渚ナギサコーポレーションSEO・LLMO・AEO・AIOのお悩み、全部お任せください。

全国対応打ち合わせから納品まで
メールで完結します

サイトを
見てもらう
サイトを見てもらう(無料)
COLUMN 1197 / クラウドセキュリティ

CASB製品の比較の見方は?SASEとの関係で自社に必要な機能を整理

公開 2026.11.06文・ナギサコーポレーション

この記事の答え

  • CASB製品は、検出の方式と止められる範囲を先に比べる
  • 使うクラウドが少なければ、手持ちの機能か単体の製品から考える
  • 拠点と端末の通信もまとめて見直すときに、SASEを比較に入れる
目次

CASB製品は、社内で使うクラウドの数と、その場で止めたい操作を先に決めてから比べます。使うクラウドが少なく回線の見直しもないなら単体か手持ちの機能から、拠点と端末の通信もまとめて見直すならSASEの一部として考える、という順番です。

今日やることは、社内で使っているクラウドの一覧を作ることです。経理のカード明細と、各部署への聞き取りで構いません。サービス名、使っている部署、扱う情報、会社として契約しているかの4列にします。この数が、以降の判断の基準になります。

CASBとSASEはどう違う?

CASBは製品の種類で、SASEは複数の機能をまとめる考え方です。パロアルトネットワークスの解説は、CASBをクラウドサービスを守る道具、SASEをCASBなどの複数の機能を1つ⁠にまとめる枠組みと説明しています。

SASEに含まれる機能は、同じ解説では次の5つです。

機能 役割
SD-WAN 拠点の回線を束ねて制御する
SWG Webへの通信を確かめる
CASB クラウドの利用を見えるようにし、制御する
FWaaS ファイアウォールをクラウドで提供する
ZTNA 社内アプリへの接続を利用者ごとに制御する

各社の製品名はこの分け方どおりとは限りません。たとえばMicrosoftの説明では、Entra Internet AccessとEntra Private AccessをSSEと呼び、CASBであるDefender for Cloud Appsと組み合わせる形を示しています。パロアルトネットワークスの解説では、SSEはSASEのうちセキュリティの部分で、SD-WANを含みません。

名前で判断せず、必要な機能が標準で入るか、別契約かを確かめてください。

SASEの一部か、単体か、何で決める?

基準にするのは、社内で使うクラウドの数と、回線を見直す予定の有無です。下の表は私たちの整理で、統計にもとづく区分ではありません。

社内の状態 考える順番 理由
主に使うのは1〜2個で、全体を把握できている 手持ちの管理機能 製品を足す前に確かめられる範囲が広い
部署ごとに増え、全体を把握できていない CASB単体か手持ちの検出機能 課題はまず見える化にある
持ち出しをその場で止める必要がある インラインの方式を持つCASB APIだけでは止められない
複数の拠点とVPNの更新時期が重なる SASEも比較する 回線とセキュリティを一緒に決められる

SASEの検討が本当に必要になるのは、最後の行です。課題がクラウドの利用だけなら、回線まで含む入れ替えは範囲が広すぎます。一方、VPN機器の更新や拠点の増設を控えているなら、CASBだけを先に買うと、後から機能が重なるおそれがあります。

単体で始めるときに確かめること

後でSASEへ広げる可能性があるなら、同じメーカーの製品につなげられるかを聞いておきます。Netskopeの製品説明は、インラインのCASBをSWGやSSEと組み合わせて使う形を示しています。

反対に、すでに別のメーカーのSWGやファイアウォールを使っているなら、連携できるかを確かめます。Microsoftの説明⁠のとおり、CASBの配置の方式には複数あり、どの通信を通すかで既存の機器との関係が変わります。

方式で、止められる範囲はどう変わる?

CASB製品の比較で最初に見るのは方式です。Microsoftの説明では、配置の方法は次の3つです。

方式 できること できないこと
API 許可したアプリの保存データを点検する その場で止める
フォワードプロキシ 許可の有無を問わず通信を止める 管理外の端末の制御、保存データの点検
リバースプロキシ 管理外の端末も含めて通信を止める 許可していないアプリの制御

1つ⁠の方式ですべてに届くわけではありません。比較表を作るときは「CASB対応」⁠の丸ではなく、方式ごとに丸を付けます。

各社の公式の説明からも、構成の違いが分かります。

FortiCASBのように、同じCASBの名前でも、設定の点検に重きを置く製品があります。通信をその場で止めたい会社と、SaaSの設定を点検したい会社では、見るべき製品が変わります。設定の点検が主な課題なら、SSPM(SaaSの設定管理)⁠の製品比較も並べて確かめます。

製造業なら、どの操作を止めたい?

たとえば、協力工場と図面をやり取りする会社の場合です。止めたい操作は、次のように分けて書き出します。

  • 個人契約のファイル転送サービスへの図面のアップロード
  • 会社で契約したストレージから、私物のパソコンへのダウンロード
  • 社外の相手への、リンクを知っていれば開ける形の共有

1つ目は未許可のサービスが相手なので、Microsoftの説明によればフォワードプロキシの範囲です。ただし会社が管理する端末に限られます。2つ目は管理外の端末なので、リバースプロキシの範囲です。3つ目は保存データの点検や共有設定の話なので、APIの方式か、クラウド側の管理画面で扱えます。

こうして操作ごとに分けると、必要な方式が決まります。3つ目だけなら、製品より先にGoogle Workspaceの共有設定の見直しやMicrosoft 365の共有設定の見直し⁠で足りる場合があります。

工場の設備につながる端末や、社員ごとに割り当てていない共用の端末がある会社は、その端末に部品を入れられるかも聞いておきます。フォワードプロキシは管理された端末を前提にするので、対象に入らない端末が残る場合があります。

買う前に、手持ちで確かめられることは?

Microsoftの場合、機能の比較ページ⁠によれば、クラウドアプリの検出はMicrosoft Entra ID P1やEMS E3などに追加コストなしで含まれます。ライセンスの内訳を確かめてください。

Google Workspaceなら、管理コンソールのアプリのアクセス制御で、Googleのデータにアクセスするアプリを確認できます。

ただし、見える範囲には限りがあります。手持ちの機能で確かめて、次のどれが残るかを見ると、製品に求める条件がはっきりします。

手持ちの機能で確かめたあとに残る課題

  • 会社のサービス以外の利用が、どの端末からも見えていない
  • 持ち出しをその場で止める手段がない
  • 複数のサービスの設定を、1か所で点検できない
  • 拠点ごとに通信の管理がばらばらになっている

上の2つ⁠はCASB、3つ目はSSPM、4つ目はSASEの話に近づきます。

見積もりでは何を確かめる?

CASBやSASEの費用は、問い合わせて確かめる製品が多くあります。見積もりの条件をそろえるため、次の項目を各社に同じ形で伝えます。

  • 利用者の数と、端末の種類(会社管理か私物か)
  • 検査の対象にするサービスと、方式(API、プロキシ)
  • データ保護の機能が標準かオプションか
  • ログの保存期間
  • 導入の支援と、警告を見る運用を誰が担当するか

最後の項目は、担当が少ない会社では特に確かめておきます。検出した結果を見て判断する人がいなければ、一覧が増えるだけになるからです。社内に置けないなら、運用まで任せられるサービスかどうかも比較の条件にします。

SASEまで広げて比べる場合は、これに拠点の数、今の回線と機器の更新時期、海外拠点の有無を足します。各製品の方式や対象の違いはCASBの製品比較で、回線まで含む違いはSASEの製品比較で並べて確かめられます。クラウド全般の考え方はクラウドセキュリティの記事一覧⁠にまとめています。

よくある質問

CASBとSASEの違いは何ですか?

CASBはクラウドの利用を見えるようにし、会社のルールで制御する製品です。SASEは、そのCASBとSD-WAN、SWG、FWaaS、ZTNAなどを1つ⁠にまとめる考え方です。

CASBは単体で買うべきですか?SASEの一部として買うべきですか?

回線や拠点の見直しの予定がなく、課題がクラウドの利用に絞られるなら単体から比べます。拠点と端末の通信もまとめて見直すなら、SASEも比較に入れます。

CASB製品を比較するときは何を見ればいいですか?

API、フォワードプロキシ、リバースプロキシのどの方式に対応するか、止められる操作、対象のサービス、管理外の端末の扱い、見積もりの条件を確かめます。

中小企業にCASBは必要ですか?

必要かどうかは従業員数より、社内で使うクラウドの数が把握できているか、持ち出しをその場で止める必要があるか、結果を見る担当を置けるかで判断します。

あわせて読みたい

セキュリティ / COLUMN 1198クラウドセキュリティGoogle Workspaceのセキュリティ設定は?共有とログインの見直し

Google Workspaceのセキュリティは、ドライブの共有、2段階認証、管理画面の確認の順に見直します。管理コンソールで見る場所と、変える前に確かめることを公式ヘルプをもとに示します。

解説を読む
セキュリティ / COLUMN 1216クラウドセキュリティMicrosoft 365のセキュリティ設定は?中小企業が先に直す5項目

Microsoft 365は、多要素認証、古い認証の停止、共有設定、管理者アカウント、メールの保護の5項目⁠を先に直します。2026年12月末のSMTP AUTHの変更も含めて、公式資料で手順を示します。

解説を読む
セキュリティ / COLUMN 1240クラウドセキュリティAWSでCSPMを使うには?標準機能と外部の製品のどちらで足りるか

AWSでCSPMを使うなら、まずTrusted AdvisorとSecurity Hub CSPMの標準機能を確かめます。無料で見られる範囲、料金の仕組み、外部の製品が要る場合を、規模ごとに公式資料で整理します。

解説を読む
クラウドセキュリティとは?事業者と自社で責任を分ける境目を解説する

クラウドセキュリティとは、クラウドで扱うデータ、ID、設定、アプリを守る対策です。事業者と自社の責任の境目を、SaaSとIaaSの違いで具体的に線引きし、今日確かめる点を示します。

解説を読む

いきなり契約する必要はありません。

御社のサイトを見て、「検索とAIから問い合わせを増やすなら、まず何をするべきか⁠」⁠をお伝えします。営業電話はしません。相談だけでも構いません。

自社サイトを見てもらう 打ち合わせから納品まで、メールで完結します
サイトを見てもらう