SNSマーケティングとは、SNSで情報を届け、反応や対話を通じて、製品の理解や会社への関心、相談などにつなげる取り組みのことです。BtoBの会社は、使う媒体の名前より先に、誰に何を確かめてほしいかを決めます。
製品の用途を説明したいのか、動作を見せたいのか、展示会の予定を伝えたいのか。答えの材料を並べ、確認して投稿し、質問へ返答できる範囲から媒体を選んでください。
利用率の高さだけで全部のSNSを始めると、素材の準備と確認先が増えます。ここでは媒体を選ぶ判断を扱い、投稿の担当や制作の細かな工程は既存の解説へ送ります。
最新の年代別SNS利用率は?
2026年10月23日に確認した最新の年次結果は、総務省の令和7年通信利用動向調査です。e-Statで公開された世帯構成員編の統計表と、その原本CSVを確認しました。調査時点は2025年8月末、公表日は2026年5月29日です。
次の表は、過去1年間にインターネットを利用した人について、SNSを利用した割合を年代別に抜き出したものです。原表のSNSには無料通話機能も含まれます。
| 年代 |
SNS利用率 |
| 6〜12歳 |
42.0% |
| 13〜19歳 |
89.5% |
| 20〜29歳 |
90.2% |
| 30〜39歳 |
88.7% |
| 40〜49歳 |
89.5% |
| 50〜59歳 |
85.0% |
| 60〜69歳 |
76.2% |
| 70〜79歳 |
63.3% |
| 80歳以上 |
45.2% |
出典:総務省・令和7年通信利用動向調査、世帯構成員編・表15、男女計の年齢別。比重調整後の公表値をそのまま転記しています。対象には当該設問の無回答者も含まれ、無回答を除いて計算し直した値ではありません。
表から分かるのは、ネット利用者の中でSNS利用がどの年代まで広がっているかです。XやLinkedInなど各媒体の利用率ではありません。YouTubeなどの動画投稿・共有サイトは、原表では別の項目です。
この数字を、そのまま自社の見込み客の割合にはしません。たとえば40代の設計者に届けたい会社でも、40代全体のSNS利用率から、その設計者が仕事の情報を探す媒体は決まりません。営業先が実際にどこで製品を知るかも確かめます。
年代の次に、何を比べる?
読者の職務と、伝える内容を組み合わせます。購買担当が対応範囲を確認する話、設計者が製品の動作を確かめる話、応募者が仕事内容を知る話では、必要な材料が違います。
次は媒体選びのための運用案です。サービスごとの利用者属性や受注効果を示す比較ではありません。
| 伝えたい内容 |
試す媒体 |
用意する材料 |
| 展示会や資料公開の案内 |
X |
短い説明と詳細の行き先 |
| 事業や製品、仕事の紹介 |
LinkedIn |
会社としての説明 |
| 形状や用途の見せ方 |
Instagram |
公開できる写真と説明 |
| 動作や工程の順番 |
YouTube |
対象と条件が分かる映像 |
| 判断の理由や背景 |
note |
根拠を確かめた文章 |
表で選んだ媒体へ、すぐ登録する必要はありません。用意できる材料があるかを先に確認します。映像が必要な話なのに写真しかなければ、撮影を頼むか、文章で答えられる別の問いから始めます。
Xは、どんな話を届けるために使う?
Xのポストの説明では、文章、画像、動画などを含む投稿と、返信の仕組みを確認できます。ここでは告知の要点を伝え、興味を持った人へ詳しい情報を案内する使い方を考えます。
たとえば展示会の出展案内なら、展示する製品と会場で確認できることを短く書き、詳細へつなぎます。「出展します」だけより、来場者が自分の仕事に関係するか判断できる内容にします。これは投稿案で、自社の出展実績ではありません。
質問へ返答する担当がいなければ、案内先を会社の窓口にそろえます。個別の加工条件を公開のやり取りだけで確定せず、仕様を確認する場へ引き継げるかを見ます。
LinkedInは、会社をどう紹介する?
LinkedInの会社ページのヘルプは、事業、製品・サービス、仕事の機会を組織として紹介する用途を挙げています。無料で会社ページを作成できるとしていますが、制作と確認に使う社内の時間は別です。
私たちなら、会社が何を提供し、どんな用途の相談を受けるかを整理してから使います。「BtoBだからLinkedIn」と決めるだけでは、投稿の中身はできません。製品の利用場面や事業上の判断を説明できる材料があるかを確認してください。
海外へ届ける計画なら、使う言語の説明を確認できる担当も必要です。英語を載せた事実だけを、海外の購買担当へ届いた成果として扱いません。閲覧や訪問の反応を調べて継続を決めます。
Instagramは、何を見せたいときに選ぶ?
製品の形状、取り付ける場所、使われ方など、写真と説明を組み合わせて伝えたい話があるかを見ます。これは媒体を選ぶための提案です。個別の投稿機能やリンク機能の仕様を前提にした運用手順ではありません。
製造業なら、製品単体の写真だけで用途が分かるかを考えます。接続する位置を示す写真や公開できる模式図があるなら、どこで働く部品かを補えます。画像だけで判断できない材質や適用条件は、説明に残します。
工程や採用の発信を続ける体制は企業のInstagramで投稿内容と担当を決める方法で扱っています。ここで確認するのは、使える写真があり、その写真で相手の疑問へ答えられるかです。写真を用意できないのに、媒体を増やすためだけに始めません。
YouTubeは、写真では伝わらない何を見せる?
装置の動きや作業の順番を伝えたいなら、静止画だけで足りるかを確かめます。たとえば部品を取り付ける向きと、取り付けた後の動きを見せたい話です。撮影できる対象と公開してよい条件を決めます。
YouTubeの再生リストのヘルプでは、複数の動画をまとめて共有できます。製品ごとの取り付けと動作をまとめる、といった構成に使えます。再生リストを作ること自体が、検索順位を上げるという説明ではありません。
動画一本ごとの題、説明、字幕、検索への対応はYouTubeのSEOへ進めます。媒体選びの段階では、映像にすると何を確認できるかと、撮影・内容確認を担当できるかを判断してください。
noteは、どんな説明を文章に残す?
noteの記事作成ヘルプでは、題名、本文、画像を入れて記事を公開する方法が説明されています。判断の背景や製品開発で大切にしている考えを、文章で伝える使い方ができます。
たとえば、営業が相談時にどの資料を求め、その資料で何を確かめるのかを説明する記事です。会社サイトの仕様表を丸ごと複製するより、読者が準備する理由を補う役割にできます。これは企画の例です。
私たちは、noteの記事から外部へのリンクにnofollowが付くことを確認しています。出典は自社メディアの運営記録です。Googleのnofollowの説明は、検索での扱いを判断するヒントとしています。
そのため、順位評価の受け渡しを期待して媒体を選びません。文章を読んだ人へ何を伝え、どの詳しい情報へ進んでもらうかを決めます。AIの答えとの関係や未確認の範囲はSNS・noteの発信とAI検索で分けています。
最初の媒体を一つに絞るには?
届けたい相手、答える問い、使える素材、詳しい説明のURLを一行ずつ書きます。その内容を確認し、公開し、質問へ返せる担当が決まる媒体から始めます。全部に同じ投稿回数を割り当てる必要はありません。
新しい投稿を見た人が、製品の条件を確認できるかも操作します。会社トップへ着いた後に探し直すなら、関連情報へ進む案内を見直してください。会社名と紹介の表記は社名と説明をそろえる方法で確認できます。
続けるかを決める際は、反応の数だけでなく、相手が何を知ろうとしているかを読みます。欲しかった質問が届いたか、サイトの説明で答えられたか、実際の相談へ引き継げたかを分けて記録します。
SNS・PRの発信設計を相談するときには、開設したい媒体の一覧より、伝えたい疑問と今ある素材を持ち寄ってください。選ぶ理由が決まれば、今回は始めない媒体も決められます。
出典の確認日:2026年10月23日。