消えることが書かれています。お試しで作ったアプリとデータは、発注のときに環境を指定すれば、そのまま本番に引き継げます。

お試しの期間で、本番に近い台帳を1つ作り、実際に使う人に触ってもらうのが、いちばん無駄がありません。30日⁠は短いので、試す台帳と試す人を決めてから申し込みます。申し込んでから何を作るか考えると、半分ほどが準備で過ぎます。

kintoneが向いている会社、向かない会社

向いているのは、次のような困りごとがある会社です。

  • 同じExcelファイルを何人もが更新して、どれが最新か分からなくなる
  • 外出先や現場から、台帳を見たり書き込んだりしたい
  • 案件や問い合わせの状況を、担当者に聞かないと分からない

向かないのは、次のような使い方です。

  • 1人だけが使う表。Excelのままで足ります
  • 複雑な計算や、決まった形の帳票の印刷が中心の仕事
  • 会計や給与のように、専用のソフトがすでにある業務

顧客や商談の管理に絞るなら、営業向けのCRMという選択肢もあります。違いはCRMとはで書いています。

Excelの台帳から移る手順

kintoneのヘルプのExcelからの作成⁠によると、Excelのファイルを読み込んで、アプリの作成と同時にデータも取り込めます。読み込む前に、ファイルを整えます。

  • 行と列だけの単純な表にする。帳簿や伝票のような複雑な形は読み込めない
  • 結合しているセルを外す
  • パスワードの保護を外す
  • Excel 2007以降の形式(.xlsx)⁠に⁠す⁠る
  • 1MB・1,000行・500列までにする

これより大きい表は、CSVからの作成⁠を使います。こちらは100MB・500列・10万行までです。

移るときは、次の順番で進めます。

  1. 移す台帳を1つだけ選ぶ(例:見積もり依頼の一覧)
  2. 元のファイルのコピーを作り、上の条件に合わせて整える
  3. 読み込んでアプリを作り、項目の種類(文字・数値・日付)⁠を確かめる
  4. 実際に使う3人ほどに、1〜2週⁠間使ってもらう
  5. 本番に切り替えたら、元のExcelは読み取り専用にして、二重に更新しない

いちばん多い失敗は5です。Excelとkintoneの両方に書き込む期間が続くと、どちらが正しいか分からなくなり、元のExcelに戻ってしまいます。

移す前に決めること

  • 誰が、どの項目を入力するか
  • 1件⁠の単位(1依頼で1件か、1品番で1件か)
  • 元のExcelを、いつから更新しないか

入れる前に、作業の洗い出しから

kintoneは台帳を共有する道具です。毎月の集計を自動にしたいだけならExcelマクロ⁠やGASで足りることもあります。どの作業にどの道具を当てるかは業務効率化ツールの選び方⁠で整理しています。ほかの記事はオウンドメディアの記事から読めます。

よくある質問

kintoneの料金はいくらですか?

2026年10月25日⁠に公式の料金表で確かめた月額(税抜・1ユーザーあたり)⁠は⁠、ライトコース1,000円⁠、スタンダードコース1,800円⁠、ワイドコース3,000円です。最小ユーザー数はライトとスタンダードが10ユーザー、ワイドが1,000ユーザーです。初期費用は無く、1か月から契約できます。

5人⁠の会社でも使えますか?

使えますが、ライトとスタンダードは最小10ユーザーからの契約なので、5人でも10ユーザー分の料金がかかります。ライトなら月1万円⁠、スタンダードなら月1万8,000円(いずれも税抜)からです。

無料で試せますか?

30日間の無料お試しがあり、試せるのはスタンダードコースです。お試し中はユーザー数の制限がありません。期間は延長できず、終わった翌日から30日後にデータが消えると公式のよくある質問に書かれています。続けて使うなら、その前に発注します。

Excelのデータはそのまま移せますか?

Excelのファイルを読み込んで、アプリを作れます。ただし、表は行と列だけの単純な形にし、結合したセルを外し、パスワードを解除しておく必要があります。読み込めるのは1MB・1,000行・500列までで、超える場合はCSVのファイルから作る方法があります。

ライトコースとスタンダードコースの違いは何ですか?

料金のほか、作れるアプリの数(200個と1,000個)⁠と⁠、外部サービスとの連携やプラグインなどの拡張機能が使えるかどうかが違います。拡張機能はスタンダード以上で使えます。ほかのシステムとつなぐ予定があるなら、スタンダードで考えます。

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