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COLUMN 25 / SNS・PR

社名と紹介文をどこでも同じにする:AIに同じ会社だと分かってもらう手順

公開 2026.10.02文・ナギサコーポレーション

この記事の答え

  • 社名の表記、一言の紹介文、主な仕事の書き方を、自社サイトを正本にしてどこでも同じにする
  • 構造化データのOrganizationに、name・alternateName・sameAsで公式の名前とアカウントを示す
  • Googleは表示を保証していない。効くのは、外の記述も含めて表記が一致していること
目次

社名の表記と紹介文は、自社サイトを正本にして、SNS、Googleビジネスプロフィール、求人サイト、業界団体の名簿まで、どこでも同じにします。検索エンジンやAIは、別々のサイトに書かれた情報を結びつけて会社を理解します。名前や言い方がばらばらだと、同じ会社についての情報だと判断する手がかりが減ります。

やることは2つです。そろえる項目を決めて、外の掲載先まで書き換えること。自社サイトの構造化データで、公式の名前とアカウントを示すことです。

なぜ、どこでも同じにするのか

Googleは、検索結果に出すサイト名の決め方について、サイト名のドキュメントで、完全に自動で、ホームページの内容とウェブ上でそのサイトに触れている記述を考慮すると説明しています。ホームページの中で同じ名前を使い続けること、構造化データの名前をページ内の呼び方と合わせることも勧めています。

店舗や事業所の情報でも同じ考え方です。Googleビジネスプロフィールのガイドラインは、ビジネス名には、店頭やウェブサイト、名刺などで一貫して使っていて、顧客に知られている実際の名前を使うよう求めています。

AI検索も、複数のページを読んで答えを作ります。「株式会社〇〇精工」「〇〇精工所」「OO SEIKO⁠」⁠が別々のページに出てくれば、人間は同じ会社だと察しても、機械がそう判断できる保証はありません。名前がそろっていれば、比較サイトの記述も、求人サイトの記述も、自社サイトの記述も、1つ⁠の会社の情報として集まりやすくなります。外のページがAIの答えにどう混ざるかはAIは自社サイトの外も読んでいる⁠で説明しています。

そろえる項目

項目 決めること よくあるずれ
正式な社名 「株式会社⁠」⁠の位置、漢字、全角・半角 求人サイトだけ旧社名、名簿だけ「(株)」
別名 英字表記、略称を1つずつ SNSのアカウント名が英字の略称だけ
一言の紹介文 何の会社か(⁠20字・60字・150字⁠) 媒体ごとに違う言い方で書いている
主な仕事 主力と、対応できるが主力ではない仕事 比較サイトで主力でない仕事が先に書かれている
所在地 どこまで書くか(都道府県・市区町村・番地) 移転前の住所が残っている
窓口 会社の代表メール・電話・フォーム 退職した担当者の連絡先が残っている
URL 正式なホームページのURL http と https、www の有無が混在

最後のURLは見落とされがちです。私たちの自社メディアでも、Search Console が同じページを http / https / www あり・なしの4通りのURLで返し、正規化しないと数字が合わないことがありました。4通り返ってくること自体が、httpsへの転送設定の漏れの信号で、3サイト⁠で見つかっています。外の掲載先に書いてもらうURLも、1つ⁠の正式な形に決めておきます。

紹介文は、中身を1つにして長さだけ変える

媒体によって入る字数が違うので、長さ別に3種類作ります。中身は同じにして、短いものは長いものの頭を切った形にします。精密切削の会社なら、たとえば次のようになります(書き方を示すための例文です⁠)⁠。

20字前後:アルミ・ステンレスの精密切削部品の量産

60字前後:アルミとステンレスの精密切削部品を量産する会社です。月産1,000個以上の継続案件が中心で、図面からの見積もりに対応しています。

150字前後:60字⁠の文に、設備(5軸加工機など⁠)⁠、対応できる寸法と公差、対応地域、試作は量産前提の案件に限ることを足す

3つとも、最初の言葉は「アルミ・ステンレスの精密切削部品の量産」です。どの長さで引用されても、主力が同じに伝わります。

避けたいのは、媒体ごとに言い方を変えることです。SNSでは「ものづくりの未来をつくる会社⁠」⁠、求人サイトでは「金属加工のプロ集団⁠」⁠、比較サイトでは「試作から量産まで対応⁠」⁠と書いていると、どれが主力か読み手にも分かりません。

旧社名や、合併・移転のあとはどうする?

社名や所在地が変わった会社では、古い情報が外にたくさん残ります。業界団体の名簿や過去の展示会の一覧は、自分では書き換えられないことが多く、すべてを直すのは現実的ではありません。

そこで、自社サイトの会社概要に、古い情報と新しい情報のつながりを書いておきます。

旧社名:〇〇製作所(⁠2021年3月まで)。2021年4月に現在の社名に変更しました。

2024年⁠に本社工場を〇〇市から〇〇市へ移転しました。

こう書いておけば、古い社名で書かれた外のページと、今の会社を結びつける手がかりになります。人が旧社名で検索したときにも、自社サイトにたどり着けます。構造化データの alternateName に旧社名を入れるかどうかは、今もその名前で呼ばれているかで決めます。

社内で決めておくこと

表記をそろえても、新しい媒体に登録するときに古い紹介文が使われることがあります。新しい求人サイトに登録した担当者が、昔の会社案内から紹介文を写す、といった形です。登録する人が写す元を1つにするため、社内で次の3つを決めておきます。

  • 正本の置き場所:社名の表記、3種類の紹介文、ロゴのファイルを1か所にまとめる
  • 担当:外の掲載先に会社の情報を出すときは、正本から写すと決める
  • 見直しの時期:年に1回、社名で検索して、表に写した掲載先がずれていないかを確かめる

構造化データで、公式の名前とアカウントを示す

自社サイトのトップページに、会社の情報を表す構造化データ(Organization⁠)⁠を入れます。GoogleのOrganizationのドキュメントは、name と alternateName をサイト名と同じにするよう求め、sameAs には自社について書かれた他のサイトのページのURL、たとえばSNSや口コミサイトのプロフィールを複数書けるとしています。

{
  "@context": "https://schema.org",
  "@type": "Organization",
  "name": "株式会社〇〇精工",
  "alternateName": "OO SEIKO",
  "url": "https://www.example.co.jp/",
  "logo": "https://www.example.co.jp/logo.png",
  "description": "アルミとステンレスの精密切削部品を量産する会社です。",
  "sameAs": [
    "https://www.instagram.com/(公式アカウント)/",
    "https://www.youtube.com/@(公式チャンネル)"
  ]
}

description には、先ほどの60字の紹介文をそのまま入れます。画面に出している紹介文と同じにしておくことが前提です。画面に見えていない内容を構造化データだけに書かないという決まりは、構造化データとは⁠で説明しています。

構造化データは表示を約束しない

Googleは、構造化データを使う機能が検索結果に表示されることを保証しないと明記しています。サイト名も、構造化データの名前が必ず使われるわけではなく、ページのタイトルや見出しなどほかの情報から選ばれることがあります。構造化データは、ページと外の記述の表記がそろっていて初めて意味を持ちます。

私たちの方針:屋号だけで名乗る

私たちは、サイト、SNS、外部への提案や資料のどこでも、屋号の「ナギサコーポレーション」だけで名乗っています。個人の名前は出していません。サイトの構造化データでは、name を「ナギサコーポレーション」、alternateName を英字表記にし、sameAs には公式のInstagramとThreadsのアカウントを書いています。

これは私たちの方針で、どの会社にも勧めるものではありません。代表者や技術者の顔と名前が信用になる会社もあります。大事なのは、出すと決めた名前を、どこでも同じ形で使うことです。代表者の名前を出すなら、サイトでもSNSでも取材記事でも同じ表記にします。

そろえる手順

  1. 社名で検索し、自社以外で社名が載っているページを書き出す(Googleビジネスプロフィール、SNS、求人サイト、業界団体の名簿、展示会の出展者一覧、比較サイト、取引先の導入事例、過去のプレスリリース)
  2. 表に、掲載先・社名の表記・紹介文・所在地・URLを写す
  3. 自社サイトの表記を正本として決める。自社サイトの中のずれ(フッター、会社概要、ページのタイトル⁠)⁠を先に直す
  4. 自分で書き換えられる掲載先(SNS、ビジネスプロフィール、求人サイトの管理画面)を直す
  5. 自分で直せない掲載先には、正しい表記と根拠のURLを添えて訂正を頼む
  6. トップページの構造化データを、正本の表記に合わせる

5の頼み方と、相手に渡す資料の作り方は比較サイトや紹介記事に正しい情報を載せてもらう頼み方⁠にまとめています。表は捨てずに残し、社名や所在地が変わったときに、どこを直せばいいかの一覧として使います。

SNSでの発信そのものがAIの答えにどこまで効くかは、SNS・noteの発信はAIの答えに効くのかで、分かっていることと分かっていないことを分けて書きました。SNS・PRの全体像はSNS・PRのカテゴリ⁠にまとめています。

よくある質問

社名の表記ゆれは、検索やAIに影響しますか?

Googleは、サイト名を決める仕組みはホームページの内容と、ウェブ上でそのサイトに触れている記述をもとに自動で判断すると説明しています。表記がばらばらだと、同じ会社についての情報だと結びつけてもらいにくくなります。Googleビジネスプロフィールのガイドラインも、店頭やサイト、名刺で一貫して使っている実際の名前を使うよう求めています。

sameAsには何を書けばいいですか?

自社について書かれた、他のサイトのページのURLです。Googleは例として、SNSや口コミサイトのプロフィールページを挙げていて、複数書けます。自社が管理している公式アカウントのURLを書きます。

紹介文は1種類にそろえるべきですか?

中身は1つにそろえ、長さだけ変えます。20字、60字、150字前後の3種類を作り、どれも同じ言葉で同じ主力の仕事を言うようにします。媒体ごとに違う言い方を作ると、主力が何かがぶれて伝わります。

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