サイト内検索の結果ページは、読者がサイトの中で目当てのページを探すための道具で、Googleの検索に出す一覧ではありません。先にやることは2つです。結果ページからしか行けないページを作らないことと、結果ページが検索に大量に出ないようにすることです。
そのうえで、GA4の拡張計測で、読者がサイト内で何と検索したかを数えます。検索語は、次に作るページや、名前を直すべきページを教えてくれます。
この記事は、2026年10月25日にGoogle 検索セントラルとGoogle アナリティクスのヘルプを開いて確かめた内容です。
Googleは、サイトの検索ボックスを使う?
使わないと考えて設計します。Googleはサイト構造の説明で、Googlebotは通常、クロールの際に検索ボックスへ検索内容を送信しないと書いています。検索ボックスからは行けても、カテゴリからはたどれない製品は、クロールだけでは見つからない可能性があるという説明です。
製造業のサイトでいえば、型番を入れると製品ページが出る検索窓はあるのに、製品の一覧ページが無い作りです。人は型番で探せても、Googleはその製品ページへの道を持ちません。全製品がカテゴリの一覧からリンクされているかを先に確かめます。分類の組み方はカテゴリ設計の手順で扱っています。
すべてにリンクできないときは、サイトマップでURLを伝えるよう、同じ資料が勧めています。
結果ページは、検索に出す?
サイト内検索の結果ページは、語ごとにURLが生まれます。読者が打つ語は無限にあるので、放っておけば中身の似た一覧がいくらでも増えます。
Googleはスパムに関するポリシーの誘導ページの例に、サイト内の階層が明確でなく、構造としては検索結果の一覧に近い、内容の似たページを作ることを挙げています。検索結果の一覧のような薄いページを検索に出すための仕組みにしないでください。
ただし、サイト内検索の結果ページそのものの扱いを決めたGoogleの現行の資料は、2026年10月25日の時点で見つけられませんでした。以下は、Googleが公開しているnoindexとrobots.txtの説明から組み立てた扱い方です。
noindexとrobots.txtの使い分け
| やりたいこと |
使うもの |
注意 |
| 検索結果に出さない |
noindex |
Googleが読むためにクロールは許す |
| クロールそのものを止める |
robots.txt |
URLだけ検索に出ることがある |
Googleの公式の説明は、robots.txtはクローラーのアクセスを管理するもので、ページを検索に出さないための仕組みではないとしています。止めたURLでも、ほかからリンクされていれば、説明文なしで検索結果に出ることがあります。
一方、クロールの管理のガイドは、クロールを節約する目的ではnoindexを使わないよう書いています。noindexでも、Googleはページを取得してから対象外にするからです。
中小企業のサイトなら、まず結果ページに noindex を付けて検索から外すのが扱いやすい形です。結果ページのURLが外部やサイト内から大量にリンクされ、クロールが追いつかないほど増えているなら、robots.txt で止めます。両方を同時にかけると、robots.txt に止められてnoindexが読まれません(noindexの公式説明)。noindexの書き方はnoindexとはにあります。
0件の画面に気をつける
「該当するページは見つかりませんでした」という画面が、普通のページとして検索に出ている例があります。0件の画面は読者にとって行き止まりです。検索から外し、画面には製品の一覧や問い合わせへの道を置きます。中身の無いページの扱いはソフト404で説明しています。
サイトリンク検索ボックスは終わった
以前は、Googleの検索結果の中に、そのサイト専用の検索窓を出す機能がありました。Googleはドキュメントの更新履歴で、2024年11月29日に、この機能が検索結果で使えなくなったとして関連するドキュメントを削除したと書いています。そのための構造化データを新しく入れる必要はありません。
GA4で、サイト内検索の語を数えるには?
GA4の拡張計測機能のヘルプによると、サイト内検索の計測は、コードを変えずに管理画面で有効にできます。
- 管理画面の「データの収集と修正」から「データ ストリーム」を開く
- ウェブのデータ ストリームを選ぶ
- 「拡張計測機能」をオンにし、サイト内検索の項目が有効になっているかを見る
有効にすると、結果ページが表示されるたびに view_search_results のイベントが記録されます。読者が打った語は search_term のパラメータで送られ、「検索語句」のディメンションに入ります。
URLの引数の名前を確かめる
GA4は、結果ページのURLにある引数で検索を見分けます。既定で見るのは q、s、search、query、keyword の5つです。自社の検索で結果ページを開き、URLを見てください。
/search/?q=SUS304 のように既定の名前なら、そのまま数えられる
/search/?kw=SUS304 のように違う名前なら、サイト内検索の詳細設定にその名前を足す
- URLに語が出ない作りなら、拡張計測では拾えない。イベントを自分で送る設定が要る
検索のたびにページを読み込み直さず、History APIでURLだけを変える作りもあります。ヘルプによると、ページビューの詳細設定では、pushState、popState、replaceState による閲覧履歴の変化を検知してイベントを送るかを指定できます。ただ、サイト内検索のイベントまで拾えるかは作りによるので、実際に検索してイベントの一覧で確かめます。
Google タグ マネージャーで計測している場合の設定はGTMの始め方にあります。
検索窓に個人情報が入ることがある
読者が検索窓にメールアドレスや電話番号を打つことがあります。ヘルプも、拡張計測機能を有効にする前に、個人を特定できる情報が収集されないようにする必要があると書いています。問い合わせの番号や名前で検索させる作りなら、計測に送る前に取り除くか、その検索は計測から外します。
どこで見る?
ヘルプによると、拡張計測で記録したイベントは、レポートのエンゲージメントの中にあるイベントの一覧で確かめられます。一覧から view_search_results の名前を開くと、そのイベントの詳細が出ます。検索語を一覧で並べたいときは、「検索語句」のディメンションを使った表を作ります。
設定したらすぐに、自分で検索窓に語を入れて、結果ページを開いてみます。イベントの一覧に view_search_results が出て、検索語句に試した語が入っていれば、引数の名前は合っています。試した語は、あとで本番の数字から外せるよう、社内で決めた語にしておきます。
数えた語を、どう使う?
検索語句の一覧を、回数の多い順に並べます。見るのは次の3つです。
- 回数が多いのに、対応するページが無い語。新しいページの候補になる
- ページはあるのに、別の呼び名で探されている語。題や見出しの呼び名を見直す
- 結果が0件だった語。表記の揺れ(全角と半角、ハイフンの有無など)を検索側で吸収する
型番で探す読者は多いと考えて作ります。私たちが運営するメーカー図鑑でも、Googleの検索からクリックが来ていたのは、比べる語より、型番そのものや社名の検索が先でした(Search Console、2026年10月23日に確認)。サイト内検索でも、型番の書き方の揺れで0件にならないかを試しておきます。
本番のホスト名で絞る
数字を読む前に、計測が本番のサイトだけになっているかを確かめます。私たちもメーカー図鑑で、10月22日までのGA4に、手元の確認作業(localhost)の閲覧が本番より多く記録されていました(localhost 11,346回、本番 959回)。計測タグを本番のドメインでだけ読むように直しています。サイト内検索の語も、ホスト名で絞らないと、作業中に試した語が混ざります。
問い合わせを数える設定はGA4の使い方に、絞り込みで増える一覧のURLは一覧が検索に出ない理由にまとめています。サイト全体の設計はサイト設計から読めます。
仕様・出典の確認日:2026年10月25日。