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COLUMN 1232 / サプライチェーンと取引先対応

Pマークの費用はいくら?申請料と維持費、取得支援の料金を分けて整理

公開 2026.11.06文・ナギサコーポレーション

この記事の答え

  • 新規は税込336,600円から1,382,700円で、規模の区分で決まる
  • 更新は2年ごとに税込244,200円から1,037,300円かかる
  • コンサル代と社内の手間は別で、新規の支援は30万〜100万円が一例
目次

Pマークの費用は、JIPDECなどに払う料金が、2026年10月1日以降の新規申請で税込336,600円から1,382,700円です。2年ごとの更新には税込244,200円から1,037,300円かかります。これとは別に、取得支援の料金と社内の手間を見込みます。

今日やることは、自社の規模の区分を確かめることです。資本金と、役員やパート、派遣社員まで入れた従業者数を書き出します。この2つで、申請先に払う金額がほぼ決まります。

ISMSと違い、PマークはJIPDECが料金表を公表しています⁠。だから、見積もりを取る前でも申請先に払う分は計算できます。

申請料と審査料はいくら?

2026年10月1日からの料金表⁠は次のとおりです。すべて税込で、申請日を基準に適用されます。

新規のとき 小規模 中規模 大規模
申請料 57,200円 57,200円 57,200円
審査料 226,600円 518,100円 1,094,500円
付与登録料 52,800円 115,500円 231,000円
合計 336,600円 690,800円 1,382,700円
更新のとき 小規模 中規模 大規模
申請料 57,200円 57,200円 57,200円
審査料 134,200円 345,400円 749,100円
付与登録料 52,800円 115,500円 231,000円
合計 244,200円 518,100円 1,037,300円

改定のお知らせ⁠によると、申請日が2026年9月30日以前なら旧料金、10月1日以降なら新料金です。新規の小規模は旧料金の314,288円から336,600円に、中規模は628,573円から690,800円に、大規模は1,257,144円から1,382,700円⁠に上がりました。JIPDECは、理由に審査員の報酬とシステム関連の経費を挙げています。支援会社の解説記事には旧料金のまま残っているものがあるので、古い表で予算を組まないように気をつけます。

自社はどの規模の区分になる?

JIPDECの区分は、資本金と従業者数と業種で決まります。

業種 小規模 中規模 大規模
製造業・その他 2〜20人 3億円以下または21〜300人 3億円超かつ301人⁠〜
卸売業 2〜5人 1億円以下または6〜100人 1億円超かつ101人⁠〜
小売業 2〜5人 5千万円以下または6〜50人 5千万円超かつ51人⁠〜
サービス業 2〜5人 5千万円以下または6〜100人 5千万円超かつ101人⁠〜

間違えやすいのは従業者の数え方です。正社員だけでなく、役員、契約社員、パート、アルバイト、受け入れている派遣社員や出向社員も含みます。1人増えて区分が変わると、新規の料金は35万4,200円変わります。

たとえば、資本金1億円⁠の部品メーカーの場合です。正社員が17人でも、役員3人⁠とパート1人⁠を入れて21人⁠になれば中規模で、新規は690,800円です。工場の非正規の人数まで含めて数え直すと、予算の桁が変わることがあります。複数の事業をしている場合は、売上の一番高い事業の業種で判定します。なお、申請には労働保険に加入した正社員か、登記上の役員(監査役を除く)⁠が2名以上必要です。1人⁠の会社は対象になりません。

2年ごとの維持費は合計でいくら?

Pマークの有効期間は2年です。付与登録料は2年分を一括で納めます⁠。新規と更新を足すと、申請先に払う金額は次のようになります。私たちが料金表から計算したもので、交通費などは含みません。

期間 小規模 中規模 大規模
最初の2年(新規) 336,600円 690,800円 1,382,700円
4年(更新1回) 580,800円 1,208,900円 2,420,000円
6年(更新2回) 825,000円 1,727,000円 3,457,300円
6年⁠の1年あたり 137,500円 約288,000円 約576,000円

取得を決めるときは、新規の金額ではなく、この表の4年⁠か6年⁠の欄で稟議を書くほうが実態に近くなります。料金が今後も同じとは限らない点だけ、断っておきます。

料金表に入っていない費用は?

JIPDECの費用のページから、見落としやすい点を拾います。

  • 現地審査の交通費と宿泊費は別に請求される
  • 申請料と審査料は、審査の結果にかかわらず必要
  • 形式審査で受理できない場合でも、申請料は返却されない
  • 現地審査の標準は5〜8時間で、事業所が分散していると超えることがある。超える場合は事前に協議する

現地審査のあとに事業内容や体制が大きく変わると、再度の審査になることがあります。料金表では、再現地審査は基本料金57,200円に、1人1時間あたり23,100円⁠を足します。審査の途中で組織再編や移転を予定しているなら、時期を合わせて考えます。

取得支援の料金はいくら?

コンサルは必須ではありません。支援会社の公表例は次のとおりで、税の扱いや前提はそろっていません。

公表している内容 金額
ある会社の新規の相場観 30万〜100万円
別の会社の目安 小規模80万円⁠、中規模100万円
月額制の例 月額5万円(税別)⁠で⁠、新規と更新が共通

Pマーク取得も支援するセキュリティコンサルの比較で、頼める範囲の違いを見られます。文書づくりと記録の管理だけなら、ツールという選択もあります。たとえばSecureNaviの料金ページは、1規格あたり月額3万円から(税別)⁠で⁠す⁠。製品ごとの違いはISMS・Pマーク取得支援ツールの比較⁠にあります。

たとえば、別の会社の目安を足すと、小規模は336,600円⁠と80万円⁠で約114万円⁠、中規模は690,800円⁠と100万円⁠で約169万円です。ここに社内の手間と交通費が乗ります。

社内の手間はどれくらい?

自社だけで進める場合について、ある支援会社は約200時間⁠と言われているとし、時給3,000円なら約60万円⁠と計算しています。業界で言われている数字なので、自社の人数に置き直して使います。

毎年発生する作業は、JIPDECの構築・運用指針⁠で確かめられます。少なくとも年1回⁠の項目は次のとおりです。

  • 個人情報の台帳の確認
  • リスクアセスメントの見直し
  • 教育(理解度の確認の手順を含む)
  • 内部監査
  • トップによるマネジメントレビュー

このうち教育は外の教材で手間を減らせます。セキュリティ教育のeラーニングの比較で、配信の手間と価格を比べられます。ただ、教育が毎年同じ内容になると形だけになりやすいのは、ISMSが形骸化する理由⁠で書いたことと同じです。

費用を抑える手段はある?

自治体の補助があります。ただし条件はかなり違います。文京区は、Pマークの取得で3分⁠の1、上限30万円⁠、更新は上限20万円で、取得や更新の前に申請が必要です。江東区は新規取得のみで2分⁠の1以内、上限20万円⁠、申請料、審査料、登録料、コンサル委託料が対象で、取得の翌日から6か月以内⁠に申請します。港区は2分⁠の1、上限50万円⁠と案内しています(ページの更新は2025年2月)⁠。

所在地の市区町村で「認証取得 補助」⁠を調べ、申請のタイミングを準備の前に確かめます。取得後に気づいても、事前申請の制度だと使えません。

製造業がPマークを選ぶ場面は?

Pマークが対象にするのは個人情報です。BtoBの製造業で、取引先が気にしているのが図面や仕様の管理なら、Pマークでは答えにならない場合があります。そのときはISMSの取得費用⁠と比べます。逆に、通販や採用で多くの個人情報を扱う会社なら、Pマークの説明のしやすさが活きます。

どちらが必要かは、取引先や入札の条件を聞けば早く決まります。認証全体の見取り図はサプライチェーンと認証の記事一覧⁠にまとめています。

よくある質問

Pマークの取得費用は中小企業でいくらかかりますか?

2026年10月1日以降の申請では、JIPDECなどに払う料金が小規模で税込336,600円⁠、中規模で税込690,800円です。コンサルを使う場合は、公表例で30万〜100万円⁠が別にかかります。現地審査の交通費なども別です。

Pマークの維持費は年間いくらですか?

更新は2年⁠に1回で、小規模が税込244,200円⁠、中規模が税込518,100円⁠、大規模が税込1,037,300円です。1年あたりにすると約12万円⁠、約26万円⁠、約52万円です。これに教育や内部監査の社内の手間が加わります。

Pマークの小規模と中規模はどこで分かれますか?

製造業は従業者2〜20人⁠が小規模です。21人以上で、資本金3億円以下または300人以下なら中規模です。従業者には役員、パート、派遣社員も含みます。卸売、小売、サービスは区切りが違います。

Pマークの審査に落ちたら費用は戻りますか?

申請料と審査料は、審査の結果にかかわらず必要です。形式審査で受理できない場合でも、申請料は返却されません。

Pマークの取得に補助金は使えますか?

自治体によって使えます。文京区は取得で3分⁠の1、上限30万円⁠、江東区は新規取得で2分⁠の1以内、上限20万円です。文京区は取得前の申請が必要なので、準備を始める前に確かめます。

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