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COLUMN 204 / サイト設計

カテゴリ設計の手順:サイトの分類の決め方とパンくず

公開 2026.10.28文・ナギサコーポレーション

この記事の答え

  • 分類の軸は、読者が探すときの言葉で1つ選ぶ。社内の部署名や型番の体系では分けない
  • 各ページに親のカテゴリを1つ決め、パンくずはその経路で出す。別の軸は横のリンクで補う
  • Googleは構造をリンクから読む。メニュー、カテゴリ、個別ページを通常のリンクでつなぐ
目次

カテゴリ設計とは、サイトのページをどの軸で分け、それぞれのページの親をどのカテゴリにするかを決める作業です。決まった親子関係は、メニュー、カテゴリページ、パンくずリストとして画面に出ます。

手順は、ページを書き出す、分類の軸を1つ選ぶ、各ページに親を1つ決める、残りの切り口を横のリンクで補う、の順です。ハブとカテゴリの役割そのものはハブと階層構造に、パンくずの書き方はパンくずの付け方⁠にまとめています。ここでは、その前に決める分類の中身を扱います。

この記事のGoogleの資料は、2026年10月25日⁠に開いて確かめた内容です。

Googleはカテゴリをどう読んでいる?

Googleはサイト構造の説明で、リンクに基づいてページ間の関係を分析すると書いています。メニューやページ間のリンクが、サイトの構造の認識に影響しうるという説明です。同じページで「通常、Google が URL の構造からサイトの構造を把握することはありません。⁠」⁠とも書いています。

つまり、カテゴリはフォルダの名前ではなく、リンクの張り方で伝わります。同じページでGoogleは、メニューからカテゴリへ、カテゴリからサブカテゴリへ、サブカテゴリから個別の商品ページへリンクする形を勧めています。

もう1つ⁠、見落としやすい説明があります。Googlebotは通常、クロールのときにサイト内の検索ボックスへ語を入れて送らない、という点です。検索ボックスからしか行けない製品は、クロールだけでは見つからない可能性があります。カテゴリからたどれる道を作ることは、読者の案内であると同時に、Googleに全ページを見つけてもらう道でもあります。

手順1:ページを書き出して、読者の言葉で印を付ける

最初に、公開済みのページと、これから作る予定のページを1枚⁠の表に書き出します。製品ページ、技術記事、事例、会社情報まで全部です。

それぞれに「読者がこのページを探すとき、何と打つか⁠」⁠を1語⁠で付けます。たとえば金属加工のメーカーなら、次のようになります。

ページ 読者の言葉
SUS304の板金加工 材料(ステンレス)
曲げ加工の最小寸法 加工方法(曲げ)
食品機械のカバー製作 用途(食品機械)
溶接ひずみの直し方 困りごと(ひずみ)

この段階で、社内の呼び方は使いません。「第二製造課の製品」「Aシリーズ」のような区切りは、社内では便利でも、外の読者は検索窓に打ちません。

手順2:分類の軸を1つ選ぶ

印を見ると、軸の候補が何種類か出てきます。上の例なら、材料、加工方法、用途、困りごとの4つです。この中から、階層の背骨にする軸を1つ選びます。

選ぶ基準は、問い合わせの前に読者がいちばん先に絞る切り口です。図面を持った設計者が「この形は曲げで作れるか」⁠と探すなら、加工方法を背骨にします。用途から部品を探す購買担当が多いなら、用途を背骨にします。

2つ⁠の軸を同じ階層で混ぜないでください。「ステンレス」「曲げ」「食品機械」⁠が同じ段に並ぶと、1つ⁠のページがどれにも入りうるため、分け方の意味がなくなります。背骨は1つ⁠にして、ほかの軸は手順4で扱います。

社内の製品体系と、読者の探し方が違うとき

カタログの体系が型番順でも、サイトのカテゴリまで型番順にする必要はありません。型番で探す人には、製品ページの題と本文に型番を書いておけば届きます。カテゴリは、型番を知らない人が近づくための道として設計します。

手順3:各ページに親を1つ決める

軸が決まったら、すべてのページに親のカテゴリを1つ決めます。2つ⁠の親を持たせると、パンくずがどちらの経路を出すのか、カテゴリの一覧にどちらで載るのかが曖昧になります。

Googleのパンくずの説明は、URL構造をそのまま反映させるのではなく、ユーザーがそのページにたどり着く一般的な経路を示すよう勧めています。親を1つ決めておけば、その経路がそのままパンくずになります。

実際に2つ⁠の道で探されるページもあります。同じ資料は、サイト内でページへ移動する方法が複数あるなら、1つ⁠のページに複数のパンくずを指定できるとしています。ただ、それは読者が本当に両方の道を使う場合の話です。書き方の注意はパンくずの付け方⁠で説明しました。

親を決めるときの確かめ方

  • このページを開いた人が、1つ上に戻りたいとき、どこへ戻るのが自然か
  • そのカテゴリのページに、このページへのリンクが載っているか
  • パンくずの各段が、実在するカテゴリのページにつながっているか

手順4:残りの切り口は、横のリンクとタグで補う

背骨に選ばなかった軸も、読者には必要です。加工方法を背骨にしたサイトでも、「ステンレスで頼める加工」⁠を知りたい人はいます。こうした切り口は、記事の本文中の関連リンクや、タグで補います。

カテゴリとタグの違いは、親子関係を持つかどうかです。カテゴリはページの親を決めますが、タグは横断の目印で、親にはなりません。

タグを付けるたびに一覧ページが自動で増える作りには注意します。私たちが立ち上げ間もない4サイト⁠で測ったときも、切り口ごとの一覧は記事より検索に出にくい傾向でした(4サイトの実測)⁠。検索に出す一覧は、本文を書いたカテゴリのページに絞るほうが扱いやすくなります。

私たちが運営するメーカー図鑑も、比較ページ、製品ページ、会社ページがリンクでつながり、会社から製品を逆に引けるようにしています。製品の分類を背骨にしたまま、会社という別の切り口を横のリンクで足した形です。

手順5:カテゴリの名前と、増やし方を決める

カテゴリの名前は、手順1で付けた読者の言葉を使います。メニューとパンくずに出る言葉なので、短く、検索で打たれる形にします。「加工技術のご紹介」⁠よ⁠り「曲げ加工」⁠のほうが、読者にもGoogleにも中身が伝わります。

数は、中身の量で調整します。1つ⁠のカテゴリに1〜2ページしか入らないなら隣と合わせ、何十ページも並んで探せないなら、読者の困りごとの単位でもう1段割ります。書く予定のページまで含めて並べると、空のカテゴリを先に作らずに済みます。

URLに分類を入れるかどうか

カテゴリをURLのフォルダに入れると、Search Consoleでフォルダごとに数字を絞れて便利です。ただし、分類を見直したときにURLも変わり、転送の手間が出ます。

このサイトの記事は、URLを /column/番号/ にしていて、分類をURLに入れていません。分類は、パンくず(HOME、領域、カテゴリ、記事の順⁠)⁠とカテゴリのページで示しています。カテゴリの親を変えても記事のURLは動きません。URLの付け方はURL設計で、変えるときの転送は301リダイレクト⁠で扱っています。

組み上がると、どんな形になる?

金属加工のメーカーで、加工方法を背骨にした場合の形です。説明用の例で、実在の会社の構成ではありません。

加工の技術(ハブ)
├ 曲げ加工(カテゴリ)
│  ├ 曲げ加工の最小寸法
│  └ 曲げで割れが出る原因
├ 溶接(カテゴリ)
│  ├ 溶接ひずみの直し方
│  └ TIG溶接とレーザー溶接の違い
└ 切断(カテゴリ)
   └ レーザー切断で出る焼けの対策

材料(ステンレス、アルミ)⁠と用途(食品機械)⁠は⁠、この木には入れていません。各記事の本文から「SUS304で頼めること」⁠の記事へ横にリンクし、必要になったら材料のタグでまとめます。パンくずは、加工の技術、曲げ加工、記事の順に出ます。

分類を見直すのは、どんなとき?

製品やサービスが増えて、1つ⁠のカテゴリに入るページが急に増えたときです。何十ページも並ぶなら、読者の困りごとの単位でもう1段割ります。

もう1つは、問い合わせの中身が変わったときです。用途から相談される案件が増えたのに、サイトが加工方法でしか分かれていないなら、用途の入口ページを足すか、背骨を入れ替えるかを考えます。背骨を入れ替えると多くのページの親が変わるので、URLに分類を入れていない作りのほうが手直しは小さく済みます。

決めたあと、何を確かめる?

公開後は、カテゴリのページから個別のページへ、通常の <a href> のリンクでたどれるかを確かめます。Googleのリンクの説明は、通常は href 属性を持つ a 要素のリンクだけをクロールできるとしています。ボタンを押すとJavaScriptで一覧が切り替わる作りは、Googleがたどれないことがあります。

次に、パンくずの各段のリンク先が、そのカテゴリのページになっているかを見ます。最後に、どのカテゴリにも入らないページが残っていないかを表で確かめます。入らないページは、サイトのテーマから外れているか、軸の選び方が合っていない信号です。

内部リンクの文言の付け方はアンカーテキストに、サイト設計の全体はサイト設計にまとめています。

仕様・出典の確認日:2026年10月25日⁠。

よくある質問

カテゴリ設計では、最初に何を決めますか?

分類の軸です。製品の種類、用途、業界など、読者が探すときに使う切り口を1つ選び、それを階層の背骨にします。ほかの切り口は、タグや横のリンクで補います。

1つ⁠のページを2つ⁠のカテゴリに入れてもいいですか?

親のカテゴリは1つ⁠に決めます。パンくずと構造化データが、その親を通る経路になります。ほかのカテゴリからは通常のリンクで案内します。実際に2つ⁠の経路で探されるなら、Googleは複数のパンくずを書く方法も示しています。

カテゴリとタグは、どう使い分けますか?

カテゴリは階層の背骨で、ページの親を決めるものです。タグは横断の目印で、親子関係を持ちません。タグごとの一覧を量産すると中身の薄い一覧が増えるので、検索に出す一覧はカテゴリを中心にします。

URLもカテゴリどおりにする必要がありますか?

必須ではありません。Googleは、通常URLの構造からサイトの構造を把握することはなく、ページ間のリンクを分析すると説明しています。分類が変わってもURLを変えずに済む付け方もあります。

カテゴリはいくつまで作ってよいですか?

決まった数はありません。1つ⁠のカテゴリに入る記事やページが少なすぎるなら隣と合わせ、多すぎて探せないなら読者の困りごとの単位で割ります。書く予定のページまで含めて並べて決めます。

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