ファビコンとは、ウェブサイトを見分けるために使う小さなアイコンのことです。ブラウザのタブなどに表示され、条件を満たすとGoogleの検索結果にも使われます。
設定するなら、ホームページのHTMLと、指定している画像を開いてください。製品ページの装飾を変える作業ではなく、サイトを代表する画像をホームページから伝える作業です。
検索結果のタイトルや本文とのずれはクリックされないページの調べ方で扱っています。このページでは、アイコンの指定と、表示されないときの確認に絞ります。
どんな画像を用意すればよい?
小さく表示しても自社のサイトと分かる、正方形の画像を用意します。会社名の全文や細かい説明を詰め込むより、識別できる図形や文字に整理します。制作案は、実際の検索結果に近い小ささでも確認してください。
基準はGoogleの検索用ファビコンの公式仕様です。2026年10月23日に開いたページには、最小サイズは8×8px、見栄えのため48×48pxを超えるサイズを推奨するとあります。48の倍数が必須、という条件ではありません。
たとえば96×96pxのPNGを用意する方法があります。これは現行条件に合う制作例で、その大きさだけが正解という意味ではありません。小さな元画像を拡大しただけでは細部を回復できないため、元の図形から書き出します。
同仕様が列挙する形式は、BMP、GIF、ICO、PNG、JPEG、PPM、TIFFです。対応形式を確認したうえで、制作環境から扱いやすいものを選びます。画像の拡張子を変えるだけでは、ファイルの中身は変換されません。
link要素は、どこへどう書く?
ホームページのhead内で画像を指定します。PNGを使う例です。画像の置き場所とサイズは説明用で、実際のファイルへ置き換えます。
<link rel="icon"
href="/favicon.png"
type="image/png"
sizes="96x96">
rel="icon"はサイトを代表するアイコンの指定です。hrefには画像のURLを書きます。この例はサイト内の相対パスですが、絶対URLも使えます。Googleは、画像をCDNなど自社サイトの外へ置くことも認めています。
typeとsizesを記載するなら、実物と合わせます。タグに96と書いただけでは、画像自体がそのサイズになるわけではありません。公開された画像の寸法と形式を確認してください。
既存サイトなら、新しい指定を足す前に、出力されているrelを探します。CMSやテーマが別の画像を出していれば、どの設定を正とするかを決めて置き換えます。古い設定と新しい設定が食い違うまま重ねないようにします。
Googleはshortcut iconも歴史的な互換指定として扱います。iOS向けのapple-touch-iconなども対応値として記載しています。ただし、Google向けの設定を一から整理するなら、上のiconの例で指定内容を確認できます。
記事ごとに別のファビコンを出せる?
Google検索が扱うのは、ホスト名ごとに一つのファビコンです。同じホストの製品フォルダとコラムフォルダを、別の検索用アイコンにはできません。
たとえば、同じ企業サイトの加工ページと採用ページで、検索結果のアイコンを部門別に分ける設計はできません。自社のブランドを代表する画像として選びます。サブドメインは別のホストですが、アイコンを分けるためだけにサイトを分割する必要はありません。
wwwの有無やhttpとhttpsが混在しているなら、普段使う正式なホームページを先に確認します。私たちは自社メディアで、URLの表記をそろえずに検索の数字を集計した失敗があり、転送設定の漏れも見つけました。出典は自社メディアの運営記録、2026年10月23日確認です。
これはファビコンが表示されなかったという実績ではありません。ただ、制作担当が見ているトップと、検索から開かれるトップが同じかは確認できます。正規URLの役割はcanonicalと重複URLの扱いで整理しています。
クロールでは、何を許可する?
ホームページと画像は、別々に取得できる必要があります。Googleの仕様は、トップにはGooglebot、ファビコンの画像にはGooglebot-Imageがアクセスできることを求めています。
| 確認先 |
見る内容 |
| ホームページ |
HTMLに画像の指定があるか |
| 画像URL |
ログインなしで画像を開けるか |
| robots.txt |
対象ボットを拒否していないか |
| 配信側の設定 |
ボット対策で取得を妨げていないか |
ブラウザで画像が見えたことだけでは、ボットへの遮断がないとは判断できません。制作担当にrobots.txtと、配信側の拒否記録を確認してもらいます。画像を外部へ置いたなら、その配信元の条件も対象です。
制限の意味や記法はrobots.txtの書き方とクローラーの違いへ進めます。アイコンのために、社内資料のアクセス制限まで外す必要はありません。点検するのは公開するトップと画像です。
タブに出るのに、検索に出ないのはなぜ?
ブラウザが今の画像を読んだことと、Googleがホームページを再取得したことは別です。タブに表示された時点で検索への反映も終わる、とは限りません。
変更後は、Search ConsoleのURL検査でホームページの登録をリクエストできます。Googleは、再クロールと処理に数日から数週間かかることがあると説明しています。その間に画像のURLを何度も変えず、修正日と指定先を残します。
公式仕様には、次の一文があります。
The favicon URL must be stable
画像のURLを安定させるという条件です。表示されないからと毎回違う名前へ変更する前に、現在の指定が取得できるかを確かめます。
条件を満たしても、Google検索に表示される保証はありません。サイトのブランドを表しているか、不適切な画像に当たらないかも条件に含まれます。再クロール後も表示がないなら、指定と取得の証拠をそろえて調べます。
ホーム画面のアイコンとは別?
タブのアイコンはブラウザ内でページを見分けるために使います。スマホのホーム画面に保存したリンクのアイコンは、端末側の表示設定も関わります。タブ用を用意すれば、すべての端末で同じ表示になるとは考えません。
Appleはホーム画面向けアイコンの設定で、apple-touch-iconの指定を説明しています。これはiOS向けの案内です。Google検索でそのrel値がサポートされることと、端末上での表示条件は分けて確認します。
検索結果用、ブラウザのタブ用、ホーム画面用という確認先を制作依頼に書きます。画像の輪郭や余白を変えたら、それぞれの表示を試してください。
制作担当へ、何を渡す?
表示されないという報告に、調べたURLと変更日を添えます。次をそろえると、画像の問題か、指定か、読み取りかを確認できます。
- 正式なホームページのURL
- 公開HTMLに出ているlink要素
- 指定した画像のURL、形式、実際の寸法
- トップと画像に対するクロール制限の確認結果
- 変更した日と、再クロール後に見た検索結果
制作担当から設定完了の返事を受けたら、公開HTMLと画像の実物を照合します。検索結果の画面には確認日も添え、変更前の画像なのか、新しい指定が反映されたのかを比べられるようにします。
サイト設計と内部リンクの整備では、こうした共通設定を一か所で管理すると更新漏れを減らせます。サイト全体を確認するならSEOの点検手順と合わせ、アイコンの反映と検索流入の変化を別々に記録してください。
仕様・出典の確認日:2026年10月23日。