渚ナギサコーポレーションSEO・LLMO・AEO・AIOのお悩み、全部お任せください。

全国対応打ち合わせから納品まで
メールで完結します

サイトを
見てもらう
サイトを見てもらう(無料)
COLUMN 1268 / EDR・ウイルス対策

法人向けセキュリティソフトの選び方は?個人向けで済ませない理由を解説

公開 2026.11.06文・ナギサコーポレーション

この記事の答え

  • 会社のパソコンには、業務で使える契約の法人向け製品を入れる
  • 個人向けは業務利用を認めない規約があり、文言は製品ごとに違う
  • 選ぶ軸は全台の管理、設定の制限、対応OS、台数の条件、監視の追加
目次

法人向けセキュリティソフトは、会社で使ってよい契約であることを確かめたうえで、全台の状態を1か所で見られる製品から選びます。個人向け製品は業務での利用を認めていないものがあり、管理の面でも台数が増えるほど無理が出ます。

今日やることは、社内の全端末について「入っているソフトの名前」⁠と「契約の名義」⁠を書き出すことです。社員が量販店で買った個人向け製品や、パソコンに付いてきた体験版が見つかるかもしれません。IPAの中小企業向けガイドライン第4.0版の説明資料にも、付録6の資産管理台帳のサンプルを使って情報資産を把握する手順があります。

個人向けのソフトを会社で使うと、規約の何が問題?

個人向け製品は、家庭での利用を前提に契約が作られています。会社で使うと、製品によっては契約の範囲から外れます。公開されている規約を3社⁠分読むと、書き方に差があることが分かります。

製品 公開されている規約の書き方
ノートン 個人向けサービスは営利目的での使用を認めず、個人や家庭での使用に限る
ESET Home Editionは家庭と家族の非商業環境に限り、商業環境ではBusiness Editionが必要
トレンドマイクロ 契約は個人消費者向け製品が対象。まるごと安心セキュリティは法人の利用不可と明記

ノートンは使用許諾およびサービス契約に加えて、日本の販売条件でも、商用目的での購入はできないと書いています。ESETはエンドユーザーライセンス契約⁠のHome/Business Editionの項で区別しています。

トレンドマイクロは個人向けの使用許諾契約⁠の対象を個人消費者向け製品としています。私たちが読んだこの契約の本文には、法人の利用を禁じる文は見当たりませんでした。ただ、関連するまるごと安心セキュリティの規約には、法人は利用できないと明記されています。

ここから言えるのは、すべての製品が同じ条文で禁じているわけではないということです。だからこそ、社内で「たぶん大丈夫」⁠と決めず、法人向け製品に統一するほうが説明は簡単になります。判断に迷う製品は、販売元に業務で使えるかを問い合わせて、回答を残してください。

規約の話は、取引先への説明にもつながります。経産省のサイトに掲載されたIPAのSCS評価制度の資料には、評価基準の概要として、システムや情報機器を「ライセンスが付与された状態」⁠とすることが挙げられています。要求事項は2026年10月⁠にVer.1.1へ更新されているので、取り組むときは最新版で確かめてください。

なぜ一括管理が要るのか?

理由は単純で、担当者が1台ずつ見に行かなくても、全台の状態が分かるようにするためです。IPAの情報セキュリティ6か条の解説編は、ウイルス対策ソフトの導入に加え、定義ファイルを最新に保つことを求めています。入れただけでは足りず、動き続けているかまで見る必要があります。

個人向けと法人向けの運用の差は、トレンドマイクロの比較表⁠が分かりやすいです。製品の宣伝を含む資料ですが、確認する観点の参考になります。

項目 法人向け 個人向け
導入 複数台をまとめて導入、設定 1台ずつ導入、管理
状態の把握 社内全体を集中監視 1台ずつ個別に確認
設定変更 社員の変更を制限できる 運用や変更は個人に依存

たとえば30台⁠の会社で、ある社員のソフトの期限が切れていたとします。個人向けが混ざっていると、誰かが気づくまでそのままです。集中管理の画面があれば、担当者が見に行かなくても気づける形を作れます。

被害の統計を見ても、会社の規模で対策を省く根拠にはなりません。IPAの情報セキュリティ10大脅威2026⁠の組織編では、ランサム攻撃による被害が11年連続で選ばれ、1位です。警察庁の令和8年上半期の報告では、ランサムウェアの被害報告は123件で、中小企業が約6割⁠、製造業が約3割でした。

ただし、同じ報告で被害組織へのアンケートの侵入経路は、VPN機器が約5割です。セキュリティソフトは端末の守りであり、これだけで会社全体が守れるわけではありません。社内の守りはエンドポイント対策の全体像から順に見ると整理できます。

法人向けセキュリティソフトはどう選ぶ?

価格表を見る前に、次の6点⁠を確かめます。

管理画面で何が見えるか

端末ごとの検知状況、定義ファイルの更新状況、契約の期限が1画面で分かるかを見ます。試用できる製品なら、担当者が普段のパソコンで開いて確かめてください。

管理サーバーを誰が持つか

自社にサーバーを置く形と、メーカーのクラウドで管理する形があります。トレンドマイクロの説明でも、この2つ⁠を製品の分かれ目としています。兼任の担当者しかいない会社なら、サーバーの保守が増えないクラウド型から検討すると負担を見積もりやすくなります。

社員が設定を変えられないか

保護を切る、検査を止めるといった操作を、社員の権限で行えないようにできるかです。業務ソフトとの相性で一時的に例外を作るとき、誰が許可するかも決めておきます。

工場の端末に入れられるか

たとえば、事務所のパソコンと、検査装置につないだ古いWindowsのパソコンが同じ工場にある場合です。対応OS、インターネットにつながらない端末の更新方法、装置メーカーが動作を保証するかを確かめます。入れられない端末は、ネットワークを分けるなど別の守りを検討するため、台帳に印を付けておきます。

台数の下限と上限はどうか

下限は、トレンドマイクロのWorry-Freeのように1シートから導入できる製品もあります。小さな会社向けの製品には上限があるものもあります。ノートンの契約では企業向けサービスを従業員50人以下⁠の企業向けとし、Microsoft Defender for Business⁠は最大300人⁠のユーザーを対象としています。増員の見込みも含めて確かめます。

検知の後を誰が見るか

EDRを追加できるか、通知を読む人を外に頼めるかです。予算と人の手当てが難しいときは、サイバーセキュリティお助け隊サービス基準⁠が1つ⁠の目安になります。基準2.1版では、端末監視は端末1台あたり月額2,000円(税抜き)以下、1台から契約可能、24時間⁠の見守りと駆け付け支援、簡易サイバー保険を含むとされています。

「法人向け」⁠の表記だけで決めないでください

法人向けでも、管理の範囲や通知の受け取り方は製品ごとに違います。比べるのは製品名ではなく、担当者の毎週の手間と、通知が来た後の動きです。

比較表を見るときの順番は?

最初に、書き出した端末の一覧を見て台数とOSで候補を絞ります。全台の入れ替えは、更新の時期を合わせると二重の支払いを減らせる場合があるので、今の契約の期限も一緒に確認してください。

製品の候補は法人向けセキュリティソフトの製品比較で、防御の方式と契約の単位を見ていきます。端末の台帳づくりも同時に進めるなら、IT資産管理ツールの製品比較が参考になります。攻撃を受けた後の調査まで手当てしたい会社は、EDRの製品比較も並べてください。

端末以外のメールやクラウドまで通知をまとめる段階に進むときは、XDRとSIEMの違いと少人数の会社の選び方⁠で整理しています。

Windows標準の機能で足りるかを考えるときも、基準は同じです。全台の状態を会社が把握でき、通知の後の動きが決まっているかで判断します。私たちは製品を試した立場ではないので、最後は各社の公式情報と試用で確かめてください。

よくある質問

個人向けのセキュリティソフトを会社のパソコンに入れてもいいですか?

製品の規約によりますが、認めていないものがあります。ノートンの日本向け契約は個人向けサービスの営利目的の利用を認めておらず、ESETのHome Editionは商業環境ならBusiness Editionが必要としています。会社の端末には法人向け製品を選んでください。

個人事業主でも法人向けのセキュリティソフトが必要ですか?

法人かどうかだけでは決まりません。ESETの契約は「商業環境」⁠、ノートンの契約は「営利目的」⁠と⁠い⁠う言葉で区切っています。仕事に使うパソコンなら、規約の文言を読み、分からなければ販売元に確認してください。

法人向けセキュリティソフトは何台から契約できますか?

製品によります。トレンドマイクロのWorry-Freeは1シートから導入できるとされています。上限がある製品もあり、ノートンの企業向けサービスは従業員50人以下⁠、Microsoft Defender for Businessは最大300人⁠が対象です。

Windows標準のDefenderだけで会社は足りますか?

端末ごとの防御だけでなく、全台の状態を会社が把握できるかで判断してください。Microsoftにも中小企業向けに、EDRなどを含むDefender for Businessという別の製品があります。必要な管理の範囲を決めてから比べると判断しやすくなります。

あわせて読みたい

セキュリティ / COLUMN 1290EDR・ウイルス対策XDRとSIEMの違いは?ログの集め方と使う人から見る自社に合う方

XDRは検知と対応を速める仕組みで、SIEMは組織全体のログを集めて分析する仕組みです。集めるログと使う人の違いを整理し、専任の監視担当がいない少人数の会社に合う方を答えます。

解説を読む
EDRとは?ウイルス対策ソフトとの役割の差と導入すべき会社の条件

EDRとは、パソコンやサーバーの動きを記録して監視し、侵入後の不審な動きを見つけて調査と対応につなげる製品です。ウイルス対策ソフトとの差と、監視する人がいない会社の導入条件を示します。

解説を読む
MDRとは?EDRの監視を任せるサービスの中身と外注範囲の見極め方

MDRとは、EDRなどの通知を専門のアナリストが監視、調査し、対応までを支援するサービスです。どこまで調べ、どこまで止めてくれるかは会社で違うため、契約前の確認項目で見極めます。

解説を読む
セキュリティ / COLUMN 1037EDR・ウイルス対策XDRとは?EDRだけでは足りない場面と中小企業に要るかの判断基準

XDRとは、端末に加えメール、ID、クラウド、ネットワークの情報をつないで脅威を検知し対応する仕組みです。EDRだけでは足りない場面と、中小企業ではまだ不要な条件を示します。

解説を読む

いきなり契約する必要はありません。

御社のサイトを見て、「検索とAIから問い合わせを増やすなら、まず何をするべきか⁠」⁠をお伝えします。営業電話はしません。相談だけでも構いません。

自社サイトを見てもらう 打ち合わせから納品まで、メールで完結します
サイトを見てもらう