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COLUMN 1087 / サプライチェーンと取引先対応

Pマークの取得企業を調べる方法は?取引先の確認で見る公式の検索を解説

公開 2026.11.06文・ナギサコーポレーション

この記事の答え

  • 調べる先はJIPDECの付与事業者検索。社名や登録番号で探せる
  • 付与は法人単位。親会社の取得は子会社の取得を意味しない
  • 有効期限切れの表示は失効と同じではない。一時停止は別のページで確かめる
目次

Pマーク(プライバシーマーク)⁠の取得企業は、運営元のJIPDECが公開しているプライバシーマーク付与事業者検索⁠で調べられます。制度のサイトによると、取得している事業者は約17,000社以上あります。

今日やることは、個人情報を預けている委託先を1社選び、契約書にある法人名で検索することです。給与計算、採用管理、発送代行のように社員や顧客の名簿を渡している先から始めると、確認の意味がはっきりします。

公式の検索では何を入れればいい?

検索画面では、事業者名(カタカナの読みでも可)⁠、都道府県、登録番号、業種、審査機関で絞り込めます。取引先の確認なら、確実なのは登録番号です。番号が分からないときは、法人名に都道府県を足します。

登録番号で探すときは、枝番を除いた8桁を入れます。番号の形はJIPDECの説明⁠で次のように決まっています。

表示の部分 意味 読み方の注意
先頭2桁 審査した機関のコード 10はJIPDEC
続く6桁 事業者番号 更新しても変わらない
かっこ内の2桁 付与の回数 更新ごとに増える。表示は任意

かっこ内は更新で増え、表示するかどうかも事業者に任されています。マークの表示と違っていても、それだけで偽物と決めつけず、8桁と法人名が合うかを先に見ます。

検索の結果は事業者の申請書類に基づく情報です。JIS第一・第二水準にない文字は、近い文字に置き換えて表示される場合があります。社名の旧字が見つからないときは、読みや一部の語でも試します。

新しい委託先の候補を探すときは、業種と都道府県で絞る使い方もあります。業種は日本標準産業分類をもとにした制度独自の分類で、大分類と中分類から選びます。自社の業種の呼び方と分類の名前が一致しないこともあるので、絞りすぎず、結果の社名を見ながら広げます。

相手のサイトで先に見られることは?

検索の前に、相手のサイトでも手がかりが取れます。JIPDECの説明⁠によると、付与事業者がサイトでマークを使う場合、マークはプライバシーマーク制度のサイトへ移動するように設定されます。マークが表示されているサイトには、個人情報保護方針も掲載されています。

マークを押しても制度のサイトへ移動しない場合や、個人情報保護方針が見つからない場合は、検索で確かめる優先度を上げます。これだけで不正とは言えないので、次の検索の結果と合わせて判断します。マークは名刺、封筒、説明書、広告の資料にも表示できるので、紙の資料で見かけたときも番号を控えておくと照合が楽です。

取引先の確認で見るのはどの4点⁠?

検索結果で見る4点

  • 法人名が契約の相手と同じか
  • 所在地が契約書や会社案内と合うか
  • 登録番号の8桁がマークの表示と合うか
  • 有効期限がいつか

最初に見るのは法人名です。付与は国内に活動拠点を持つ法人の単位で、グループ企業でも1社ずつの申請⁠になります。医療法人等と学校法人等には一部例外がありますが、一般の会社では親会社の取得を子会社に当てはめられません。

発注するのが販売子会社で、グループのサイトに親会社のマークが載っている場合は、とくに注意します。見るべきなのは、契約書に書く法人の名前です。

有効期限が切れている表示は失効なの?

失効とは限りません。検索サイトの注記は、有効期限を経過している事業者を「審査中または事務手続き中の事業者⁠」⁠と説明しています。

有効期間は2年⁠間で、更新の申請は有効期間が終わる8か月前から4か月前までに行います。審査が続いているあいだに期限の日付を過ぎることがあるため、日付だけで失格とは判断できません。

期限切れの表示が気になる取引先には、更新の状況を聞きます。責める質問にしなくても、「契約の確認で更新の状況を教えてください⁠」⁠で足ります。

もう1つ⁠、検索だけで終わらせず措置の状況のページも開きます。付与の取消しと一時停止になった事業者は、ここに載っています。検索の注記でも、一時停止の事業者は「措置の状況」⁠で公表するとしています。

検索で出ない会社のマークはどう考える?

出ないだけで不正と断定はできません。表記の違いで引っかからないこともあります。読みや旧社名で探し直し、それでも出なければ取引先に登録番号と登録証の提示を頼みます。

それでも確認できず、ロゴだけが使われているなら話は変わります。JIPDECの注意喚起⁠によると、マークを使えるのは付与契約を結んだ事業者だけです。契約が終わったのに掲載を続けている例や、マークを使った模倣サイト、なりすましのECサイトの例も挙げられています。

ロゴの画像は誰でも貼れます。画面のロゴではなく、検索の結果を根拠にします。不正と思われるものを見つけた場合は、JIPDECのお問い合わせフォームが情報提供の窓口です。

Pマークがあれば取引先の安全を確かめたことになる?

なりません。Pマークが評価するのは、個人情報を保護する仕組みとその運用です。JIPDECの比較では、Pマークは組織が取り扱う個人情報を、ISMSは組織が保護すべき情報資産を対象にすると整理されています。

たとえば、金属部品のメーカーが協力工場へ図面を渡す場合を考えます。図面の管理は個人情報の話ではないので、協力工場がPマークを持っていても、図面の扱いを確かめたことにはなりません。一方で、同じメーカーが社員の給与計算を外部に委託するなら、Pマークの確認は意味を持ちます。

渡す情報によって、見る制度を変えます。図面や仕様書を預ける先なら、ISO27001の取得企業の調べ方と適用範囲の見方⁠が先です。対策の中身まで聞くなら、取引先から求められるサプライチェーンセキュリティの項目⁠が質問の土台になります。

同じ比較によると、Pマークの管理は安全対策だけでなく、本人の権利への対応も含みます。取得の前に利用目的を伝えて同意を得ることや、修正や削除の要望に応じることです。

付与の時点で確認された仕組みがあることと、事故が起きないことは別です。確認の結果は、契約時の判断材料の1つとして扱います。事故の報告の窓口や預ける情報の範囲は、契約書で別に決めます。

確認した結果はどう残せばいい?

検索は1回⁠で終わりません。有効期間が2年なので、確認の日付を残さないと、次にいつ見るべきかが分からなくなります。委託先の一覧に、次の欄を足すだけで始められます。

  • 契約相手の法人名
  • 登録番号の8桁
  • 確認した日と有効期限
  • 預けている個人情報の種類

委託先が数社なら表計算で足ります。数十社に増え、質問票のやり取りも重なってきたら、セキュリティチェックシート回答・委託先管理ツールの比較にあるような専用の道具が候補に入ります。社外からの評価を並べて見たい場合は、セキュリティレーティングの比較も確認できます。

自社でも取得を考えているなら、手順はプライバシーマークの申請から審査までの流れ⁠にまとめました。付与事業者の増減や業種別、都道府県別の数は、JIPDECの公表資料⁠で確かめられます。文書と記録を管理する道具を探す場合はISMS・Pマーク取得支援ツールの比較が入口です。取引先の確認全体の考え方は、サプライチェーンのセキュリティ⁠のカテゴリにまとめています。

よくある質問

Pマークの取得企業の一覧はどこで見られますか?

JIPDECが運営する「プライバシーマーク付与事業者検索⁠」⁠で調べられます。事業者名、都道府県、登録番号、業種、審査機関で絞り込めます。

取引先のPマークが本物か確かめる方法はありますか?

名刺やサイトに書かれた登録番号と法人名を、付与事業者検索の表示と照らします。検索で確認できない事業者がロゴを使っている場合、JIPDECは不正使用の情報提供を受け付けています。

検索結果で有効期限が過ぎている会社はPマークを失っていますか?

失っているとは限りません。JIPDECは、有効期限を経過している事業者は審査中または事務手続き中の事業者だと説明しています。気になる場合は取引先に更新の状況を聞きます。

親会社がPマークを持っていれば、子会社も取得済みと考えてよいですか?

考えられません。Pマークの付与は法人単位で、グループ企業も1社ずつ申請します。契約する法人の名前で検索して確かめます。

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