日本語対応のLLMOツールを選ぶには、対象AI、日本語の問い、回答全文と出典URLの保存、測定回数とばらつき、料金を、自社の質問で確かめます。画面が日本語でも、調べたいAIや質問に対応しているとは限りません。
導入前に、営業で受ける質問を手で記録してください。その記録を試用する道具へ持ち込み、どの作業が減り、何を後から検証できるかを比べます。特定の製品名から選ぶより、毎月残したい記録を先に決める進め方です。
日本語対応は、どこまで確かめる?
管理画面の表示、日本語の質問入力、日本語回答の取得、会社名の判定を分けて確認します。「日本語対応」とだけ書かれていたら、どの範囲を指すのか提供元へ聞きます。
たとえば、樹脂成形の会社が「量産前の試作だけ相談できる会社を知りたい」と調べる場面です。単語の一覧を英語へ訳した質問では、実際の相談とは条件が変わります。取引先が使う文章をそのまま登録できるかを試してください。これは試用用の問いの例で、測定結果ではありません。
社名にも注意します。正式名、略称、英字表記のどれが出たときに自社として数えるのか。社名の似た別会社を自社と判定しないか。自動判定の結果を、人が修正できるかも見ます。検出数だけが増えても、別会社を数えていれば使えません。
公式ページに記載がない機能は、対応済みとして比較表に入れません。資料請求の回答と、実際の試用で確認できた内容を分けて残します。今後の対応予定は、現在使える機能から外してください。
必要な機能を、どう比較する?
次の表は製品の採点表ではなく、導入前に渡す確認項目です。回答があった欄には、根拠となる公式ページのURLと確認日を別に記録します。
| 見る項目 |
提供元へ聞くこと |
試用で確かめること |
| 対象AI |
サービス・機能・取得方法 |
欲しい画面の調査か |
| 日本語の問い |
原文入力と地域指定 |
自社の質問が使えるか |
| 保存内容 |
回答全文・出典URL・日時 |
集計から原文へ戻れるか |
| 回数と揺れ |
頻度・再実行・失敗の扱い |
回ごとの差を読めるか |
| 料金 |
上限・追加費用・保存期間 |
必要な条件の総額はいくらか |
「複数AI対応」の数だけでは比べられません。GeminiアプリとGoogle検索のAIモードは、同じ測定先として扱わないようにします。サービス名だけでなく、どの機能の回答を取った記録かを残せるかが必要です。
取得方法も聞いてください。利用者向けの画面を調べたのか、開発者向けAPIから取得したのかを区別します。異なる方法の結果が同じになるとは決めず、画面での手動確認と突き合わせます。取得方法が変わった日を記録できなければ、前月との差を説明しにくくなります。
スコアの裏にある回答を読める?
AIの見え方は、社名が出た、自社へのリンクが付いた、事業の説明が正しかった、の別々の結果です。一つの点数にまとめるなら、それぞれをどう重み付けしたか確認します。
出典のない回答と、第三者の記事に自社名がある回答も分けます。社名の登場だけを「自社サイトの引用」と呼ぶと、直すページを取り違えます。引用と数えた回から、回答内の該当箇所とリンク先まで戻れるかを試してください。
Googleの生成AI機能向けガイドは、社外ツールについて次のように明記しています。
サードパーティ ツールが Google 内部のランキング システムや AI システムにアクセスすることはできません。
ツール独自の点数を、Google内部の評価として受け取らないでください。点数の算出方法が不明なら、保存された問いと回答で確認できる範囲に判断をとどめます。
私たちも、自社メディアで外部ツールの流入ページ推定と、Search Consoleの実測が食い違う失敗を経験しました。出典は自社メディアの運営記録です。これはAI計測の比較実験ではありませんが、道具の表示を実測と同一視しない理由です。
回答のばらつきは、どう残す?
毎回の回答が見られるか、集計値だけかを分けて確認します。同じ問いの実行回数と、名前が出た回数がそろって初めて、前回との比較ができます。何回測れば十分かを一律に決める公式基準として、この表を使うものではありません。
次の状態を別に保存できるかも試します。
- 回答は生成され、自社名は出なかった
- 自社名は出たが、説明が別会社のものだった
- 回答はあったが、出典URLは表示されなかった
- 取得に失敗し、回答を確認できなかった
失敗をすべて「掲載なし」と集計する道具では、取得の不調が自社の評価低下に見えます。測れなかった回を分母へ入れるか、どう再実行するかまで質問してください。再実行後の回答だけを残すと、最初の状態が消えます。
問いの追加も集計に影響します。翌月に社名入りの質問を増やせば、名前が出る割合は比較しにくくなります。継続して測る問いと、調査用に追加する問いを分けて管理できるかを見ます。
道具を入れる前に、手で何をする?
担当者が続けられる範囲の問いとAIに絞り、新しい会話から同じ文章を送ります。日時、機能、アカウントの条件を残し、回答全文と出典URLを保存してください。保存先と表の行を対応させれば、集計から原文へ戻れます。
AIでの推薦を残す星取り表には、同じ問いを繰り返し測る記録の型があります。各画面で出典を確認する操作はAI検索で自社の出方を確かめる手順へ進めます。この記事では、その記録を道具へ移せるかに絞って比較します。
試用では、手で保存したものと同じ問いを使います。自社名の判定、回答の保存範囲、出典URLの欠落を一件ずつ照合します。違いがあれば、取得時刻や方法の差なのか、道具の保存上の制約なのかを提供元へ聞きます。完全一致する前提では進めません。
測る問い自体が決まっていなければ、相談段階と確認段階の問いの作り方から整理します。聞く内容をツール任せにすると、営業上知りたいことから離れた集計が残ります。
月額以外に、何を見積もってもらう?
問いの数、対象AI、実行頻度、同じ問いを繰り返す回数を渡し、その条件で料金を出してもらいます。基本料金に含まれる実行と追加分を分け、失敗時の再取得が課金対象かも確認します。
保存期間と解約後の出力も対象です。集計表だけ持ち出せても、回答全文や出典を失えば過去の説明を検証できません。CSVなどの出力形式、全文の保存可否、閲覧権限を試用中に確かめてください。公開されていない料金は推測せず、見積もりの条件と日付を残します。
測定を任せても、原文の確認と修正箇所を決める仕事は残ります。AIでの見え方の測り方に沿い、翌月に何を直すかまで担当者が決められる記録を選んでください。契約前の比較には、製品紹介の枚数より、自社の問いで保存した回答を使います。
仕様・出典の確認日:2026年10月22日。