渚ナギサコーポレーションSEO・LLMO・AEO・AIOのお悩み、全部お任せください。

全国対応打ち合わせから納品まで
メールで完結します

サイトを
見てもらう
サイトを見てもらう(無料)
COLUMN 1215 / メールセキュリティ

SPF・DKIM・DMARCの確認方法は?自社の状態を5分⁠で調べる手順

公開 2026.11.06文・ナギサコーポレーション

この記事の答え

  • DNSでレコードの有無を見て、実際のメールのヘッダーで結果を見る
  • 結果はAuthentication-Resultsのspf=、dkim=、dmarc=に出る
  • 通常のメールが合格でも、システムの通知は別に確かめる
目次

SPF・DKIM・DMARCの状態は、無料の確認サイトでDNSのレコードを見て、実際に送ったメールのヘッダーを読めば分かります。

今日やることは、自社のドメインから手元の別のメールアドレスへ1通送り、その結果を記録することです。専門のツールを入れる必要はなく、管理者の権限も要りません。使うのはブラウザとメールソフトだけで、確認する経路が1つなら短い時間で終わります。

調べる場所はなぜ2か所ある?

DNSを見ると「レコードが置かれているか」⁠が分かり、ヘッダーを見ると「実際のメールが認証に通ったか」⁠が分かります。どちらか片方では判断を誤ります。

レコードが正しくても、登録していないサービスから送ったメールは失敗します。逆に、ヘッダーで1通合格しても、ほかの経路が合格している保証にはなりません。Googleの送信者ガイドラインも、メールサービスのプロバイダを利用している場合は、プロバイダがSPFとDKIMで認証していることを確かめるよう求めています。

手順1:確認サイトでDNSのレコードを見る

Google Admin ToolboxのDigは、ドメイン名を入れるとDNSの内容を表示する無料の道具です。Check MXにも、MXとSPFのレコードを確かめる機能があります。example.co.jp の部分を自社のドメインに替えて、次の2か所を調べます。

調べるもの 入れる名前 見る内容
SPF example.co.jp v=spf1 で始まるTXTが1本あるか
DMARC _dmarc.example.co.jp v=DMARC1 で始まるTXTがあるか

SPFの行が2本ある場合は、それだけで設定の誤りです。Microsoftの文書⁠のとおり、同じドメインに複数のSPFレコードがあるとpermerrorになります。直し方はSPFの設定方法と複数サービスの注意点⁠で説明しています。

DMARCの行では p= の値を読みます。Googleの文書⁠によると、意味は次のとおりです。

  • p=none:メールをそのまま配信し、記録だけ行う
  • p=quarantine:認証に失敗したメールを迷惑メールとして扱う
  • p=reject:認証に失敗したメールを拒否する

p=none は未設定ではなく、確認の段階にあたります。Microsoftの文書も、テストとチューニングに使う値と説明しています。あわせて rua= があるかを見ます。これは集計レポートの送り先で、Googleは常に含めるよう案内しています。

DKIMはこの段階では調べません。レコード名にセレクターという値が入るので、ドメイン名だけでは探せないためです。手順3で実際のメールから値を取ります。

手順2:実際のメールのヘッダーを読む

自社のドメインから、自社以外のアドレスへ1通送ります。受け取った側でヘッダーを開きます。開き方はメールソフトごとに異なります。

ヘッダーの中で Authentication-Results という行を探します。形はMicrosoftの文書⁠に載っていて、次のように並びます。

spf=pass (sender IP is 192.168.0.1) smtp.mailfrom=contoso.com
dkim=pass (signature was verified) header.d=contoso.com
dmarc=pass action=none header.from=contoso.com

見る点は2つです。1つ目は spf=、dkim=、dmarc= の結果です。2つ目は smtp.mailfrom=、header.d=、header.from= のドメインが自社のものか、です。

ヘッダーは長く読みにくいので、貼り付けて整形してくれる道具も使えます。GoogleのMessageheader⁠やMicrosoftのMessage Header Analyzerです。ヘッダーには社内のサーバー名やアドレスが含まれるので、社外秘にあたるメールではなく、確認用のテストメールで使います。

手順3:DKIMのレコードを確かめる

同じヘッダーの DKIM-Signature の行を探します。d= が署名したドメイン、s= がセレクターです。DNSでは セレクター._domainkey.ドメイン名 という名前で公開されています。

Googleの文書⁠によると、Google Workspaceのセレクターのデフォルトは google です。Microsoft 365ではCNAMEレコードを使い、selector1 で始まる形の値が例として出ています。DKIM-Signatureの行が無ければ、そのメールには署名が付いていません。

結果ごとに次にすることは?

ヘッダーの結果 読み方 次にすること
3つともpass その経路は合格 ほかの経路も同じように確かめる
spf=permerror レコードが2本⁠、または参照が10回超など SPFレコードを1本⁠にまとめ、参照を減らす
dkim=none 署名が無い メールサービスの案内どおりDKIMを有効にする
dmarc=none DMARCレコードが無い SPFとDKIMを確かめてからDMARCを置く
spfはpass、dmarcはfail 認証されたドメインとFromが不一致 サービス側で独自ドメインの署名を設定する

最後の行は、見落としやすい形です。Microsoftの文書⁠によると、DMARCはSPFやDKIMに合格したドメインと、Fromアドレスのドメインが揃っているかを確かめます。配信サービスが自社のドメインで送っていると、spf=pass でも smtp.mailfrom= がそのサービスのドメインになり、Fromと揃いません。同じ文書のとおり、SPFとDKIMの両方の確認に失敗するとDMARCも失敗します。

DMARCをこれから置く場合は、順番を守ります。Googleの文書は、SPFやDKIMの設定後、48時間あけてDMARCを設定するよう案内し、最初のポリシーは none にするよう勧めています。

どの経路まで調べればいい?

自社のドメインを差出人にしている経路をすべて調べます。社員が普段使うメールだけでは足りません。

たとえば、製造業の会社が受発注システムの通知、問い合わせフォームの自動返信、展示会の案内メールを同じドメインで送っている場合です。社員のメールは合格でも、システムの通知だけ dkim=none ということが起こりえます。発注や納期の連絡が取引先で迷惑メールに入れば、業務に影響します。経路ごとに次のような表を作って残します。

経路 spf / dkim / dmarc 確認した日
社員の通常メール
受発注システムの通知
フォームの自動返信
案内メールの配信

新しいサービスを入れたときと、DNSを触ったときに表を更新します。実メールで確かめる理由は、DNSの見た目が正しくても、経路ごとに結果が変わるからです。Microsoftの文書⁠によれば、SPFは左から順に評価され、一致した時点で止まるので、参照の上限を超えていても失敗しない送信元があります。

受信側が送信者に認証を求める例もあります。Gmailはすべての送信者にSPFかDKIMを求め、1日5,000件以上⁠の送信者にはSPF、DKIM、DMARCのすべてを求めています。Yahooも一括送信者に3つ⁠の設定を求めています。

自社で直せないときは?

レコードの変更先が社外の制作会社やプロバイダなら、調べた表をそのまま渡すと、どの経路の何を直すかが伝わります。経路が多くて手が回らない場合は、DMARC導入・運用支援サービスの比較で支援の範囲を確かめられます。DNSの設定を預ける相手や管理の守りまで見直すならDNSセキュリティの比較もあわせて見てください。

なりすましを防ぐ設定は、自社の名前を守る側の対策です。自社に届くメールの守りは別の話なので、メールのセキュリティ対策⁠とメールセキュリティ製品の比較で確かめます。

よくある質問

自社のSPFやDMARCの設定はどこで確認できますか?

Google Admin ToolboxのDigなどの無料サイトで、ドメインのTXTレコードと _dmarc.ドメイン名 のTXTレコードを調べます。v=spf1 と v=DMARC1 で始まる行があれば、レコードは公開されています。

DKIMだけ確認サイトで調べにくいのはなぜですか?

DKIMのレコード名にはセレクターという値が入るため、ドメイン名だけでは調べられないからです。実際のメールのDKIM-Signatureヘッダーのs=の値を見れば、レコード名が分かります。

メールのヘッダーのどこを見ればいいですか?

Authentication-Resultsの行です。spf=、dkim=、dmarc=のそれぞれの結果と、smtp.mailfrom、header.d、header.fromのドメインを見ます。

spfがpassなのにdmarcがfailになるのはなぜですか?

認証に通ったドメインと、差出人のFromのドメインが一致していない場合に起こります。配信サービスが自社のドメインで送信している場合が代表例です。

あわせて読みたい

セキュリティ / COLUMN 1161メールセキュリティSPFの設定方法は?書き方の例と複数のサービスを使う時の注意点を解説

SPFの設定は、送信元を書いたTXTレコードをドメインのDNSに1本置く作業です。基本の書き方、複数のメール配信サービスをまとめる方法、10回⁠の参照制限と文字数の制限を、仕様と公式文書で整理します。

解説を読む
セキュリティ / COLUMN 1236メールセキュリティメールセキュリティ製品の比較の見方は?標準機能で足りるかの判断を解説

メールセキュリティ製品は、標準機能の範囲を確かめ、足りない所を具体的に書いてから比べます。Microsoft 365とGoogle Workspaceの標準機能と追加プラン、追加の製品が要る場面、比べる項目を公式文書で整理します。

解説を読む
メールセキュリティとは?受信・送信・なりすましの3方向で考える対策

メールセキュリティとは、届く攻撃、送るときの誤り、自社名のなりすましの3方向から会社のメールを守る取り組みです。警察庁とIPAの資料をもとに、中小企業が足りない所を見つける順番を整理します。

解説を読む
PPAPとは?パスワード付きZIPをやめる理由と取引先への伝え方

PPAPとは、パスワード付きZIPファイルとパスワードを別々のメールで送る手法です。やめる理由、代わりの渡し方の決め方に加え、長年の取引先へ方法の変更を伝える文面の考え方を、公的機関の資料をもとに整理します。

解説を読む

いきなり契約する必要はありません。

御社のサイトを見て、「検索とAIから問い合わせを増やすなら、まず何をするべきか⁠」⁠をお伝えします。営業電話はしません。相談だけでも構いません。

自社サイトを見てもらう 打ち合わせから納品まで、メールで完結します
サイトを見てもらう