要約
私たちが2026年6〜8月にドメインを取って立ち上げた4つのサイトを、2026年8月22日に測った記録です。金融の解説サイトが1つ、医療人材の転職比較サイトが3つです。ドメインを取った時期に幅があるので、測った時点での経過はサイトによって違います。
2026年8月22日の時点で、クリックは4サイト合計0でした。3サイトは、検索結果に1回も表示されていませんでした。これが、立ち上げ間もないサイトの現実的な地点です。
ただ、記事・会社ページ・一覧の3種類に当たるページだけを取り出して比べると、差が出ました。記事は9.2%が検索結果に表示されたのに対し、切り口ごとの一覧ページは3.6%でした。そのあとの28日間で、医療人材の2サイトは平均9.7位と13.9位まで上がっています。
状況:ページはあるのに、検索に出ない
4サイトは、どれも比較や解説のためのサイトです。会社ごとの紹介ページ、記事、そして「地域別」「条件別」のような切り口ごとの一覧ページで組んでいます。
2026年8月22日の時点で、Search Consoleの数字は次のとおりでした。4サイトの公開ページは合わせて416ページ、そのうち表示されたのは27ページです。
| サイト |
表示ページ率 |
表示 |
クリック |
| 資金調達の解説サイト |
10.8%(27/249) |
135 |
0 |
| 薬剤師の転職比較 |
0%(0/60) |
0 |
0 |
| 医師の転職比較 |
0%(0/59) |
0 |
0 |
| 看護師の転職比較 |
0%(0/48) |
0 |
0 |
出どころ:Google Search Console(2026年8月22日時点)。表示ページ率は、検索結果に1回以上表示されたページ数を公開ページ数で割ったもの。
資金調達のサイトだけが、249ページ中27ページで表示されていました。医療人材の3サイトは、1ページも表示されていませんでした。
やったこと:ページの種類ごとに分けて数えた
サイト全体の表示ページ率だけでは、何を増やせばいいか分かりません。そこで、ページを種類ごとに分けて、それぞれ何割が検索結果に表示されたかを数えました。
比べたのは、次の3種類に当たるページです。
- 記事:1つの疑問に答える解説
- 会社ページ:1社ずつの紹介
- 切り口の一覧:地域別・条件別などで会社を並べたページ
あわせて、表示されたページの順位と検索語を見て、どんなページが上に出ているかを調べました。検索上位のページがどんな運営者のものかも確かめました。
結果
ページの種類別の表示ページ率
| ページの種類 |
表示されたページ |
表示ページ率 |
| 記事 |
7 / 76 |
9.2% |
| 会社ページ |
9 / 135 |
6.7% |
| 切り口の一覧 |
1 / 28 |
3.6% |
出どころ:Google Search Console(2026年8月22日時点)。2回測って同じ傾向でした。
この表が数えている範囲
この表は、4サイトの公開ページ416ページのうち、上の3種類に当たる239ページだけを数えたものです(表示されたのは17ページ)。3種類に分けなかった177ページ(表示された10ページを含む)は、この表に入っていません。サイト別の表とは母数が違います。
3種類の中では、記事が最も出やすく、一覧ページが最も出にくい結果でした。一覧ページは作るのが簡単で数を増やしやすいのですが、数が小さいとはいえ、検索の入口にはなりにくい傾向が見えました。
順位で分かったこと
- 最も順位が高かったのは、公開されている情報を同じ基準で数えた調査のページで、5位でした
- 一般的な語より先に、社名での検索が上がりました。ある会社名に「評判」を付けた検索で10位に出ています
- 競合の上位1〜5位は、すべて事業者本体のサイトでした。比較サイトやアフィリエイトサイトは6位以降でした
その後の28日間
2026年8月31日〜9月27日の28日間(Search Console)では、次のようになりました。
| サイト |
表示 |
クリック |
平均順位 |
| 医師の転職比較 |
4,214 |
― |
9.7 |
| 看護師の転職比較 |
2,308 |
― |
13.9 |
| 資金調達の解説サイト |
1,621 |
15 |
― |
「―」は、この期間の記録として残していない数字です。8月22日の時点で表示0だった医療人材のサイトが、その後の28日間で表示が出始め、平均で9.7位・13.9位まで来ています。
うまくいかなかったこと
最初の数か月は、ほとんど何も起きなかった
4サイト合計でクリック0。暦のメディアでも、1,024ページ作って公開2週間の時点では検索からの流入が0でした。「作った=検索に出ている」ではありません。立ち上げ直後は、成果の数字ではなく、記事を足し続けることが仕事になると分かりました。
一覧ページは、数のわりに出なかった
切り口の一覧は、データがあれば機械的に作れるので数を増やしやすいページです。実際に測ると表示ページ率は3.6%で、3種類の中で最も検索に出にくい種類でした。
新しい記事から古い記事へのリンクしか張っていなかった
私たちのサイト運営では、新しい記事から既存の記事へはリンクを張るのに、既存の記事から新しい記事へ張り忘れる事故を3回起こしています。新しいページは、ほかのページからリンクされないと見つけてもらいにくくなります。公開したら、関連する既存のページにも戻ってリンクを足す作業が要ります。
数え方を間違えると、数字が実態とずれる
立ち上げ直後の数字は小さいので、数え方のずれがそのまま結論を狂わせます。私たちのサイト運営では、2つつまずきました。
1つは、Search Consoleが同じページを http / https / www あり・なしの4通りのURLで返すことです。そのまま数えると、1つのページが4ページ分に数えられ、表示ページ率が100%を超えます(トップページで400%と出ました)。URLをそろえてから数える必要があります。4通り返ってくること自体が、httpsへの転送の設定漏れの信号で、3サイトで見つかりました。
もう1つは、外部の順位ツールの推定がSearch Consoleの実測より大きく少なく出たことです。それ以来、順位と流入の判断はSearch Consoleだけでしています。この事例の数字も、すべてSearch Consoleで数えたものです。
御社のサイトに当てはめると
ここから先は、金融と医療人材の小さなサイトで見えた傾向を、製造業に置き換えた仮説です。製造業のサイトで確かめたものではありません。
公開直後の数か月は、同じような数字になると考えておくほうが安全です。公開して数か月でクリックが0でも、それだけで失敗とは言えません。表示ページ率や表示回数が少しずつ動いているかを見ます。
ページの種類について言えば、「材質一覧」「業界一覧」「設備一覧」のような一覧ページは、探す人の道具としては必要ですが、それだけでは検索の入口になりにくいということです。入口になりやすいのは、1つの困りごとに答える技術解説や、課題解決の事例のような記事だと私たちは見ています。
社名での検索が先に上がることも、製造業で起こりうると考えています。展示会や紹介で社名を知った人が検索したとき、事例や技術解説がそこに並んでいれば、相談の前に信用してもらえます。
もう一つは、公開情報を同じ基準で数えたページが上に出たことです。製造業なら、材質ごとの特性を自社の試験条件でそろえて比べたページ、のようなものが近い形です。どこにでも書いてある説明より、自社が同じ基準で調べたことのほうが一次情報になります。
作ったページが検索に出ない理由の調べ方は作ったページが検索に出ない理由に、数字の見方はSearch Consoleで最初に見る4つの数字に、自社がオウンドメディアに向いているかの判断はオウンドメディアが向いている会社・向かない会社にまとめています。製造業向けの組み方はオウンドメディアのカテゴリから読めます。