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COLUMN 44 / サイト設計

canonicalとは?正規URLの書き方と重複表示を確認して直す手順

公開 2026.10.22文・ナギサコーポレーション

この記事の答え

  • canonicalは重複ページの代表URLを伝えるヒント。Googleが別URLを選ぶこともある
  • HTMLのheadに絶対URLで書き、転送・内部リンク・サイトマップの行き先をそろえる
  • 重複の表示だけで異常と決めず、自社の希望とGoogleの選んだ正規URLを比べる
目次

canonicalとは、同じ内容やよく似たページが複数のURLにあるとき、代表にしたい正規URLを検索エンジンへ伝える指定のことです。HTMLではrel="canonical"を使います。GoogleがそのURLを必ず採用する命令ではありません。

自社の製品ページがパラメータ付きや末尾スラッシュの違いで複数開くなら、残すURLを決めてください。そのうえで、canonicalだけでなく、転送、内部リンク、サイトマップが同じ行き先を示すか確認します。

一覧や絞り込みのページをそもそも作るべきかは検索に出る一覧の条件⁠で扱っています。ここでは、すでに存在する重複URLの代表をどう示し、確認するかを説明します。

rel="canonical"はどう書く?

たとえば、同じ製品紹介が次のURLで開けるとします。すべて説明用のURLです。

https://example.com/products/resin-part/
https://example.com/products/resin-part/?source=exhibition

展示会からの流入を区別するパラメータだけが付き、本文は同じとします。代表をパラメータ無しにするなら、それぞれのHTMLのhead内に次の指定を出します。

<link rel="canonical"
      href="https://example.com/products/resin-part/">

Googleの正規URL指定の説明は、完全な絶対URLを使うよう勧めています。https://とドメインを含め、代表ページそのものを示します。URLの一部だけを手作業で置換し、別製品へ向けないようにしてください。

代表のページ自身にも同じURLを出せば、出力を点検するときに意図が分かります。CMSやプラグインが自動出力するなら、手で二重に追加せず、現在の指定を確認して出力元を直します。

HTML以外のPDFなどには、HTTPレスポンスヘッダーのLinkで指定する方法もあります。使用するなら、HTML側と異なるURLを返さないよう管理します。複数の仕組みから食い違う代表を示すと、どれを意図したかが伝わりません。

なぜGoogleは指定どおりに選ばないことがある?

Googleの正規化の説明には、次の表現があります。

a hint, not a rule

指定はヒントであり、規則として強制するものではない、という意味です。Googleは主要な内容が同じ、または非常に似たページをまとめ、収集した情報から代表を選びます。

HTTPとHTTPS、リダイレクト、サイトマップへの掲載、canonicalなどが判断材料です。canonicalは強いシグナルですが、代表に指定したページの内容が違う、あるいは他の設定が別URLを示すなら、希望とは異なる結果になりえます。

たとえば製品Aの本文を持つページから、会社概要をcanonicalで指定しても、同じ内容にはなりません。製品Aを検索から隠すための道具としても使わないでください。検索へ登録させない指定はnoindexの書き方と使う場面⁠で確認できます。

HTTP・末尾スラッシュ・パラメータはどう扱う?

URLの文字が違えば、別URLとして扱われる可能性があります。ただし、文字が違うから必ず重複というわけではありません。返す本文と、サイト上で必要な役割を確かめます。

違い 例 判断すること
通信方式 httpとhttps HTTPSへ転送して統一できるか
末尾のスラッシュ /productと/product/ 同じ本文なら正式な形を決める
計測パラメータ /product/?source=mail 本文が同じなら代表を示す
製品を選ぶパラメータ /product/?model=A 別製品なら同じ内容と決めない

この表はURL設計の例です。末尾スラッシュは付ければSEOに有利になる、という選び方ではありません。サーバーがどちらで何を返すかを確認し、そのサイトの正式な形に統一します。

パラメータも一括で削ってよいとは限りません。流入元を示すだけのものと、表示する製品や仕様を選ぶものでは意味が違います。違う型番の説明まで同じURLへまとめると、利用者が探しているページを伝えられなくなります。

古いURLを残さないなら、転送も考える

canonicalは訪問者を移動させません。古いURLへ来た人を新しいURLへ送る必要があるなら、301などの恒久的な転送を使います。Googleの重複URLの統合方法でも、転送を強いシグナルとして挙げています。

HTTPからHTTPSへの統一や、廃止した旧URLから新URLへの移転なら、転送先が正しい本文を返すかを確認します。間に何段も転送を挟んだり、途中で元URLへ戻ったりしないよう、最終到達先まで見ます。

利用者に必要なパラメータ付きURLを残すなら、ページを開ける状態のまま代表を示す運用があります。転送するか残すかは、検索だけでなく計測やサイト機能への影響も確認して決めます。

私たちも、URLの表記違いを集計で見落とした

自社メディアのSearch Console集計では、http・httpsとwwwの有無をそろえず、表示ページ率が100%⁠を超えたことがありました。トップページで400%⁠と出た失敗です。出典は自社メディアの運営・集計記録です。

数えるURLをそろえる作業の中で、HTTPSへの転送設定漏れも3サイト⁠で見つかりました。詳しい数え方はSearch ConsoleとURLの表記ゆれ⁠にまとめています。

これはcanonicalだけで直した、あるいは順位が上がったという記録ではありません。表の上でURLを同じものとして集計しても、サーバーの設定は変わりません。報告の重複を除く作業と、公開URLを統一する作業の両方が必要でした。

Search Consoleの「重複しています」⁠をどう読む?

ページのインデックス登録レポートで「重複しています。ユーザーにより、正規ページとして選択されていません⁠」⁠と出たら、代表を指定していない重複URLとして扱われています。Googleは別のURLを代表として選んでいるため、該当URLを独立して登録していない状態です。

ページのインデックス登録レポートの公式ヘルプで、重複の理由ごとの説明を確認できます。表示名には翻訳や更新による差があります。文言だけで対処せず、対象URLの検査へ進んでください。

  1. レポートの対象URLをURL検査で開く
  2. 「ユーザーが指定した正規URL」⁠と「Googleが選択した正規URL⁠」⁠を確認する
  3. 対象ページと、Googleが選んだページをブラウザで開いて本文を比べる
  4. 自社で残す代表URLを決め、指定・転送・リンクの食い違いを調べる
  5. 修正後の出力を確認し、再取得後にGoogleの選択を見直す

たとえば、計測パラメータ付きの製品URLが除外され、同じ製品の正式URLが代表なら、意図どおりです。除外を消すために両方を別ページとして登録させる必要はありません。

「Googleが別の正規ページを選択」⁠と⁠は⁠違⁠う

自社がcanonicalを指定したのにGoogleが別URLを選んだ理由も、別に表示されます。こちらは、指定が無いことより、自社とGoogleの選択が食い違う点を調べます。

希望するページが正常に開くか、主要な本文が同じか、内部リンクが別URLばかりを指していないかを見ます。全製品のcanonicalが同じURLになるテンプレートの誤りも、この確認で探せます。

URL検査ツールの公式説明では、公開URLのライブテストではGoogleが選ぶ正規URLを予測できないとされています。ライブテストで取得できたことと、正規URLとして採用されたことを分けてください。

canonicalだけ直して終わらせないためには?

制作担当へ、対象URLと希望する代表URLを対にして渡します。その代表がインデックス可能で、正常な本文を返すことを確認したうえで、次の出力を照合します。

同じ代表を示すかを確認する

  • HTMLとHTTPヘッダーが異なるcanonicalを出していないか
  • 内部リンクが代表URLへ向いているか
  • サイトマップに代表URLが載っているか
  • 転送先が代表URLと一致しているか
  • 代表ページをnoindexやrobots.txtで妨げていないか

Googleは同じURLについて異なる方法で別の代表を指定しないよう求めています。設定を足して重ねるより、古い指定を出すプラグインやテンプレートを直します。本文のリンクの書き方は内部リンクとアンカーテキストの付け方⁠で確認できます。

指定した先が404なら、そのURLへ代表を集める意図は成立しません。公開後はソースの文字だけでなく、行き先を開き、製品名と本文まで照合します。

修正後は何を記録する?

修正日、対象URL、希望する代表、Googleが選んだ代表、最後のクロール日時を残します。再取得より前の検査結果を、修正が無視された証拠にしないでください。

Googleの指標とURLの対応の説明⁠によると、検索パフォーマンスは通常、正規URLへデータがまとまります。そのため、旧URLのクリック減少だけでサイト全体の流入減少とも判断しません。代表側の数字も合わせて読みます。まだ検索へ出ないときはページが検索に出るまでの切り分け⁠へ戻ります。

URLの統一は、読者が開く入口と計測の単位をそろえる作業です。サイト設計と内部リンク⁠の整理では、検索に残すページの一覧を作ってから、テンプレートや配信設定の修正へ渡します。

仕様・出典の確認日:2026年10月22日⁠。

よくある質問

canonicalとは何ですか?

同じ内容やよく似たページが複数のURLにあるとき、代表にしたい正規URLを伝える指定です。HTMLではrel="canonical"を付けたlink要素で記述します。

canonicalを書けばGoogleは必ずそのURLを選びますか?

必ずではありません。Googleは正規URLの指定をヒントとして扱い、本文の類似性、転送、HTTPS、サイトマップなども使って判断します。

canonicalと301リダイレクトは何が違いますか?

canonicalは代表URLを伝えても訪問者を移動させません。301リダイレクトは別URLへ恒久的に転送します。古いURLを残す必要が無い移転やHTTPからHTTPSへの統一では転送を検討します。

すべてのページをトップへcanonical指定してもいいですか?

いけません。内容が異なる製品や技術記事を、トップページと同じものとして指定しないでください。同じ内容か、主要部分がよく似たページの間で代表を決めます。

「重複しています。ユーザーにより、正規ページとして選択されていません⁠」⁠はエラーですか?

代表URLを明示していない重複ページとして扱われている状態です。Googleが選んだ正規URLが意図どおりなら、すべての重複URLを登録させる必要はありません。違うページを選んでいれば指定とリンクを点検します。

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