渚ナギサコーポレーションSEO・LLMO・AEO・AIOのお悩み、全部お任せください。

全国対応打ち合わせから納品まで
メールで完結します

サイトを
見てもらう
サイトを見てもらう(無料)
COLUMN 1091 / サイバー攻撃の基本と最新動向

サイバー攻撃の種類を整理する 会社の被害の形から逆引きできる表つき

公開 2026.11.06文・ナギサコーポレーション

この記事の答え

  • 被害の形で見ると、止まる、漏れる、騙し取られるの3つ⁠に分けられる
  • ランサム攻撃は止まると漏れるが重なる。1つ⁠の手口が1つ⁠の被害とは限らない
  • 騙し取られる被害は、確認の手順を決めることが最初の対策になる
目次

サイバー攻撃の種類は、会社に起きる被害で見ると「止まる」「漏れる」「騙し取られる」⁠の3つ⁠に分けられます。手口の名前を覚えるより、自社で困る被害から逆に引くほうが、対策の順番を決めやすくなります。

今日やることは、3つ⁠の問いに答えることです。「何が止まると、いちばん困るか」「何が漏れると、取引が続かなくなるか」「誰が1人で振込を実行できるか」⁠。この答えが、次の表のどの行から読むかを決めます。

3つ⁠の分類は私たちの整理で、公的な区分ではありません。手口の説明はIPAと警察庁の資料によります。セキュリティの基本のカテゴリから全体を見られます。

被害の形から引ける表

困る被害 主な手口 先に効く手
止まる(工場、受発注、サイト) ランサム攻撃、DDoS攻撃、脆弱性の悪用 更新、分離したバックアップ、代替手順
漏れる(図面、顧客、社員の情報) 標的型攻撃、不正アクセス、委託先経由、内部不正 権限の最小化、認証の強化、委託先の確認
騙し取られる(お金、ID) ビジネスメール詐欺、フィッシング、ボイスフィッシング 複数人の承認、別ルートの確認

製品を見るなら、止まる被害にはEDRの製品比較、公開サイトからの漏えいにはWAFの製品比較、騙されるメールにはメールセキュリティの製品比較があります。

手口と被害は1対1ではありません。IPAの10大脅威2026 解説書⁠によると、ランサム攻撃はデータの暗号化に窃取や暴露の予告を組み合わせることがあります。暗号化しない「ノーウェアランサム」⁠もあり、止まらなくても漏れる場合があります。

止まる:どの手口で何が止まるのか?

ランサム攻撃

データを暗号化したり、盗んだ情報の公開を予告したりして、金銭を要求する攻撃です。警察庁の令和7年⁠の情勢資料では、被害報告は226件で、中小企業が約6割⁠、製造業が約4割でした。

被害組織へのアンケートでは、復旧に総額1,000万円以上かかった組織が5割⁠を超え、1か月未満で復旧した組織は5割強にとどまります。侵入経路はVPN機器が6割以上です。止まる期間の長さに備えて、紙や別の手段で業務を続ける手順まで決めておきます。

DDoS攻撃

大量のアクセスでサーバーや回線に負荷をかけ、Webサイトやサービスを使いにくくする攻撃です。解説書によると、主義主張の誇示や、攻撃の停止と引き換えの金銭要求を目的とすることがあります。

自社のサイトが会社案内だけなら、影響は限られます。受注や予約をサイトで受けている会社は、止まったときの受付方法と、サーバー会社への連絡先を決めておきます。

脆弱性の悪用

修正されていない弱点を使って侵入する攻撃で、結果は止まる被害にも漏れる被害にもなります。解説書は、脆弱性の発見から悪用までの時間が短くなっているとしています。インターネットから直接アクセスできるVPN機器やCMSは、とくに多くの企業に被害が及ぶおそれがあります。

対策の優先順位は、マルウェア対策で足す4つの手⁠にまとめました。

漏れる:何が入口になるのか?

標的型攻撃

特定の組織の機密情報を主に狙う攻撃です。解説書は、組織の規模や業種を問わず狙われるおそれもあるとしています。潜伏が長期にわたるケースもあるので、技術情報や図面を持つ製造業は、どこに何を置いているかの把握から始めます。

公開サーバーへの不正アクセス

問い合わせフォームや会員ページなど、Webサイトの弱点や、盗まれたIDからの侵入です。サイトの更新を外注している会社は、CMSとプラグインの更新を誰が担当しているかを確かめてください。Webアプリケーションへの攻撃を検知して遮断する仕組みとして、WAFがあります。

委託先や取引先の経由

解説書によると、攻撃者は対策の強い組織を直接狙わず、関連会社や委託先など、サプライチェーンの中の弱い部分を足掛かりにすることがあります。足掛かりにされた組織は、取引停止や損害賠償を求められることもあります。

取引先への説明の共通の物差しとして、経済産業省のSCS評価制度⁠が準備されています。★3と★4は2026年度末頃の申請受付の開始を目指しており、変更の可能性があるとされています。

内部不正

外からの攻撃ではありませんが、被害の形は同じです。解説書は、必要以上に高いアクセス権限が悪用につながるとしています。権限を業務に必要な範囲にとどめ、異動や退職のときにアカウントを消します。

騙し取られる:どこで止められるのか?

ビジネスメール詐欺

IPAの特設ページは、偽のメールで従業員を騙し、攻撃者の口座へ送金させる手口と説明しています。解説書が挙げる形は、取引先になりすまして請求書の口座を差し替えるものや、経営者になりすまして振込を指示するものです。生成AIを悪用した手口も増えています。

文面で見抜くことを前提にしないでください。解説書の対策は、複数人の承認と、事前に決めた別ルートでの確認です。

フィッシング

偽のサイトに誘導して、IDやパスワード、口座の情報を入力させる手口です。警察庁の資料では、フィッシング対策協議会への令和7年⁠の報告は245万4,297件でした。インターネットバンキングの不正送金は4,747件⁠、被害総額は約103億9,700万円で、フィッシングがその手口の約9割⁠を占めます。

ボイスフィッシング

電話で企業に接触し、偽のメールへ誘導する手口です。警察庁の資料によると、令和6年秋から令和7年4月⁠にかけて法人口座の不正送金被害が急増しました。同年11月にも再び急増し、地方の中小規模の金融機関でも多くの被害が出ています。

資料が示す対策は明快です。銀行から電話があったら、営業店や代表電話に折り返して確かめます。インターネットバンキングは、銀行の公式サイトやアプリから利用します。経理と総務に、今日のうちに伝えられる内容です。

目の前の症状からは何を疑うのか?

攻撃の名前が分からなくても、最初の動きは決められます。

起きていること 疑うもの 最初にやること
ファイルが開けない、脅迫文がある ランサム攻撃 端末を切り離し、電源は切らず、担当者へ連絡
自社サイトが表示されない 障害、DDoS攻撃 サーバー会社に確認、別の受付方法に切り替え
自社名の不審なメールが届いたと取引先に言われた なりすまし、メールの乗っ取り パスワードの変更と認証の確認、取引先への連絡
取引先から振込先変更の連絡が来た ビジネスメール詐欺 振り込まず、別ルートで本人に確認
銀行を名乗る電話がかかってきた ボイスフィッシング 切って、営業店や代表電話に折り返す
添付を開いたと社員から報告があった マルウェア感染 端末を切り離し、責めずに経緯を聞く

判断がつかないときの最初の動きは、警察庁の資料の初動に沿っています。感染した端末は切り離し、ログを残すため慌てて電源を切らず、態勢を整えてから調査と復旧に入ります。

連絡先は3つ押さえます。

  • 警察:警察庁の資料は、被害が発覚した際に早期の通報を求めています
  • IPA:安心相談窓口があります。2026年10月16日には「不正アクセス特別相談窓口」⁠も開設され、被害を受けた企業や組織の初動対応を支援しています(SECURITY ACTIONのお知らせ)
  • 個人情報保護委員会:個人データの漏えいが疑われるときは、漏えい等の対応のページ⁠で報告の要否を確認します

製造業では3つ⁠をどう当てはめるか?

たとえば、工場を持ち、発注元の図面を預かり、海外から材料を買っている会社の場合、3つ⁠の被害がすべて当てはまります。

  • 止まる:生産管理や出荷のシステムが止まると、納期に響く。自社だけでなく発注元の予定にも影響が及ぶ可能性がある
  • 漏れる:預かった図面が漏れると、発注元との契約上の問題になり得る
  • 騙し取られる:海外送金の口座変更はメールで依頼が来やすく、確認の手間がかかるので確かめずに進みやすい

どの行から手をつけるかは、金額の大きさと、止まる日数で決めます。迷うなら、費用がかからない送金ルールを先に決め、並行して入口の機器の更新に取りかかります。

全体の優先順位は、情報セキュリティ10大脅威2026を中小企業向けに読み直した記事⁠で確認できます。社内に判断できる人を置くなら、兼任担当者に合う資格の順番⁠も参考になります。

よくある質問

サイバー攻撃にはどんな種類がありますか?

代表的なものに、ランサム攻撃、DDoS攻撃、標的型攻撃、脆弱性を悪用した攻撃、フィッシング、ビジネスメール詐欺があります。被害で分けると、業務やサービスが止まるもの、情報が漏れるもの、お金を騙し取られるものの3つ⁠に整理できます。

中小企業が狙われやすいサイバー攻撃は何ですか?

警察庁の令和7年⁠の資料では、ランサムウェアの被害報告226件⁠のうち、中小企業が約6割でした。業種別では製造業が約4割です。規模にかかわらず、対策の隙があれば被害に遭う可能性があります。

サイバー攻撃を受けたらまず何をすればいいですか?

端末をネットワークから切り離し、慌てて電源を切らずにログなどを保全します。そのうえで社内の担当者や保守会社に連絡し、警察へ通報します。個人データの漏えいが疑われるときは、個人情報保護委員会への報告の要否も確認します。

銀行を名乗る電話への対応は社内でどう決めればいいですか?

警察庁の資料は、銀行から電話があった場合は営業店や代表電話に折り返して確認し、インターネットバンキングは銀行の公式サイトやアプリから利用する対応を社内で徹底するよう求めています。

あわせて読みたい

セキュリティ / COLUMN 1083サイバー攻撃の基本と最新動向情報セキュリティ10大脅威2026を中小企業向けに読むとどうなるか

IPAの10大脅威2026は順位が危険度を表すものではありません。中小企業なら、VPN機器などの入口、送金のルール、バックアップから手をつけます。組織編の10項目を、先に取り組む順に並べ替えて示します。

解説を読む
セキュリティ / COLUMN 1084サイバー攻撃の基本と最新動向マルウェア対策は何をする?ウイルス対策ソフトの次に足す4つ⁠の手を解説

マルウェア対策とは、悪意のあるソフトウェアの侵入と動作を防ぎ、被害を受けても業務を戻せるようにする取り組みです。ウイルス対策ソフトの次は、更新、権限、バックアップ、メールの順に足します。

解説を読む
セキュリティ / COLUMN 1082サイバー攻撃の基本と最新動向情報セキュリティの資格は何を取る?兼任担当者に合う順番と費用の目線

情シス兼任の社員に会社として取らせるなら、ITパスポート、情報セキュリティマネジメント試験、必要になってから情報処理安全確保支援士の順です。受験料は同じ7,500円で、差は維持費と学習時間に出ます。

解説を読む
サイバー攻撃とは?中小企業が狙われる理由と最初に見直す5つ⁠の点を解説

サイバー攻撃とは、ネットワークを通じて会社の機器へ不正に入り、情報を盗む、データを暗号化する、仕事を止めるなどの害を与える行為です。警察庁とIPAの最新資料をもとに、中小企業が最初に見直す5点⁠を絞ります。

解説を読む

いきなり契約する必要はありません。

御社のサイトを見て、「検索とAIから問い合わせを増やすなら、まず何をするべきか⁠」⁠をお伝えします。営業電話はしません。相談だけでも構いません。

自社サイトを見てもらう 打ち合わせから納品まで、メールで完結します
サイトを見てもらう