Google広告は、受けたい相談、案内先のページ、使える予算、成果の計測を決めてから設定します。BtoBで検索広告を始めるなら、検索語と広告文、製品ページの説明を同じ仕事へそろえてください。
Google広告には複数の配信先やキャンペーンの種類があります。このページでは、取引先が加工や製品を検索する場面へ出す検索キャンペーンを扱います。広告とSEOの役割の比較は広告とSEOの違いへ送ります。
設定画面を開く前に、営業へ何の相談を受けたいかを聞きます。樹脂加工なら、試作の相談なのか量産の見積もりなのかを分けるだけでも、設定する語と案内先が変わります。これは設定例で、自社の広告実績ではありません。
費用はどう決まる?
検索広告は、固定の掲載席を買う仕組みではありません。Googleのオークションの説明では、検索ごとに掲載する広告と位置、掲載しない判断が決まります。入札額のほか、品質や検索状況なども関わります。
クリック課金では、広告のクリックに対する単価をCPCと呼びます。実際の単価は、最終的に請求される金額です。上限として設定する入札単価と、毎回の実際の単価は同じとは限りません。
広告費を考えるときは、次の区分を分けます。入札方法によって設定する値が異なるため、単価の欄だけ見て支出全体を判断しないでください。
| 区分 |
決める・見ること |
| 予算 |
使う費用の範囲 |
| 入札 |
何を目指して単価を決めるか |
| 実際のCPC |
クリックへの請求額 |
| 制作・運用費 |
ページと管理作業の費用 |
競合の数や広告の関連性によって結果は変わります。業界の平均単価を、これから出す広告の確定価格として扱うことはできません。予測を使うときも、実際の請求と成果を配信後に照合します。
日額と月額をどう読む?
平均日額の説明は、毎日まったく同じ金額を使う設定ではないとしています。配信機会に応じて、設定額より少ない日も多い日もあります。
費用上限の説明では、多くのキャンペーンで、日単位の上限は平均日額の2倍、月単位の上限は平均日額の30.4倍です。ここで扱うのは平均日額予算です。キャンペーンの合計予算を指定する方式と混ぜません。
公式の表現には、月額上限について次の記載があります。
30.4 times your average daily budget for most campaigns
たとえば、平均日額を1,000円に固定して月を通じて運用する計算例なら、月額上限は30,400円です。多くのキャンペーンで日単位は2,000円までとなります。推奨する広告費や業界相場ではなく、計算を確認するための例です。
月途中の開始、予算の増減などがあれば、そのまま同じ計算を当てはめません。予算レポートで当月の上限と見込みを確認します。複数のキャンペーンにそれぞれ予算を置くなら、合計も社内の予算表へ戻してください。
平均日額を毎日の固定上限と読まない
ある日の費用が設定した平均日額を超えていても、それだけで誤請求とは判断できません。適用される上限と、予算を変更した履歴を照合します。
広告費に加え、ページの制作や運用を外注する費用もあります。広告媒体へ払う費用と、担当者の作業費を一つの額へまとめず、見積もりでも別々に確認してください。
設定前に何を用意する?
会社が管理するアカウントと支払いの担当を決めます。委託先だけがログインできる状態にせず、管理権限と請求先を社内でも確認できる形にします。設定内容を変えられる人も限定してください。
ページには、広告で約束する対応範囲、相談時に必要な資料、問い合わせ先を用意します。試作の広告から、会社概要だけへ送ると、依頼できるかを読者が確かめ直す必要があります。
目的と成果は一緒に書きます。資料請求を受けたい広告なら資料の受け取り、技術相談を受けたい広告なら相談の送信完了です。ページの閲覧を、実際の問い合わせと同じ成果にしないようにします。
受付の分類と営業への引き渡し条件はリードの数え方で整理できます。広告の管理画面で数える行動と、営業が対応した案件数は別に残します。
キャンペーンはどう組む?
作成の公式手順に沿って、新しいキャンペーン、目標、検索キャンペーンの設定へ進みます。新規登録時の案内は変わるため、画面の名称だけを追わず、保存する設定の意味を確認してください。
ここからはBtoB向けの構成案です。Googleがすべての企業へ指定する唯一の構成ではありません。予算を分けたい仕事をキャンペーンで分け、その中で、同じ広告と案内先を使う語を広告グループにまとめます。
たとえば、試作と量産で予算や受付条件を分ける設計です。試作の中でも、異なる加工を同じ広告で説明できないなら、広告グループと案内先を分けます。製品名ごとに無条件で細分化するより、約束する内容が同じかで判断します。
- 受けたい仕事に合う目標と成果を選ぶ
- 検索キャンペーンを選び、入札の目的を確認する
- 対象の地域・言語・配信先を設定する
- 語と広告グループ、案内先を対応させる
- 広告文とアセットを入れ、予算と計測を確認する
地域は対応できる商圏から決め、地域設定の説明も読みます。設定が所在を扱うのか、関心を持つ人まで含むのかを確認してください。言語、検索パートナーなどの配信範囲も、初期値のままにせず担当者が読みます。
自動入札を選ぶときは、目指す成果が正しく計測される状態かを先に見ます。問い合わせではなく全ページの閲覧を主要な成果にしていれば、何に向けて配信を調整するかが変わってしまいます。
語と広告文をどうそろえる?
設定するキーワードは、受けたい依頼に関係する語から選びます。マッチタイプは、その語とどんな検索を対応させるかに関わります。完全一致という名前でも、入力された文字列が一字一句同じときだけ、と決めつけないでください。現行の説明を確認します。
語の案として、樹脂部品の試作を受けるなら、材質や加工、試作相談を組み合わせて考えます。就職先を探す人や、学校の課題を調べる人へも届く語なら、相談したい人との違いを配信後に確かめます。
広告文は、案内先で裏付けられる範囲に絞ります。最短納期や対応精度を、クリックを増やすために作りません。価格が個別見積もりなら、必要な条件と相談方法を伝えます。
アセットは、見出しや説明、追加のリンクなど広告を構成する情報です。公式の説明を読み、製品仕様や相談手順へ進めるリンクを用意します。どのリンク先でも現行の条件を読めるか確認してください。
成果の計測はどこまで必要?
成果測定の説明では、価値のある行動をコンバージョンとして選びます。フォームのボタン押下だけでは、入力エラーで送信できていないことがあります。正常に送信を終えた状態を数える設計にします。
GA4のキーイベントを使う方法と、Google広告のタグで測る方法などがあります。選んだ方式と、入札に使う成果を記録し、同じ送信を両方から重ねて数えていないかを確かめます。
具体的なイベント設計はGA4の計測へ、タグを設置して検証する作業はGTMの設定へ進めます。計測タグが設置済みという報告だけで、配信準備を完了しません。
正常送信、入力エラー、完了画面の再読み込みを試してください。管理画面の記録と、実際に受付先へ届いた内容を照合します。テストを識別できる形にして、本番の相談件数へ混ぜないようにします。
配信後に何を見る?
費用、表示、クリック、成果に加え、実際の相談が受けたい仕事に合っているかを読みます。クリックが増えても対象外ばかりなら、語、広告、地域、案内先のどこで期待がずれたかを調べます。
検索語句の説明では、設定したキーワードと利用者が入力した検索語句を区別しています。レポートで実際の語句を確認し、対象外を除外するか、広告文を直すかを決めます。すべての検索語句が表示されるとは限りません。
予算や語を変えた日と、その理由も残します。成果が無いからすべて停止する、費用を使い切ったから増額する、と数字一つで決めません。計測の不備、受付条件とのずれ、ページの不足を順に調べてください。
オウンドメディア運用で広告の案内先を整える際は、広告文と製品ページ、計測のテスト結果を一緒に渡します。どの相談を受けたいかがそろえば、直すページと確認する成果を具体化できます。
仕様・出典の確認日:2026年10月23日。