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COLUMN 1267 / EDR・ウイルス対策

EDRの価格はいくら?1台あたりの費用と監視を含めた総額の見方を解説

公開 2026.11.06文・ナギサコーポレーション

この記事の答え

  • 費用はライセンス、監視、初期作業、事故対応の4つ⁠に分けて見積もりを比べる
  • 公開例では端末監視込みのお助け隊が1台月額500〜2,000円(税抜き)
  • 監視サービスの多くは個別見積もり。製品のライセンスが別かを最初に聞く
目次

EDRの価格は、国内の公開例で1人または1ライセンスあたり年5,000円台から1万円台で、夜間の監視まで頼むと個別見積もりになることが多いです。

今日やることは、台数を「パソコン」「サーバー」「監視の対象外」⁠の3つ⁠に分けて数えることです。単価はこの区分で変わります。この数字がないと、見積もりを取っても比べられません。

EDRの費用は何でできている?

4つ⁠に分けると比べられます。

費用 内容 発生のしかた
ライセンス EDR製品の利用料 台数やユーザー数×年額
監視の外注 24時間⁠の監視、隔離の代行 台数×月額が多い
初期の作業 設定、配布、調整 最初の1回
事故のときの対応 詳細調査、報告書、駆付け 含むか別料金かを確認

同じ「1台いくら」⁠で⁠も⁠、4つ⁠のうちどこまで入っているかで意味が違います。 製品の単価と、監視込みの単価を同じ表に並べると、判断を誤ります。

たとえば、ラックのEDR監視・運用は、サービスにEDR製品のライセンスが含まれず、価格は個別見積もりで、最低利用期間は12か月です。一方、ESET PROTECT MDR⁠は端末の保護とXDRと監視をまとめた商品です。この2つは、見積もりの数字をそのまま比べられません。

製品とサービスの関係から確かめたい方は、EDRとMDRの違い⁠を先に読むと、以降の表が読みやすくなります。

ライセンスの公開価格はどのくらい?

公式ページで確かめた例を並べます(2026年11月時点の掲載)⁠。プランの機能は同じではなく、高い安いを比べる表ではありません。単位の違いを見てください。

製品 掲載価格 単位と条件
Microsoft Defender for Business 月額449円相当(税別) 1ユーザー、年払い。最大300ユーザー、1人5台まで
ESET PROTECT Elite 年13,410円(税抜き) 1ライセンス、26〜49の場合。12月1日から14,400円
ESET PROTECT Elite 年9,720円(税抜き) 1ライセンス、100〜249の場合。12月1日から10,710円
CrowdStrike Falcon Enterprise 年184.99ドル 1デバイス。Falcon Go、Proは別価格

Defender for Businessは年払いの月額相当を12倍すると年5,388円です。ESETは、EDRの役割をXDR(侵入検知)⁠の名前で案内しています。読むときの注意が3つあります。

1つ目は、単位です。Defender for Businessはユーザー単位、ESETはライセンス単位、CrowdStrikeはデバイス単位です。1人⁠が複数の端末を使う会社では、単価の比較が変わります。ESETの数え方には公式の説明があり、2024年8月⁠に変更されています。

2つ目は、台数の段階です。ESETは台数が増えると単価が下がります。26〜49と100〜249で、Eliteの単価に3,690円⁠の差があります。台数が段階の境目近くなら、両方で計算します。

3つ目は、EDRの範囲です。CrowdStrikeの価格表には、月額でGoが7.99ドル、Proが14.99ドル、Enterpriseが19.99ドルと並びます。バンドルごとに中身は違います。Goは購入の上限が100台です。どのバンドルにEDRが入るかは、価格表の比較欄で確かめてください。

サーバーは別の価格になる製品があります。ESET Server Securityの場合、パッケージ製品とダウンロード製品⁠は1台1年⁠の新規が23,000円で、12月1日から25,300円(税抜き)⁠で⁠す⁠。これはパソコン向けのプランとは別の商品なので、自社の構成でどの数え方になるかを販売店に確かめます。

個別の製品はEDR製品の比較で価格の公開の有無を確かめられます。ウイルス対策を含めた比較はセキュリティソフトの比較⁠が入口です。

監視を含めるといくらになる?

監視は公開価格が少なく、個別見積もりが中心です。公開されているものでは次の2つ⁠が参考になります。

ESET PROTECT MDR Liteは、1ライセンスの税抜き年額が26〜49で14,300円⁠、100〜249で10,920円です。価格改定の案内では、Liteは12月⁠の改定の対象外です。Ultimateは個別見積もりです。

IPAのお助け隊の価格一覧(2026年10月30日更新)⁠に⁠は⁠、端末監視のサービスが並びます。月額は価格が載っているもので1台500円から2,000円(税抜き)⁠、初期費用は0円から50万円です。基準の説明資料でも、1類の上限は端末1台あたり月額2,000円⁠、初期費用は端末数によらず50万円(いずれも税抜き)⁠と定められています。

この月額には監視、相談窓口、駆付け支援、簡易サイバー保険を組み合わせる決まりがあります。製品の単価より高くても、含む範囲が違います。

大きい規模向けでは価格を公開しないことが多いです。たとえばNRIセキュアのマネージドEDRサービス⁠は端末100台からで、価格は応相談です。CrowdStrikeのFalcon Complete⁠も問い合わせです。候補はMDR・SOC監視サービスの比較で確かめられます。

30台⁠の会社で総額を計算すると?

パソコン30台⁠の場合の試算です。公式の掲載価格をそのまま掛けたもので、実際の見積もりとは異なります。販売店の値引き、作業費、消費税は入れていません。

組み合わせ 計算 年額(税抜き)
Defender for Businessのみ 449円×12か月×30人 161,640円
ESET PROTECT Eliteのみ(12月以降) 14,400円×30 432,000円
ESET PROTECT MDR Lite 14,300円×30 429,000円
お助け隊の端末監視(月額部分) 500〜2,000円×12か月×30台 18万〜72万円

上の2行は、夜間に見る人を社内で用意する前提の金額です。社内の担当者の時間は表に入っていません。下の2行は、監視の費用を含みます。範囲の違いを踏まえて、金額を読んでください。

機能や条件はそれぞれ違います。お助け隊はサービスごとの初期費用を足し、最低契約期間の条件も見ます。基準では最低契約期間は2年以内です。Defender for Businessを使う場合も、既存のMicrosoft 365の契約に含まれていないかを先に確かめます。

総額の式は、次の形で書けます。

年額 =(パソコンの台数×単価)+(サーバーの台数×単価)+(監視の単価×台数)+ 初期費用を契約年数で割った額 + 事故対応の別料金

見積もりをそろえるときに聞くことは?

工場のある会社は、対象の数え方で差が出ます。たとえば、検査装置につないだパソコンが10台ある場合、対応OSに入らなければ監視の台数から外れます。その分の守り方は別途考えることになり、ネットワークを分ける費用やUTMの監視料が加わることがあります。

費用をそろえるために、次の項目を各社に書いてもらいます。

  • 単価の単位(ユーザー、デバイス、ライセンス)
  • 製品のライセンスは含むか、別か
  • 監視の時間帯と、電話の通知の有無
  • 隔離の代行、原因調査、報告書は含むか、回数の制限はあるか
  • 最低台数、最低契約期間、途中で台数を増減できるか
  • 価格改定の予定(ESETは2026年12月1日に改定⁠)

監視費用を経営者に説明するときは、被害額の話を大きくせず、公的な数字を1つ添える程度で足ります。令和8年上半期の警察庁の報告では、ランサムウェアの被害組織へのアンケートで、復旧に総額1,000万円以上⁠を要した組織の割合は全体の6割でした。自社の場合に何日止まるといくらかを、工場の1日⁠の売上から出しておくと話が具体的になります。

費用を抑える手段としては、IPAのページに、お助け隊サービスはデジタル化・AI導入補助金(旧:IT導入補助金)⁠の導入支援の対象と書かれています。公募の時期と条件は、補助金の窓口で確かめてください。

今のソフトの上位プランとの差額で考えるならEDRの追加と乗り換えの比較⁠、SOCサービスの見積もりと比べるならMDRとSOCの違い⁠が参考になります。全体の位置づけは端末のセキュリティの解説⁠で確認できます。

よくある質問

EDRの価格は1台あたりいくらですか?

製品とプランで違います。公開例では、Microsoft Defender for Businessが1ユーザー月額449円相当(年払い、税別)⁠、ESET PROTECT Eliteが26〜49ライセンスで1ライセンス年13,410円(税抜き、12月1日から14,400円)⁠で⁠す⁠。

MDRの費用はいくらかかりますか?

個別見積もりのサービスが多いです。公開例では、ESET PROTECT MDR Liteが26〜49ライセンスで年14,300円(税抜き)⁠で⁠す⁠。お助け隊の端末監視は、IPAの一覧で1台月額500円から2,000円(税抜き)⁠で⁠す⁠。

30台⁠の会社だと年間いくらくらいですか?

掲載価格で試算すると、ESET PROTECT MDR Liteなら年429,000円(税抜き)⁠で⁠す⁠。お助け隊の端末監視は月額だけで年18万円から72万円(税抜き)⁠で⁠、ほかに初期費用がかかるサービスもあります。

見積もりで安い会社を選んでも問題ありませんか?

含む範囲がそろっていれば比べられます。製品のライセンス、隔離の代行、夜間の電話、調査と報告書が入っているかで総額が変わるので、項目をそろえてから比べてください。

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